《腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが》14話 勇者side これから

ダンジョンでの出來事から1週間。

勇者達は優のを埋めようと、今まで以上に訓練に勵んでいた。

「なぁ天城、相手してくれよ。」

「いいぞ。やるか賢治。」

天城達はこれから魔達と戦っていく上で五人のグループをつくっていた。天城、橘、江ノ島、松山、そして小宮と言う中距離型の剣士だ。

訓練は主に基礎力の向上やチームワークを高めたりするものが主流だ。

すると今まで訓練を見ていた王がみんなに呼びかけた。

「皆さん訓練の途中ではありますが、これからのことについて話があります。広間に集まっては頂きませんか?」

「これからのこと…ですか?…分かりましたその辺はしっかり決めておくべきですね。すぐに話し合いに移りましょう。」

「ありがとうございます。」

広間についた勇者たちはこれからのことについて話し合った。

「王様。質問があります。」

「答えられる範囲なら結構ですよ?」

「ありがとうございます。魔神の復活を防ぐには的に何をすればいいのでしょうか?」

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「…そういえばまだ説明していませんでしたね。…それを語る上でまずは魔神について説明致しましょう。…し長くなるかもしれませんが大丈夫ですか?」

「お願いします。」

「分かりました。まず魔神が封印されたのは、そう昔の話ではありません。50年ほど前、私の祖父が國王の時代のことです。魔神は元々魔力の強い優秀な神でした。しかしいつしかその力を良くないことに使うようになりました。そして事もあろうに魔の軍勢を率いて人間が住む大陸に攻めいろうとしていたのです。しかし、その計畫に反対した、7人の魔族がいました。その7人は七大魔王と呼ばれています。その計畫に反対した七大魔王は、魔神の説得を試みましたが、聞く耳を持たず、計畫を実行しようとしました。仕方なく七大魔王は協力して魔神を封印することにしたのです。魔神は神であるため、殺すことが出來ません。なので7人で魔神と戦い、なんとか封印に功しました。その時魔神の魂を七大魔王が自らのの一部から作り出した、寶玉に封印したのです。こうして魔神は討伐され魔神派の魔族たちは散り散りになりました。…しかしその魔神派の魔族たちが魔神を復活させるために、その寶玉を狙っているのです。」

「…なるほど。俺たちはその寶玉を守ればいいわけですね?」

「そういうことです。」

「…分かりました。それで、その寶玉はどこにあるのですか?」

「…7大大國アーメル、スフラン、ギリース、ロキア、タイアリア、魔王領、そしてこのピルーク。その城の地下に保管しています。」

「この國に?」

「はい。しかし、魔神の封印が近くなったという創造神様のお告げがあったため、一度全ての寶玉をここに集め、究極の結界魔法を使ってこの國で守ることになりました。なので皆様にはその寶玉を七大大國を巡ってこの國に集めてほしいのです。相手の國はもう皆了承済みです。そしてその際、魔族が接してくる可能が高いのであなたがたにお願いしたいのです。」

「分かりました。これからはその方針でということですね?」

「はい。」

「ひとついいですか?」

江ノ島が手を挙げた。

「はい。」

「これからはその國を巡る旅をするということですよね?」

「そうです。」

「でしたらその旅の目的に優くんを…藤山君を探すことをれてもいいでしょうか?」

がなにか言おうとしたが先に松山が答えた。

「…菜々…本気?生きているかも分からないのよ?」

「由希ちゃん。…何かわからないけど私、優くんは生きてると思うんだ…。」

「…菜々…」

「あの時なんで優くんがあんなことをしたのかは分からないよ?でも何か仕方がない理由があったんだよ。だからきっと見つけ出してみせる。そしてちゃんと皆に分かるように説明してもらう。」

「…そうね。藤山君には私も言いたいことがあるしね…」

「……分かりました。ただし條件があります。」

「條件…ですか?」

「はい。もし藤山様が見つかった場合は事を私にも聞かせてください。なので見つけたらすぐにこの城に連れてきてください。」

「分かりました。」

(優くん…きっと見つけてみせるから…待っててね。)

「話は以上です。殘りの時間は皆さん自由にお過ごしください。」

「よーし!天城!もう1戦頼む。」

「む?またか…」

「勝つまでやるに決まってんだろ!」

「わかったよ…」

「そうと決まったら行くぞ!」

「…あぁ」

こうして今後のことについての話し合いは幕を閉じた―――と思っていた。

ダン!

勢いよく広間のドアを開け、一人の兵士がってきた

「何事ですか?」

「王様!大変です!今朝ロキア帝國の城の地下にある寶玉が何者かに―――盜まれました!」

「なんだって?!」

聲を発したのは天城だった。

「それは本當ですか?!」

「…はい。」

「一誰が…」

「目撃者によると10代後半位の若い男2人組の魔法使いだそうです…」

「そんな…それで…ロキア帝國は?」

「…國王は無事ですが…騎士団は全滅だそうです…」

「…ロキア帝國の騎士団が…全滅?」

「はい。」

「…分かりました。…勇者の皆さんもう一度會議を開きます!席に著いてください。」

―――ロキア帝國北部の森―――

???「あと6つだね。」

???「ああ。」

???「次はどこにする?―――ユウ。」

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