《突然不死という最強の能力に目覚めちゃいました》生徒會長と洗脳3

作戦會議翌日

「神谷くん今日部活行く?」

帰りのHR中、前の席の凜が話しかけて來た。

「部活って俺部屆け出してないんだけど」

玲は部活見學に行ってからなぜか場の流れで部したことになっていた。これも生徒會の権力なのか本人の意思とは全く関係なく部に部させられてしまったのだ。

「いや、今日は用事あるから行けないかな」

今日は生徒會室に行かなければいけない、玲は凜のいを斷りHRが終わるのを待つ。

ブーッブーッブーッブーッ

擔任の石田の話に紛れて玲のスマホがなった。

沙希「日曜日空けといて」

沙希からのLIMEだ。最近はこの時間になると決まって送られて來る。

玲「なんで?どっか行くの?」

沙希「買い中央區の駅前で買いしたいの」

はぁ、休日までこっちの方來なきゃ行けないのか。めんどくせ〜〜。

玲「分かった空けとく」

沙希「よろしくね」

沙希とのLIMEを終え周りを見ると既にHRは終わりぼちぼち席を立つ生徒の姿が目立った。

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「俺も行くか」

小さく呟き玲は席を立ち廊下へ向かう。

バシッ!

頭に軽い衝撃がかかる。振り返るとそこには石田の姿があった。

「石田、ノートで叩くなよ、それ罰だから」

「先生って呼べよ、あとHRくらいちゃんと話聞けよ」

「ははははは、すみません」

玲がスマホをいじっていたのは気づかれていた。石田は軽く注意だけして先に教室を出て行った。

「俺も行かなきゃ」

石田の後を追うようにして玲も教室を出る。そして生徒會室に向け足を進めた。

*     *     *     *     *

生徒會室

「翼どうゆうこと、何で日野がここにいるの?」

「私が呼んだんだし乃明に聞いてしい話があってね」

生徒會室には既に玲を除く面子が既に3人とも揃い話を始めようとしていた。

「実は彼の謹慎期間について彼から要があって暫く前から話をしてたんだ。話を聞いてから暫く私1人で様子見をしてたんだけど、彼もしっかり反省してるみたいだから謹慎を短く出來ないかと思って・・・どうかな?」

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「私は反対!だってこの人玲くんに手を上げたんだよ!そんなの許せるわけないじゃん!」

そんな私的理由でダメなのか、そこはしっかり生徒會長としての理由をつけてしいな。

翼は乃明の顔を見て思わずひたいに手を當ててしまった。

「でも彼もこの謹慎期間中に自分なりに考えていろいろとやってたのよ、それをそんな簡単に否定しちゃ彼も可哀想でしょ」

いろいろと言葉を並べるが全て玲が來るまでの時間稼ぎ、もちろん日野は謹慎中特別なにかやったわけはなく全てが噓だ。

「んー!!・・・・・・一応聴くよでもどうせ大したことないんでしょ」

そうとは知らぬ乃明は翼の最もな言葉にまるでフグ乃のうに頬を膨らませ怒っている。

言ったは良いけど全然考えてなかった、どうしよう・・・。

翼が答えに詰まっているとそれまで橫でただ座っていた日野が口を開いた。

「何すかその言い方、生徒會長だからってそうゆう言い方はどうかと思いますけどね!」

翼は一瞬自分の代わりに日野が考えてくれたのかと一瞬期待したが、どうやら態度の悪い乃明に切れただけだった。

どうにか今のに考えておかないと・・・。

「そうゆう言い方って、だいたい君の普段の態度が悪いから相手からもそれ相応の態度が帰ってくるだけだから、それが嫌なら普段の態度直せばいいじゃん」

一歩も引かず乃明は言い返した。

「テメェ」

!?

日野が乃明に怒鳴ろうとした時、突如翼の手が日野の口を塞いだ。

「そんなに熱くならないで、もうし冷靜に話して。玲くんが來るまでの時間稼ぎだけたんだから」

翼は日野に耳打ちをし一旦落ち著かせる。その時りの扉が開き玲がって來た。

「お疲れ様です。乃明先輩ちょっと良いですか?」

あれ?なんか気まずいところに來ちゃったかな。

玲くん!良かったもう駄目かと思った。

玲が後悔している一方、打つ手がなくなっていた翼は彼の登場にで下ろしていた。

翼先輩なんでこんな狀況になってるんですか、俺はただ乃明先輩に絵の話題を振れば良かったんじゃないんですか。

予定とは違う現場の狀況に困し玲は目線を送り翼に答えを求める。

翼は既にこっちを見ていており、一瞬で目があった。しかし翼は答えは教えてくれず気まずそうな苦笑いを返して來た。

「ごめん、いろいろあって狀況悪くなってる。お願いなんとかして」的な意味だなたぶん。そんないきなり助け求められても困るんですけど・・・でもこれは元々俺が言い出したことだし、やるかぁ。

