《突然不死という最強の能力に目覚めちゃいました》1日の終わり
警察署を出た玲はその後、これといったことには巻き込まれず無事家にたどり著くことができた。
「ただいま〜」
玲が帰って來ると家の奧からバタバタと鈴音が出て來て出迎えてくれた。しかし鈴音の表はどこか拗ねている様で機嫌はあまり良いものではなさそうだ。その表現に玲は自分な何かやらかしたのではないかと不安になってしまう。
「玲、何でこんな遅いの?私晝からずっと待ってたんだけど」
「何だそんなことか、警察署行ったらジジィに捕まったんだよ、他にも今日は々あったし。てかそんなことで拗ねんなよ」
多の覚悟を決めていた玲だが大したことない理由につい呆れてしまう。しかしその態度に鈴音はさらに気を悪くしてしまう。
「そんなことって何よ!今日私有給まで休んで使って來たのに」
は?この人そんなことにわざわざ有給使ったのかよ何考えてんだか。だいたいそんなんだったら連絡の一本でもれとけばいいじゃん。でもこれ言ったらさらに怒るんだろうな、ここは謝っとくか。
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「あー、ごめんごめん俺が悪かったよ」
「何その言い方、まぁいいや私が連絡しなかったこともあるしね。それより「警察署」って何でまた?中學の時あんなに嫌がってたのに」
ん?自分でわかってんのかよ!なら初めから俺のこと責めんなよ。
玲は鈴音の言葉の前半の事については心の中だけで収めた。
「沙希から聴いてないの?」
「何を?沙希ちゃん特に何も言ってなかったけど」
「沙希のやつ財布落としてさ、それ警察署に屆いたから取りに行ったんだよ。」 
玲は軽く説明し、靴をぎリビングへと向かった。それにつられる様にして鈴音も又リビングへと向かう。
「遅い!私の財布は?」
リビングにるなりソファーで寢転がっていた沙希が怒ってはいないが待ちくたびれたと手だけをばし財布を渡すよう催促して來る。
「はぁ〜」
玲の口から思わず大きな溜息が出た。
いつからこの子は嬢王様になっちゃったんだか。昔は「お兄ちゃん、お兄ちゃん」って可かったのに。
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玲は鞄の中から沙希の財布を取り出すと、それを沙希の手のひらの上に置いた。
「ありがと・・・」
沙希はスマホをいじったまま小さい聲で玲に言うがその言葉にはまるで謝の気持ちがじられない。
それを聴いていた鈴音は呆れたように笑っている。
「相変わらず玲は沙希ちゃんの言いなりだねw」
「うっせ、てかそれ鈴木さんにも言われた」
「へー、先輩にも會ったんだ。先輩玲に會いたがってたからなぁ。話できた?」
玲と話せるのが嬉しい様で鈴音はニコニコと顔をほころばせている。
「あぁ、できたよ。鈴木さん全然変わってなくてびっくりしたよ」
玲は話をしながら上著をぎ、荷を置いて臺所へと向かい、冷蔵庫を開け夕飯の準備を始めた。
タンタンタンと歯切れの良い音がリビングキッチンに響き渡る。玲は慣れた手つきで野菜やらやらを切り始めた。
沙希と鈴音はそんな玲をよそに2人でソファーに座りテレビを見ている。
「玲、今日學校どうだった?」
鈴音がさり気なく玲に學校での出來事を聴いて來た。
「あぁ〜、いろいろあった。・・・そういえば俺の絵が有名だって言われたんだけど鈴音知ってた?」
玲も手を止める事なく今度は鍋に火を付け麺を茹で始める。
「何言ってんの?そんな訳無いじゃん。からかわれたんじゃないの可哀想」
沙希は玲の話をまるで信じる事なく「學當日からからかわれた可哀想な奴」だと哀れみの視線を向けて來る。しかし次の鈴音の一言で彼の表は一気に激変した。
「玲の言ってる事本當だよ」
「え?!何言ってんの?だって私そんなの聞いた事ないよ」 
沙希はさっきまでさも興味無さそうに話していたが一変かなり食い付いている。
「それはまぁいろいろあって、今までは裏から圧力かけて話が表に出回らない様にして來たからね」
鈴音の口からしらっと凄い言葉が飛び出し玲と沙希は耳を疑った。
「圧力?何それ、何のために?」
沙希だけでなくその言葉には玲も食い付いて來た。しかし玲の手はやっぱり止まることはなく、流れる様に料理を進めている。
