今回はユウ＆ミーシェsideと勇者sideを行ったり來たりすると思われます。

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ユウ＆ミーシェside

「え？！勇者達に潛する？！」

「しっ！！聲がでかい。」

「あ…ごめん。…どういうこと？」

「言った通りだ。俺は今から來る勇者達としばらく行を共にする。」

「でも…どうして？」

「理由はいくつかある。こっちの方が寶玉に近づきやすい。」

「あ…確かに。」

「後は王にも近付ける。」

「王も復習相手だもんね…。」

「そしてこれが一番の理由だが…あいつらに絶を味合わせることが出來る。」

「どういうこと？」

「今度は俺があいつらを裏切ってやるのさ！」

「そういうこと…」

「裏切りによる絶がどんなものか…あいつらに直接味あわせてやる…ククク…」

「…はぁ…わかった。…でも私はどうすればいいの？」

「お前も來ればいい。」

「な！正気？」

「ああ、その方がお前も寶玉が壊せるしな…まあ変裝は俺に任せておけ。モンスター図鑑に面白いものが乗ってた。これを見ろ。」

「…なに？これ。」

図鑑に乗っていたのは首飾りだった。

「この図鑑にはな、ものの錬金仕方が載ってたんだ。そしてこの首飾りは視覚誤認の首飾りだ。今俺達が持ってる素材で作れる。」

「なるほど…これで私も心配ないわけだ。」

「勝手に決めて悪いな。だがお前が行くかどうかは別だ。お前が決めていい。嫌なら俺だけで行くが…」

「ふふ…今更何言ってんの？行くに決まってるじゃん。」

「ミーシェ…」

「ふふ…ユウは誰にも渡さないんだから。」

「そうだな。なら急いで作る。」

「うん。よろしく。」

「すげえな。顔は変わんねえけど…お前の顔が誰だったか思い出せねえ。」

「ふふ…私はミーシェだよ。忘れないでね。そうだ、結界魔法でユウにはなちゃんと見えるようにしとくよ。」

「頼む。」

「さて…改めて頑張ろ？ユウ。」

「ああ。」

こうして今に至る。

俺の腹に手を回して江ノ島は泣いている。

「優…くん…よかった…生きてて…くれた…！」

「藤山…ほんとに…藤山…なのか？」

「他にどう見えるんだ？俺は正真正銘お前達に殺されかけた藤山優だよ。」

「！」

「！…それは…お前が…」

「ふ…冗談だ。」

「…藤山くん…」

「相変わらず一拍置く癖治ってないんだな…松山…」

「！…藤山…くん。」

「は！生きてたのかよ藤山ぁ。」

「ああ、この通り生きてる。相変わらずだな橘。」

「ごめんね…優くん…あの時…私が…」

「…いいんだ。」

「でも…」

「大丈夫…」

今更遅せぇよ…大丈夫？そんなわけねぇだろ？おっとやばい…火傷か…痛んできた。

「ユウ、大丈夫？」

「ああ、悪いなミーシャ。薬貰ってもいいか？」

「…えっと藤山くん？その人は…」

「か、可い…姉ちゃんだな…」

「あ、自己紹介まだだったね。私の名前はミーシャ。ユウの…なんて言えばいいのかな？」

「…はぁ、パートナーでいいだろ？普通に。」

「…」

「藤山。お前には々と聞きたいことがある。この件が終わったら…ついてきてもらうぞ？」

「…ああ。」

「ユウキさんがまさか勇者様とお知り合いだったとは…」

「ギルドマスター…実は俺の名前は優って言うんだ。今度からはそう呼んでくれ。」

「…分かりました。さて勇者様。今の教団はギリース城に立てこもっております。今日襲撃するのは危険でしょう。旅のお疲れもあると思うので部屋に案致します。」

「…分かりました。」

「そこでユウ様もゆっくりお話になってください。」

「ありがとうございます。ギルドマスター。」

勇者side

「…菜々…」

「よかった…本當によかった…」

「…ふふ、そうね…今まで何してたのよ？藤山くん？」

