《突然不死という最強の能力に目覚めちゃいました》學園トーナメント2日目4

辺り全の雨が降り注ぎの空いた怪が床に倒れ込む、ついにドラゴンとの戦いに決著が著いた。その場にいる者ほぼ全てが疲弊し床や壁にを預けいる。

玲もまたその中の一人だ仰向けになり大の字で床に寢転がっていた。

「おわった〜〜〜!!!」

ホールに玲の聲が響き渡る。その聲に引っ張られるかのように周りの奴らも次々と聲を上げお互いを讃え合っている。

玲の元にも天堂が來てくれた。

「アンタら何やってんの周り全員が敵って時にこんなボロボロになってまで、今狙われたらどうすんの」

天堂はこのバトルロイヤルの中周りを信じきり大人數で共闘していた玲に呆れていた。

「その時はその時だろ、それよりこれであの扉の向こう進めるな」

天堂は玲の視線の先に目を向けた。そこには黒く巨大な扉が建てられている二枚の扉がにはそれぞれに龍の彫刻が彫られておりその龍が「この先は行かせない」と道を阻んでいるようにじた。 

しかしそんな印象とは裏腹に「ギーーッ」と音を立てひとりでに扉が開き始めた。

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「よし!じゃあ行くか」

玲は疲れきったに鞭を打ち起き上がるとゆっくりと扉の向こう側へと歩きだした。天堂もそのあとを追うようにして扉の中へとった。

「真っ暗で何も見えねぇな」

玲が立ち止まると後ろから天堂がぶつかって來た。

「すまん止まるんだったら聲かければ良かったな」

玲は腕に著いたデバイスのわずかなで天堂の方を照らす。

「いいよそこまでしなくても、それよりここ何なの?」

「「何なの?」って聞かれてもな俺も初めて來たからよくわかんないんだよな、噂だと理事長が大事にしてるがあるみたいなんだけど、まぁあくまで噂なんだけどね」

そう言うと玲はデバイスで辺りを照らしてみた。しかしデバイスのではせいぜい1メートルほどしか照らせずそれらしきものは見つけられなかった。

その時急に辺りが照らされた。

日野が火の玉を作り玲達を照らしてくれたのだ。

「そんな明かりじゃいつまでたっても見つかんねぇだろ」

「ありがとな、お前も疲れてんのに手伝ってくれてよ」

玲が日野に禮を言っていると天堂が玲の肩を叩いた。

「ねぇあれなんじゃないの」

そう言う天堂の指差す先には臺の上に置かれた一つのアタッシュケースがあった。

「そうみたいだな、でもここまであからさまだとなんかトラップぽいよな」

そう言いつつも玲はケースへと手をばした。

ガチャ!

