《腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが》25話 死人に口なし

今回は勇者sideから始まり、また行ったり來たりして、その後ついに…っていうじの展開になると思います。

勇者side

次の日俺、神崎  渉はパーティーメンバーと一緒にスフランの城の地下にある寶玉を見に來ていた。

「ここのやつはが黃なんですね…」

「そうです。寶玉のは封印をした魔王によって違うと言われています。ピルーク王國のものは7大魔王のサタンが封印したものですからは赤だったはずです。」

「たしかに赤でした。」

「ここのものは7大魔王ベルゼブブが封印したものです。」

「なるほど。」

「全ての城の地下にはここと同じ結界がられていてまず破られることはなかったはずなのですが…」

「ロキア帝國のものは破られてしまったわけですね…」

「はい…」

「盜んだ者について分かっていることはないんですか?」

「今わかっていることは勇者様と同じぐらいの歳の二人組で一人は魔族、もう一人はエルフ族と言うことしかわかっていません。」

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「魔族にエルフですか…」

「はい。」

「一応犯人がこの國に來ていないかも探してみます。」

「ありがとうございます。」

「それにしても俺たちと同じくらいの歳か…」

ユウ&ミーシェside

「來てるのは橘の取り巻きの神崎か…」

「ユウの復讐相手?」

「俺の復讐相手は勇者全員だ。もちろんあいつらもる。」

ユウとミーシェは城の窓から影のローブを纏って様子を眺めていた。

もちろん兵士と神崎の話も聞こえている。

「なんか俺達のこと…結構バレてね?」

「そりゃあんな大膽に行すれば目立つでしょ。」

「メンバーは神崎、取巻、木下、花園、野崎か…接點があったのは副委員長の花園くらいだな…」

「あのの人と…仲良かったの?」

「いや、仲が良かったというか授業中の居眠りをよく注意されてた。」

「…ふーん。」

「それがどうかしたか?」

「…別に。」

「?なんか機嫌悪くないか?」

「そんなことないし。ただキャとか言ってたくせに結構の子と接點あるんだなぁって思っただけ。」

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「…子は苦手だ。」

「でも江の島って子とは仲が良かったんでしょ。」

「…その名を言うな。火傷が痛む。」

「あ…ごめん。」

「心配するな。私は挾んだりしねぇよ。」

「べ、別にそこは心配してないし。」

「そうか、あとは神崎と取巻ぐらいだな。」

「仲が良かったの?」

「まさか。よく絡まれてたんだよ。あの二人は橘っていう男子生徒の取り巻きでよくその3人で俺にちょっかい出してきたやつだ。」

「他のふたりは?」

「さあ?木下は神崎のなじみでよく一緒にいるイメージだな。もう一人は知らん。花園と仲が良かったってくらいだろ。」

「そうなんだ。流石元キャ。よく観察してるね。」

「うるせー。」

「ふふふ。」

「勇者達のことはわかったし宿に戻るか。実際にやるのは明日だしな。」

「うん。」

勇者side

「渉、街に散歩しに行かない?暇だし。」

「そうだな。みんなも呼ぶか?」

「どっちでもいいよ。」

「そうか。どうせならみんなで行くか。」

「わかった。じゃあ花園さんと羽呼んでくる。」

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「おう。真司は任せとけ。」

こうして集まった五人は城下町に繰り出していた。

「ここの名はおらしいですよ。」

「マジで??食いてえ。」

「ここ街の宿には味しいおを提供してくれるシェフがいるらしいので食事だけですが宿に行ってみませんか?」

「そうだな。そうしよう。」

歩いていると勇者と言うこともあってやはり目立ってしまう。

「…あの、もしかして勇者様ですか?」