「乃明先輩何かあったんですか?」

って來たばかりで狀況がイマイチわからない玲はとりあえず狀況の把握からった。

「聴いてよ玲くん、翼が日野くんの謹慎もう解くって言い出したんだよ。どう思う」

「良いんじゃないですか、別に日野も反省してるみたいだし妥當の判斷だと思いますけどね」

被害者である玲になら同調してもらえると思っていた乃明だが思っていた回答とは真逆の答えに驚きを隠せない。

「え!?なんで!あんな目にあわされたのにそんな簡単に許していいの」

「いや、許すもなにも俺も日野のこと毆ったしお互い様だからさ、初めから許すもなにもないんですよ」

「でも攻撃の規模が全然違うじゃん」

玲の話を聴いても乃明は全然納得してくれない。

「それでも良いんですよ、そのことはお互い話し合ってもう解決しましたから。そんな事より先輩、日曜日空いてますか?1區の「の祭典」に呼ばれたんですけど1人じゃ気まずいんで一緒に行きませんか?」

「え!?私と、一緒に・・・い、行きます!是非ご一緒させて下さい!」

乃明は突然の玲からのいに喜びのあまり勢よく立ち上がり答えた。

よし!これで後はお前が「絵なんかくだらない」って言えば終わりだ。

しかしなぜだか日野はその言葉を口にしない。玲は早く言えと言わんばかりに日野に視線をぶつける。翼も同様に橫から日野に肩をぶつけ言葉を急かす。

まじかよ!あんだけ俺のことフォローしといて自分のことは貶せって、流石にそれは言いづれぇよ

日野が躊躇する理由が分からない玲ではない。しかし全てはこのためにやってきたのだ今さら引き戻れない。玲が向けた眼を逸らすことはない。

クソ!分かったよ言えばいいんだろ!!

ついに覚悟を決めた日野が閉じた口を開いた。

「何だよ高校生になってまだお絵描きかよ、くっだらねぇ」

「くだらない?何言ってんの」

玲達の計畫通り日野の挑発に乃明が食いついた。

「だってそうだろ、絵なんて所詮娯楽でしかないだろ生きていく上で必要ねぇんだからなやっぱくだらねぇよ」

 

ここで日野がさらに追い討ちをかけた。

なんかあいつの言葉本心から出てる気が済んだけど・・・。

もう玲には彼の言葉が本心か演技か見分けがつかない。

「ちょっとそれは聞き捨てならないな確かに絵は娯楽だけどくだらなくなんかない!翼、玲くんちょっと外してくれる私彼と2人で話したいから」

來た!ついに乃明が完全に釣れた、後は任せた。

玲と翼は速やかに立ち上がり部屋を出る。その際「後は頼んだ」と日野に無言のエールを送った。

廊下に出た2人は靜かに聞き耳を立てて生徒會室の話を伺うが、扉が厚く全く聞こえてこない。

「翼先輩、日野大丈夫ですかね逆に洗脳されるかも」

何も聞こえないことに段々と玲の不安が大きくなる。一方の翼はそんな様子は見えずいたって落ち著いている。

「大丈夫よ。彼には乃明の話は聞くなって言っておいたから。それに彼他人の言葉に反発したがるからそもそも大丈夫だと思うわ」

その時

「オメェそれは會話じゃねぇからな、テメェの意見を人に押し付けてんじゃねぇよ!ついでに言っとけどなぁ、他の奴らも思ってるけど気使って言えねぇだけだからな!!」

突如生徒會室から怒鳴り聲が聞こえて來る。

「うっわ、日野の奴容赦ないっすねw」

「君が來る前に乃明に相當言われてたからね、に持ってたんだろうね」

日野の言葉を聞いた2人は安心し雑談をしてしまう。

バタン!!

「つばさ〜〜〜!!」

生徒會室の扉が玲の頭めがけ勢いよく開き乃明が出て來る。そして翼を見つけるなり泣きながら飛びついた。

「イッテー!」

頭をさすりながら玲が生徒會室の中にいる日野に狀況の確認をする。

日野は「言ってやった」と満足げな顔をしている。どうやら作戦は無事功したみたいだ。

「はぁ、良かった」

玲は思わず安堵の息をらした。

そんな玲に翼がひたいに手を當て力のない聲で言った。

「良くないよ、これどうするのこの扉特注で作ってるから恐ろしく高いのよ」

扉を確認するとそこには暑さ5センチもある木の扉に玲の頭の大きさのが空いていた。

「一どうしたらこんな扉にが空くのよ」

翼は目の前の現象が信じられない様子でかなり落ち込んでいた。

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