ケースにっても何も起きなかった、しかしケースには鍵がかかっていて開けることは出來ない、ケースもまた鎖によって臺に繋がれていた。

「なんだこれ邪魔だな!!!」

玲は鎖に向かい腕を振り下ろしたそれはまるで切れ味の良い刀のようにいとも簡単に鎖を真っ二つに切り落とした。

「どうすんだよそれ、持ってても結局開かないんじゃ意味ないだろ」

「このトーナメントに優勝して理事長に聴いてみるよ、なんでも願いを一つ聴いてくれるみたいだしな」

日野からの質問に振り返って玲は答えた。それが気に障ったのか日野は玲に噛み付いてくる。

「俺らなんて眼中にないってか、舐められたもんだな今ここでお前をやったっていいんだぜ」

その言葉に玲は日野のを眺めため息じりに答えた。

「やめとけよ、俺よりもお前の方がボロボロだろそのでやっても勝ち目はねぇよ」

「冗談だよお前とは萬全の狀態でやりたいからな、本戦で待ってろそ、こで叩き潰してやるからな」

「ああ、期待してるよ」

その時デバイスからアラームが鳴った気付けばもう晝になっていた玲達の足元に再びゲートが現れた。

「じゃあな、2人とも負けんなよ」

玲は2人に聲をかけるとゲートへと吸い込まれた。

*     *     *     *

ゲートに吸い込まれた玲は昨日と同様に科一年の教室に帰って來たすると真っ先に戸田が玲の元に駆け寄って來た。

「お!神谷お前本當スゲーな!まさか本當にあのドラゴン倒しちまうとは思わなかったよで、それが戦利品か?」

戸田は玲が手に持つケースに食いついて來た。

「まぁそうだけど、なんかダイヤル錠掛かってて開かねぇんだよ、それよりなんでお前ドラゴン倒した事知ってんだよ」

「そりゃあお前俺は未來を観れるんだぜ知ってて當たり前だろ」

そう言われてみれば確かにそうだ未來が見える戸田にとって本來なら知りえないはずの事を知っている事は當たり前のことなのだ。

「なあ戸田、お前ってちなみにどこまで先の未來まで見れんの?」

「どこまでって言われてもな、まぁ神谷がトーナメントで優勝する事くらいは分かるかな」

笑いながら話すその言葉が真実かどうかは今の玲には分からなかった、本當にそこまで先の未來が見えているのか、それとも玲の強さを信頼して言っているのか。

もし仮に前者だった場合戸田の能力は戦闘では役には立たないが、かなり強力な能力だ。玲はその事を忘れないよう頭の隅へと閉まった。

「そりゃあ隨分と先の未來まで見えてるもんだなwじゃあ俺ちょっと保健室行ってくるは」

玲はの回復の事を考え早々と話を切り上げ保健室へ向かった。

保健室へと向かう途中仁と凜が晝飯にって來たが保健室へ行く事を伝えると大人しく引き下がって行った。

*     *     *     *

保健室の扉を開けるとそこには何人もの見知った顔があった、さっきまで一緒に戦ってくれていた先輩達だ全員対ドラゴン戦での傷を癒しに來ているのだろう手當をけていた。

「おっ!玲ちゃんまた來たんだ〜」

昨日に引き続き天月先生が駆け寄ってきた。その聲に「待ってました」と言わんばかりに先輩達も一斉に聲を掛けてきた。

その勢いには圧倒され聲を出すこともできずただただ笑顔で対応した。

「あーもう、散った散った!ここは保健室なんだから靜かに、玲ちゃんだって傷直しに來たんだからこんな囲まれてたら治療になんないでしょ」

見かねた天月先生が先輩達を靜めてくれた。そのまま空いている席へと案すると能力によりの狀態の把握に取り掛かった。

「うわぁ〜こりゃあ隨分と派手にやったねもうボロボロじゃない、いたるところの骨にヒビってるわよ、もしかしてゴーレムと戦った?」

「戦いましたよ、でもアレはゴーレムじゃなくてドラゴンに巖の鎧著せただったすよ、もう中のドラゴンがめっちゃ強くて超大変だったんすから」

「大変だったって別に倒したわけじゃないんでしょ」

天月先生はドラゴンが倒された事をまだ知らない様でその言葉を言い間違いだと思っているみたいだ。

「いや、倒しましたよ、ちゃんと理事長の大切なとやらも持って來ましたし、まぁ先輩達に助けてもらいましたけどね」

「噓だ〜だってアレはSSSランク並の強さだって聞いたよそれを倒すなんて言ったら軍隊一つじゃ足りないくらいだよ」

信じられないと言う顔でこっちを観てくる先生に橫で治療をけていた風磨が聲をかけた。

「先生彼は噓なんかついてないですよ、強いて言えば俺たちは助けたって程の事を出來なかった事くらいですよ、彼はほぼ一人でアレを倒したんですから」

「・・・・・・・・本當に?」

風磨からの信じ難い言葉に天月先生は一瞬固まりこっちに確認してくる。

それに対しコクリと頷くと天月先生はじっと黙り込んでしまった。

「先生?どうしたんですか急に黙り込んで」

聲をかけると天月先生は急に立ち上がり「急用を思い出した」と見えいた噓を付いて外へ出て行ってしまった。

それとれ替わりに醫學科の生徒が現れ能力によりの治療を開始した。

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