「そうだ！ダンジョンの時のこと…しっかりと説明してもらうぞ？」

「そのとはどういう関係なんだ？」

「待て待て…質問が多い。1人ずつにしてくれ。」

「…まずは僕からいいか？」

「ああ、なんだ？小宮。」

「君は本當に…裏切ったのか？僕達を。君にそんな力はなかったはずだ。」

「その事は…よく覚えていないんだ…多分…焦ってたんだろうな…今ではすごく反省してる。」

「…そうか。もうひとつ聞く。どうやって生きのびたんだ？」

「気付いたら最果ての窟という所にいたんだ。そこからなんとか抜け出して、ミーシャと出會ったってじだな。」

「最果ての窟？あそこで生きのびたのか？」

「…まあな。」

「おい藤山、そちらのは誰なんだ？」

天城が訪ねた。

「さっき自己紹介したろ？ミーシャだ。俺のパートナーだ。」

「よろしく。」

「…優くん…」

「ん？なんだ？…江ノ島。」

「！……今でも優くんは…私たちのこと…恨んでる？」

「…」

「藤山…」

「…恨んじゃいないさ。」

「え？」

「言ったろ？反省してるって。だから…恨んで…ない。」

「そう…」

するとこの部屋がノックされた。

「ユウさん、いますか？」

「アイさん。どうかしましたか？」

「…実は…巨人の生き殘りが…」

「！」

「なんだって！！」

「…すぐに行きましょう。」

「なぁ松山。俺もついて行っていいか？」

「…藤山くんが？でも…」

「いいじゃない、強くなった私たちの力見せてあげよう？」

「…それは楽しみだな。」

「行くぞ！みんな。」

勇者達は巨人の討伐に出掛けた。

ユウ＆ミーシェside

ユウとミーシェは距離を置いたところで話していた。

「噓つくって…やばいな…」

「大丈夫？」

「火傷が痛くて…しぬ…」

「ほんとに大丈夫？」

「…ああ…何とか…早く殺してえ…」

「そうしたら作戦もクソもないでしょー？」

「優くん、ミーシャさん、何話してるの？」

「江ノ島には関係の無い話だよ。大丈夫だ。」

「…そう…関係ないのね…」

「っ！…ああ。」

痛い…これ以上顔は見ない方がいいかもしれない…

「優くん、この火傷はどうしたの？」

「！」

忘れたのか？お前が…自分でつけた傷を…ちっ！…クソ…

「大丈夫よ、ユウ。今何とかするから。」

「ミーシャさん…何を」

「大丈夫、ユウは最果ての窟でけた火傷がまだ治ってないの。私が痛みを引かせないと…」

「あの…私が…消してあげましょうか？」

「！」

「回復魔法…極まってるんです。」

消…す？お前がつけたこの火傷を？…なんも覚えちゃいない…お前が？…ふざけるな…

「くっ！…クソ…」

「大丈夫よ…ユウ…」

「！…ミーシャさん…何を…」

ミーシェはユウを優しく抱きしめた。

「はぁ…はぁ…ありがとな…ミーシャ。」

「うん。」

「心配かけて悪かったな江ノ島。行こうぜ？」

「…うん。」

ついた先では6の巨人が暴れていた。

「…そんな…6も？」

「行くぞ…賢治…」

「待て天城。迂闊に突っ込んだら…」

「うるせえ！もうお前は俺たちのグループじゃねえだろ？指図すんじゃねえ！」

うわぁ…こわーい…なんでこんな殺伐してんの？

「どりゃあー！」

ダメだこりゃ…

數分後橘と天城はその場で倒れていた。

「クソがっ！」

「なぜ勝てないんだ…！」

「…行きましょう、小宮くん、菜々。」

「待て松山。」

「…藤山くん？」

「はぁ…一くらいは倒してくれると思ったのになぁ…なぁミーシャ？」

「そうだね。」

「何を…」

「ミーシャはあれを使え。」

「OK。」

ユウはアイテムボックスからドラゴンキラーを取り出した。

「優…くん？」

「五月雨切り…」

巨人はバラバラになった。

「な！？え？うそ？」

「ミーシャ。」

「うん。」

ミーシャは懐から石を取り出し天に掲げた。すると雲が集まり巨人の上に大きな雷を落とした。