「え?あ、ああそうです。」

「やっぱり!握手してもらっていいですか?」

「あ、はい。いいですよ。」

「ありがとうございます〜。」

「ふう。」

「やっぱり俺たちって凄いんだな。」

「…自分で言うか?それ。」

「だってよー。元の世界ではこんなこと無かったじゃん。だから。」

「…まあそうだな。」

たわいない話をしているうちに一行は街の宿に到著した。

そこにはロキア帝國襲撃の犯人が泊まっているのも知らずに。

ユウ&ミーシェside

「なんだ?下が騒がしいな…なんかあんのか?」

「なんだろうね。」

すると宿屋のおばさんがミーシェを呼んだ。

「おーい。ミーシェちゃん。勇者様がうちに來てね、ミーシェちゃんが焼いたステーキが食べたいんだって。」

ミーシェはここの廚房を借りた時その代わりと言って客におを焼いていたら好評になってしまい、今や行列式ができるほどになっている。てか、何やってんだよミーシェ…

「え?勇者?どうしようユウ?」

「エルフってバレてんだぞ?行くのか?」

「おーい早く降りてきて〜」

「耳隠すから大丈夫。行ってくるね。」

「くれぐれも気をつけろよ?一応俺も顔隠して見てるから。」

「うん。」

勇者side

宿屋のおばさんが呼んだのは、フードを目深に被ったの子だった。

「えと、お待たせしました。すぐ作りますね。」

「ありがとうございます。」

するとが話しかけた。

「あの…なんでフード被ってるんですか?」

「…」

反応がない。

「あれ?」

「ごめんなさいね。この子は人見知りなんです。」

宿のおばさんが代わりに答えてくれた。

「ふん!なんだよ…こっちは客なのになぁ?」

「まあ落ち著け真司。人にも事があるんだろ。」

「…でもよく見るとスタイルいいよな。」

「…まぁそうだな。顔もチラッと見えたが結構可かったぞ。」

そんな話をしていると後ろから殺気のようなものをじた。

「渉…なにこれ…けない。」

「…落ち著け。誰の仕業だ?」

するとしばらくして殺気は消えた。

「ふう。なんだったんだ?今のは。」

「あ、あの…出來…ました。」

「あ、ああ、ありがとうございます。…いただきます。」

「うーん!味しい。言っちゃあれだけど城の料理より味しいんじゃない?」

「…たしかにこれはすごいな。」

「姉ちゃん。お代わりくれよ。」

「お、お代わり…ですか?」

「なんだよ。とっととしろよ。」

「あの…えと…」

「おい真司。困ってるだろ…」

「ちっ!なんだよ想ねぇなぁ。」

「…そう言えばおばさん。この街にエルフ族っていますか?」

「エルフ?エルフ族ならちょうどミーシェちゃんが…あれ?ミーシェちゃん?」

さっきのお焼いてくれた人がいなくなっていた。

「さっきの人がどうかしたんですか?」

「いや、エルフ族って聞いてきましたから。さっきのミーシェちゃんはエルフ族なんですよ?」

「本當ですか?もしかして2人組だったり?」

「ああ、ユウ君と二人組の客だよ。」

「…その2人組の部屋に案してもらってもいいですか?」

「え?…分かりました。」

コンコン「ミーシェちゃん?ユウ君?いるかい?…開けるよ?」

開けるとそこはもぬけの殻だった。

「あれ?おかしいわね。たしかに泊まってたはずなんだけどね。どうやらチェックアウトしちゃったみたいね。ごめんなさい。」

「いえ。(エルフ族か…それにユウってどっかで…)」

ユウ&ミーシェside

「あっぶねぇ…何ばらしちゃってんのあのババア。」

「ごめんユウ。私のせいで。」

「気にすんな。お前のせいじゃねえよ。」

ユウ達は勇者がエルフ族について尋ねた時點で商店街のスコットさんの店に避難していた。

「何かありましたか?」

「すいません。下痢でして…トイレ借りてもいいですか?」

「いいですよ…?」

「ありがとうございます。」

「さて。明日まで野宿だな!」

「うん!」ヤケクソw

マジふざけんなあのクソババア…

勇者side

翌日勇者達は寶玉を運ぶための旅支度をしていた。

「この結界をかけた箱にれて お持ちください。あとは我が國の兵を何人か付けましょう。」