「まぁ隠すことでもないし話しちゃうか。玲はもう聞いたと思うけど、玲が中學の時出したコンクールはねこの國で1番大きかったんだよ、まぁそれで大賞取ったんだから玲の絵が國で1番ってことなんだけどさ。問題が玲がまだ中學生だったことなんだよね。たかが1人の中學生が億単位の金をかせるんだから狙われない方がおかしいでしょ、それを防ぐために警察が裏から圧力かけて報が出回らない様にしてたんだよね。まぁそれも玲の中學卒業までで圧力かけんのやめたんだよね。そしたらさ一気に報が広がっちゃってね。で、案の定登校日の今日玲が學生達に囲まれたってわけ。あ!でも安心して顔とか住所とかは出回ってないから」
「え?!億単位?噓でしょ、じゃぁ玲って超金持ちってこと?」
「まぁ、そうなるね絵のお金は全部玲の口座にれてあるからもう一生遊んで暮らせるくらいには溜まってるかな」
鈴音の話を聴いた沙希は驚きのあまり開いた口が塞がららない様だ。沙希はゆっくりと臺所にいる玲に顔を向けるとニカッ!と笑顔を作る。玲もそれに気づき微笑み返す。
「ねぇお兄ちゃん、お願いがあるんだけど」
「うん、いいよ」
玲は沙希の言葉を最後まで聞くことなく即座にOKを出した。
「え!いいの?最後まで言ってないよ」
「あぁいいよ、楽だろ元々高校ったらバイトして買ってやるつもりだったし」
お兄ちゃんって言ってくれた、お兄ちゃんって言ってくれた、お兄ちゃんって言ってくれた、お兄ちゃんって言ってくれた。中學上がってから呼んでくれなくなってたのに!
決して顔には出さないが玲の頭の中は大変な事になっていた。
そんなこと知らない沙希はすっかりご機嫌で喜んでいる。
「ありがと、お兄ちゃん!やっぱ持つべきものは畫家の兄だね」
「は?何だそれ、そんなの滅多にいねぇよ」
沙希は臺所にって來ると調子良く盛り付けの終わった皿をテーブルへと運んで行く。
「パスタだヤッタ、さすが玲、もうお嫁に來てしいレベル」
「かんべんしてくれ、てかそんなこと言ってる暇あったら家事の出來る彼氏の1人でも作ればいいじゃん、もう
27だっけ?そろそろ危機持った方がいいと思うよ」
玲に痛いところを突かれ鈴音はバツの悪そうな顔をしている。
「玲、さすがにそれは鈴音可哀想だよ」
妹よ、そうやって甘やかれていたから今鈴音は獨りなんだよ、本當に幸せになってしいならここは心を鬼にしてやらないといけないんだ。それよりもうお兄ちゃんとは呼んでくれないんだね
玲もまた人知れず心の中で悲しんでいると突如家の話が鳴った。
「誰だ全くこんな飯の時間に・・・もしもし神谷ですが」
「もしもしお兄ちゃん?」
話からは聞き覚えのあるの子の聲が聞こえてくる。そして玲をめるかの様に玲の聞きたい言葉をかけてくれた。
「あぁ、めいかどうしたこんな時間に」
「あのね警察さんに教えてもらったの。「ちょとめい、違うでしょお禮、お禮言いなさい」あっ!そうだった、お兄ちゃんありがとう「めい、そろそろ変わってお母さんもお禮したいから」えー、ヤダァもっとお話ししたい!「わがまま言わないの」」
話の向こうからはめいとは別の聲も聞こえて來る。どうやら保護者に會えたみたいだ。
「すみません、お電話変わりましためいの母です」
「こんばんは、神谷です・・・」
電話の主がめいからめいの母親へと変わった。
「ごめんなさい、うちの娘が迷をおかけしてしまったみたいで本當にすみません」
「やめて下さい、謝さえされど謝られる様なことしてないので」
「ありがとうございます。そう言ってもらえる助かります。それでですね、娘が合ってちゃんとお禮を言いたいと言って居るんですけど住所とかって教えて貰えないですよね」
めいの母親はどうやら玲の正に気付いているらしく本當に言いにくそうに喋っている。玲も住所まではさすがに教えられない。
「さすがにそれは教えられないですね。めいちゃんにはまたどこかで合ったらって伝えておいてください下さい」
玲も申し訳なさそうに答えた。
「そうですよね。今日は娘が本當にお世話になりました。ありがとう座いました」
「どういたしまして、ではこれで失禮します」
玲はゆっくりと電話を切り食卓へと戻る。
「ねぇ何の電話?」
電話の容が気になったのか鈴音が訪ねて來る。
「ん?あぁ、鈴音の仕事代わりにやったからその謝の電話」
「ふ〜んなにそれ、それよりさ今日のこといろいろ聴かせてよ」
その後玲は鈴音に掘り葉掘り今日1日の出來事を聴かれた。
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