ズーン…

ミーシェが使ったのは雷の石というアーティファクトだ。これも俺が錬金で作り出したものである。

「さて…あと4か…プロミネンスブレイズ。」

「…あれは菜々の…」

「うん。」

「片付いたね。帰ろ？ユウ。」

「ああ、地面に這いつくばってるあいつら連れて來といて。」

「待って優くん！」

「ん？どうした？…江ノ島。」

「なんでも…ない。」

「とっとと帰ろうぜ…ミーシャ、腹減った。今日はお前のマンドレイク…じゃなくてスープが飲みたいな。」

「任せといてー。」

そう言って二人は歩いて去っていった。

勇者side

ギルドに戻ってきた勇者達は男別の部屋に別れ、休んでいた。

「…大丈夫？菜々。」

「…うん。ただ…」

「…そうね。強くなってるかもとは思ったけど…あそこまでとは。」

「それはいいの。無能って言われてたから…嬉しい。でも…」

「…なっちゃん…って呼んでくれないのね…」

「…うん。」

「…まぁ彼にも思うところがあるのよ。」

「うん。それに…ミーシャさんとは…どういう関係なんだろ…」

「…ただのパートナーとは…言い難いわね。」

「うん。」

するとそこにミーシャがってきた。

「…どうも。」

「あ、こんばんわ。えっと…松山さんと江ノ島さんだよね？」

「あ、菜々でいいですよ。」

「…私も由希でいいです。」

「そう…よろしくね？菜々ちゃん、由希ちゃん。仲良くしよーね？」

「あ、あのっ！」

「んー？どうしたの？」

「優くんとは…どういう関係なんですか？」

「…菜々…」

「ふふふ…気になるの？」

「いえっ！あの…その…」

「…ユウはね…私に生きる意味を與えてくれた人…

私が…自分に生きる意味を見いだせなくなった時…ユウは私に生きる理由をくれた…だから私はユウのために生きると決めた。ユウに仇なすものは容赦しない。」

「そう…ですか…」

「あ、私ユウのとこ行くから。」

「え？」

「私夜はユウとじゃないと寢れなくなっちゃったの。」

「な！な、な、な、何を…！」

「ん？どうかした？」

「い、いえ！ただ…なんでもないです…」

「そう。おやすみ。」

「おやすみ…なさい…」

「…菜々…」

「…ちょっと見てくる。」

「…菜々！」

勇者side(江ノ島)

やっぱり優くんとあの人は…

私はこっそり二人の部屋を覗いた。

「まだ痛む？ユウ。」

「クソ…ダメなんだ…あいつは俺に火傷を負わせたことを…忘れてた。それなのに…あんなのうのうと治してやろうか？って…」

「大丈夫…エンジェルヒール…」

「ミーシェ…」

…あの火傷…私が？いつ？なんで？私が？噓よ！私はそんなこと…

あ…あの時…そうだ…あの時…

私はゆっくり自分の部屋に戻った。

「…菜々？」

「あの火傷…私がやったんだ…」

「…え？」

「あの時ダンジョンで…私が撃った魔法だ。」

「…菜々。藤山くんはあの時のことは恨んでないって…」

「でも優くんは…私のことを…なっちゃんって…呼んでくれない。」

「…久しぶりで照れてるのよ…」

「由希ちゃん…私…なんてことしちゃったんだろう…あの時私が優くんを信じてあげてれば…」

「…菜々…」

「私…もう自分が嫌になる…優くんにあんなことしたのに…私優くんがミーシャさんと仲良くしてるのが…嫌だ。私の方が…優くんと仲良くしたいのに…こんなに…好きなのに…」

「…菜々…泣ける時に…泣いときなさい…」

「う…ぅぅぅぅ…私…最低だ…」

「…よしよし…」

それぞれ思いを抱えたまま夜が更けた。

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ぎりぎり今日中ですね。

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