「流石にそんなに…」

「いえ。用心するに越したことはありませんからな。」

「…分かりました。ありがとうございます。」

「渉。昨日の事だけど…」

「ああ…帰ったら天城や王さまに報告しよう。」

「うん。」

「では神崎殿。寶玉のことは任せましたぞ。」

「はい。確かに。」

そうして神崎率いる勇者一行は馬車に乗り中央通りを通っていく。

「きゃー!勇者様ー!また來てー!」

「さよーならー!また來てくれよー!」

そんな民衆の聲をけ、ピルーク王國に旅立った。

神崎達を載せた馬車は15人の兵士に守られながら、順調にピルーク王國に向けて進んでいた。

「特に何も起こらないし、この調子だと明日には著けそうだな。」

「そうだね。でも何もすることないしなぁ…暇。」

「真司を見てみろ。任務放ったらかしで寢てるぞ。」

「花園さんと羽は二人で仲良く話してるし…なんかないわね…」

「まあよっぽどの的でないかぎり大丈夫…「ぐぁ!」なんだ?!」

「ぐぁ!」「ヒ!」「ヒュ…」

「おい、真司!起きろ!」

「んあ?なんだよ…」

「様子がおかしい。」

「おかしいって何もねえじゃんか…」

「いえ、様子が変です。護衛の兵士がいません。」

「なになに?なんなの!」

「落ち著けみんな。おそらく敵襲だ。兵士の人もそれの対応に…」

その時神崎の目に映ったのは顔だった。兵士の首が飛んできたのだ。

「う、うわぁ!」

「なになに!もうやだ!」

「これは…まさか!」

馬車からを乗り出し外を見るとそこはまさに地獄だった。慘殺された兵士が馬車に括り付けられていた。髪のと髪のを結んでロープのように。

「なんなんだよこれ!誰だ!出てこい!」

すると馬車が急に止まった。

「なによ…なんで馬車が…」

馬を見ると首がない。

「ひぃ!どうして…」

「周りを隈無く探しましょう。敵襲なら誰かいるはずです。」

「もしかして…魔神軍?」

「どこだ!姿を現せ!」

五人は馬車を降りて當たりを見回す。

するとし先にフードを被った二人組を見つけた。

「…お前らの仕業か!?」

「ふ、二人組…ロキア帝國襲撃の犯人と同一人と考えていいでしょう。」

「…寶玉は渡してもらうぞ…神崎。」

「な!なんで俺の名前を知ってる!?」

「…落ち著きましょう。このままではあちらの思う壷です。」

「…ああ(この聲…どこかで…)」

「なんだてめぇ!素直に渡すわけねぇだろ!」

「ククッ、そうだよなぁ、そりゃそうだろうなぁ。だから渡すな。俺が奪うから…守って見せろ!」

そう言ってフードの男が高速で近づく。

「みんな!構えろ!」

「ああ」

ザン!

しかしこの男は速すぎた。ステータスが高い俺らでも反応出來ないくらいに。

ゴロ、ドスッ

目の前でなじみの首が地面に落ちた。

「の、?…は?噓だろ…!」

「危険です!神崎さん!」

「離せ!が…」

「ハハハ…いいねぇその顔。カメラがあったら撮りたいぐらいだ。」

「き、貴様ァ…」

「い、今カメラと言いましたか…」

「ああ、たしかに言ったなぁ。」

「なぜカメラを知っているのですか!…あなたは…一?」

そういったあと男はゆっくりとフードをとった。

「「「「!!!」」」」

「お、お前は…」

「と、藤山…」

「藤山さん…」

「久しぶりだなぁ、神崎、取巻。大將の橘とは一緒じゃないんだなぁ。」

「なぜお前が生きてる!どうしてを!」

「言ったろ?復讐してやるってな。そのついでにミーシェの復讐も手伝ってる。」

「ミ、ミーシェって…昨日の。」

「おい、ミーシェ。寶玉は見つけたか?」

「うん!バッチリ。」

「な!いつの間に!」

「さて今回は俺が壊していいか?」

「うん!」

「させるかぁー!」

「ミーシェ。」

「うん。大罪魔法。」

「う、けない…馬鹿な…」

「ミーシェの大罪魔法はきを封じる魔法だ。大人しく見てろよ。」

そう言ってユウは寶玉に魔力を流し込んだ。

「何をしてる!やめろ!仲、仲間だろ!」

しかし藤山は無視して魔力を流し続ける。そして。

バリィン!

