《突然不死という最強の能力に目覚めちゃいました》殺害計畫
「フフフフフフッ!今日あのジジイの首が飛ぶと思うと笑いが止まらねぇぜ!」
スーツ姿にオールバックのコワモテの男が低い聲で笑っている。
「おい!まだ気が早えんじゃねぇのか?喜ぶのはあいつらがあの老いぼれの首持ってきた時だろ」
その前にあぐらをかいて座る年配の男が酒を飲みながら皺の寄った聲でその男に喝をれた。
「すみませんオヤジでも今回に関してはウチの選りすぐりの面子を送ったんだ、取れねぇ方が可笑しいですぜ」
「それもそうだな、ハッハッハッハッハッ!!」
男の言葉に老人は聲を上げて笑位始める。男もそれにつられ笑い出す。
「フハハハハハハハハハハッ!!」
*     *     *     *
PM   2:00
の祭典會場(1區舊北砦跡公園)近くとある事務所
「テメェら分かってんだろうな!相手はあの九條組の頭だ老いぼれだからって甘く見るなよ、全員覚悟決めろや!」
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「「オオォォォォォォ!!!」」
1人の男の掛け聲にその周りにいる30名ほどが返事をしていた。
「分かってんだろうな酉の刻だ!全員しっかり持ち場に付けよ!もし逃げたり遅れるような事があれば分かってんだろうな?命はねぇからな!以上解散!!」
*     *     *     *
PM  3:00
「沙紀達いねぇな〜、どこ行ったんだよあいつら」
まだ玲が翼と合流する前
何かをじ取った玲は突如足を止めた。
今のは・・・明らかに殺気だよな。
玲は確認を取るため神を研ぎ澄ます。
やっぱりな、この近くだけで5、6人も殺やる気満々の奴らいるよ。これは早めに沙紀と合流した方がよさそうだな。あと一応會長にも伝えとくか。
この場で命を狙われるような人は會長くらいしかいない。無関係なら放っておくが會長は友達雨水の祖父だそういうわけにもいかない。
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そうと決まればやっさと沙紀達見つけなくちゃな玲は再び捜索に向かった。
*     *     *     *
PM  4:00
沙紀達と別れた玲は會長に事を伝えるべく本部へ向かい歩いていた。
今度翼先輩にはお禮しとかなきゃな。
事を話していないが彼が意を汲んでくれたことで沙紀達を先に返す事ができたのだ。なんらかの形でお禮はしとかなくては。とはいえ今はそれどころじゃない玲は歩調を早めた。
「失禮します!って酒くさ」
玲が本部に著くとそこは宴會狀態になって降りほとんどの人がベロンベロンになっていた。
「おっ、神谷くんまだいたのかね、どうだお主もいっぱい」
會長もかなり酒がっているらしくかなり砕けたじになっている。
「いえいえまだ未年なので。それより聴いてくださいこんな事してる場合じゃ無いですよ、會場を回ってた時何人かの殺気をじたんです。會長多分狙われてますよ」
玲の言葉に會長の表が一変し、まるで酒などっていないかのような真剣な表になる。
「その話本當だろうな?この混雑した中で気配をじ取るなんて不可能だと思うんじゃがなあ」
「噓だと思うなら信じなくてもいいですけど、それで死んでも俺を恨まないで下さいよ」
ヤクザの頭相手に玲は全く臆さず応える。
「ふんっ、なかなかいいしてんじゃねぇか、分かったその言葉信じよう。おい!龍一りゅういち直ぐここに組みのもん集めろ!」
會長が聲をかけると近くにいたガタイの良い男が駆け寄って來た。
「オヤジ何かあったんですか!」
「どうもこうもねぇ、儂の首を狙う命知らずがいるらしい」
會長の靜かな言葉に龍一は納得し攜帯を手に取った。
「よくわかんねぇが分かった」
「でもいいんですか?今ここに集めたら間違いなく奴らは撤退しますよ、そうしたら相手が誰だか分からず終いになりますが」
橫からの口出しに切れた龍一は酒のせいもあってかいきなり玲のぐらを摑んで來た。
「おい、テメェオヤジに囮になれってか?あんまふざけた事言ってるとぶっ殺すぞ!」
「龍一やめろ、そいつの言うとうりだ未遂だとしても儂の命を狙ったんだ全員生きて返すな」
「だがよ、オヤジ」
龍一は會長に言われ玲を話すがそれでも納得はしていない。しかし次の一言で踏ん切りがついたらしい。
「儂の言う事が聞けねぇってのか?」
「分かった、観客の中に紛れるよう伝えとく」
龍一は最後に玲を睨み付けると攜帯片手にテントの外へと出て行った。
「神谷くん忠告謝する君は早く帰りたまえ巻き込まれる事になるぞ」
「いえいえ殘りますよ。もし相手が來なかった
場合家に來られても困るので」
「生意気なガキだな、好きにしろ」
會長は玲に吐き捨てるように言うがその表はし若気ていた。
*     *     *     *
PM  4:50
「オヤジ、今集まれる組みのもんは全員揃いました」
表に出ていた龍一が本部に戻って來た。
「で、會場の方はどうだった?」
「はい、それが伊月いつき組の者と似たような顔の奴らが數名見つかりました」
伊月組は1區を牛耳っているヤクザだ。最近は九條組の縄張りである中央區で度々悪さをして何度か抗爭が起こっていた。
「あの野郎か、ちょうどいい、いっちょ灸でもすえてやろう」
會長は聲音こそ穏やかだが玲じゃなくてもわかるほどの強烈な殺気を放っている。
穏やかじゃないな。でも相手もヤクザの頭取りに來てるんだからそれなりに強え奴らが集まってんだろうな、これはいいもん見れるかも知れないな。
玲もこれから起こる普段では見れない戦闘に心が高鳴ってしまう。
「そろそろ時間だな、行くとするか、龍一守備は任せたぞ」
その言葉には強い信頼がじられる。そしてそれに応える龍一からは絶対的自信がじ取られた。
「ああ、オヤジには指一本らせやしねぇ」
*     *     *     *
PM  5:00
「これより閉會式を開會します」
予定の時間通り閉會式のアナウンスが會場に流れる。
玲は大勢の観客に紛れ式場の中心辺りにおり、會長と龍一は玲から見て向かって左手で主催者各員と共に座っている。
んっと、相手は・・・・だめだ、會長が呼んだ人達と混ざって全然わかんね。でも全部で70・80位か。
玲は相手の數を把握しようとするが九條組の連中の殺気と混ざりお互いの合計人數しか分からない。
そんなことをしている間にも式は進みついに主催者挨拶になってしまった。
そろそろ會長の挨拶か。まぁ、るようにしからないからな。
「3主催者挨拶、九條會長お願いいたします」
アナウンスと共に會長が玲たちの正面に置かれた壇上へと昇る。
そして一禮をし話し始めた。
來るなら來い!テメェら全員返り討ちにしてやる。
龍一、そして組員達に一気に張が走る。
「・・・・・祈念いたしまして、私の挨拶とさせていただきます」
一同が見守る中挨拶が無事終わり、降壇前に會長が再び頭を下げた。その時、観客の中から突如、炎の弾が會長に向かい放た。
「アメェよ!!」
炎が會長に當たる直前、座っていたはずの龍一が一瞬の間に會長の前に現れ腰に構えた日本刀で炎を斷ち切った。
そしてそれを合図にするように何人もの男が會長に向かい走り出す。それと同時に一般客達からは悲鳴が放たれ、外へと逃げ出す人々による激しい波が起きる。
その中1人、玲はじることなく開戦を見していた。
「これはいいもんが見れそうだ」
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