寶玉は割れてしまった。俺達の目の前で。死んだはずの藤山優の手によって。

「そんな…寶玉が…」

「藤山!てめぇ!」

「魔法をとけ藤山!…殺してやる!」

「そんなふうに言われたら解けないなぁ…言い方があるでしょ?言い方が。それに頼むならミーシェに頼みなよ。…お、大罪スキルを覚えたな。」

「ほんと?おめでとう!ユウ。」

「ああ、ありがとう。暴食の力らしい。なんでも食える…おい、ミーシェ、これで俺パンや米も食えるぞ!」

「ほんと?いいなぁー?」

「…てかお前は食えるだろ…」

「まあね。」

「おい!無視してんじゃねぇ!魔法をとけ!」

「うるせえなぁ。お、このスキル倒したものの心臓を食えばスキルやステータスを自分の力にできるんだって!チートじゃねえか…

んじゃ早速…」

そう言って藤山は木下の死に近づいた。

「まて!やめろ!に何をする!」

「心配するな。ちょっと心臓をほじくるだけだ。」

「や、やめろ!やめてくれ!」

ズブズブと音を立てて藤山の手がっていく。

「どれどれ…お、これか…」

「い、嫌だ…」

「おいおい、目つぶってんじゃねえよ見とけ。」

そう言って藤山は俺の瞼を切り裂いた。

「ぎゃああ!」

「いただきまーす。」

「…頼む…やめてくれ…」

がぶ、じゅるる、ずず。

「…ほんとに俺人間やめたんだなぁ。うまくじるぞ。」

「どう?ユウ?スキル獲得した?」

「ああ、風屬魔法だとよ。」

「わぁー!良かったね!」

「ああ、…さてと終わらせるか。」

そう言って藤山はけなくなっている取巻や花園、野崎に近づいた。

「…何をする気ですか?藤山さん。」

「ちょっと心臓食べようと思って…」

「な、何を…がは!やめ…がっ!

…あぁあああああああぁああああああああああああああああああああぁぁぁ!!」

藤山の腕が花園のを一突き。その手には花園の心臓が握られていた。

「は、花園さん!…藤山…貴様ァ!殺してやる!」

「ハハハッ!稽だな。やってみろよ。」

「くそ、くそ、クソがぁ!」

「いただきまーす。」

「…くそ…」

「こいつは水屬か。さてと…」

「や、やめて…藤山くん…私は…やだ…! 」

ドス!

「か…はぁ…あ…あっ…がっ…。」

「の、野崎…クソォ!」

「こいつは剣か…これでドラゴンキラーが使えるな…次は取巻だなぁ。」

「く、來るな!やめてくれ!い、嫌だ…ぎ、ぎえええ!」

がぶ、じゅる…

強化の魔法か…ありがたいなぁ。」

「…嫌だ…死にたくない…仲間だろ?何で…こんな…」

「…仲間だと?よくそんな事ぬけぬけと言えるなぁ?えぇ?あの時からお前らを仲間だなんて一瞬もじたことは無い。ただの復讐相手だ。…そして俺の仲間はミーシェだけだ。よく覚えておくんだな。」

「今に見てろ…お前らなんて…天城が…」

「心配するな。ちゃんと天城も江ノ島も王も俺が殺してやるよ。だから…おやすみ。」

ズブッ

ユウ&ミーシェside

「お疲れ様。ユウ。」

「ああ…復讐もしたし、大罪スキルも手にったし一件落著だな。」

「…これ、どうする。」

目の前に転がっているのは勇者達五人の首だ。

「俺に考えがある。神崎は空間魔法の使い手らしい。空間魔法はものの転移もできる。転移先をイメージして…と。」

目の前にあった首は忽然と姿を消した。

「え?どこに行ったの?」

「なーに、ちょっと元クラスメイトにプレゼントしただけだ。」

「…ユウって結構ドSだよね…」

「そうか?」

ピルーク王國

「王様!!!城の門前にこんなものが…」

「そ、そんな…これは…至急勇者様方を集めてください…急會議を執り行います…そんな…馬鹿な…」

城の門前に屆いていたのはユウの言う「プレゼント」だった。

布の中には神崎、木下、取巻、花園、野崎の生首がっていた。

最初の復讐完了。

なんか変な文になってないか心配です。

今回は結構多めに書いたつもりです。

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