《腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが》55話 衝突

今回も前回同様勇者sideとユウ&ミーシェsideの互でやると思います。勇者sideは主に江ノ島さん視點です。それではお楽しみください。

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ユウ&ミーシェside

「んー…朝か…」

「おはようユウ。」

「おはようミーシェ。」

「火傷はどう?」

「ああ、もう痛くないよ…ただあいつの笑顔を見るとな…」

「そうだね…どうしようか…」

「まあ慣れるしかないだろ…これからはあいつとも一緒に行を共にするんだからな…」

「そうだね…でも辛くなったらいつでも言って?私が癒してあげるから。」

「そうだな…お前の顔を見てるだけでも癒されるよ。」

「そ、そお?それはよかった…あ、私ご飯作りに行かなきゃ。」

「そうか。俺もすぐに行くよ。」

ミーシェは廚房に走っていった。

「さて…あ、そろそろ出してやるか…」

ユウはアイテムボックスからマシュマロを出してやった。

「わん!へっへっ…」

「寂しい思いさせてごめんな。」

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「わん!」

「飯くいに行こうぜ。」

「わん!」

マシュマロはユウの頭に飛び乗った。

ミーシェは今のギルドの中では料理長を務めている。

「ミーシャさん、野菜が切り終わりました。」

「ありがと、盛り付けよろしくね。」

「はい。」

このギルドに避難している50人近い住人に加え職員、勇者の分の朝ごはんも作っているのだ。

「相変わらずすごいな。ミーシャ。」

「わん!」

「あ!マシュマロー!久しぶりー…そう言えば出してなかったね…」

「ああ、出してやったんだ。可哀想だろ?」

「ふふふ…なんだかんだいって仲いいんだから。」

「馬鹿言うな、俺は貓派だ。」

「うー…わんわん!」

「お、やるか?」

ユウはマシュマロが舐めてくるのを防ぐことなくれている。

「ははっ!なかなかやるなー…」

「アホらし…仲いいじゃん…」

「と、藤山…その犬はなんだ?」

勇者達の登場である。

「俺とミーシャが飼ってるマシュマロだ。」

「マシュ…マロ」

「…か、可い!ねえねえ藤山くん!でていい!?」

「ま、松山…落ち著け…ほら…」

「…可いー!いい子でしゅねー!」

ハハ…キャラ崩壊を目の當たりにしたな…

「由希ちゃん、私にもでさせて?」

「…はい。」

「わあ…いい子…」

「ガウ!」

ガブッ!

マシュマロは江ノ島の手に噛み付いた。

「いたっ!」

「…菜々!大丈夫?」

「う、うん…大丈夫。」

「大丈夫か?江ノ島。マシュマロが噛み付くなんて珍しいな。」

「…藤山くん!犬種はなんて言うの?!」

「だから落ち著け…第一犬じゃねえからな?ブラッドウルフだ。」

反応したのは小宮だった。

「なんだと?S級の魔じゃないか?!」

「S級だと!?」

「倒すぞ天城!!」

「…ああ!」

なんでそうなる…

「大丈夫。こいつは人を襲ったりしねえよ。」

「な!?でも…S級だぞ?」

「大丈夫…ミーシャがいるからな…」

「え?」

「 マ、シュ、マ、ロー?菜々ちゃんに噛み付いたらしいじゃない。ちゃんとごめんなさいしたぁ?」

マシュマロは俺に救いの目を向けてくる。

「頑張れマシュマロ。」

「く、くぅん!」

マシュマロへの説教が終わりご飯を食べ終えた。

勇者side

「…菜々?手大丈夫?」

「え?うん。大丈夫。」

「…そう、このあと聖様から今後のことについて話があるみたいだから…行きましょう。」

「うん。」

「集まってもらったのは急事態だからです。」

急事態…ですか?」

天城が質問した。

「はい、実は巨人の影響で地下水脈から謎のウイルスが出まして…人間が吸うと魔のような…そんな姿になってしまうのです。」

「…なるほど。ゾンビウイルスてきなやつか。」

「優さん…」

「その水脈を塞げばいいってことだろ?」

「はい。」

「ならミーシャ。お前に任せる。」

「私?」

「ああ、お前の結界魔法でサクッと…ね?」

「…わかった。」

「後はアイさんも行ってもらった方がいいと思うんだが…」

「はい、そのつもりです。清めてきます。」

「決まりだな。ミーシャには一応何種類かアーティファクトを渡しとく。なんかあったらそれで頼む。」

「わかった。」

「由希ちゃん、なんか優くんすごいね…」

「…そうね。リーダーってじね。」

「本當に…すごい…」

「天城達だが…どうする?城に行くか?ぶっちゃけ俺一人の方が戦いやすいんだけどな。」

「なんだとてめえ!!調子乗ってんじゃねえぞ?!」

「いや、割とマジで。」

「俺達も行くに決まってるだろ?逆にお前が邪魔だ!」

「落ち著け天城。」

「小宮。」

「藤山、君は確かに強くなったが…相手の力が分からないんだ。僕達も行く。」

「…ちっ…わかった。マシュマロはお留守番な?」

「わん!」

ミーシャと聖アイは地下水脈の浄化、勇者と優は城にいるの教団の元に向かうことになった。

「…小宮くん、作戦はどうする?」

「そうだな…天城、なんか考えてることはあるか?」

「はっ!そんなん決ってんだろ?とりあえずぶん毆ればいいんだよ!」

「相変わらずの脳筋っぷりで。…でもそれじゃあ作戦にはならないし…だらけじゃないか。」

「…待って!誰か來るわ。」

「この國の住人の人だよ!きっとギルドに向かってきたんだよ。」

「…大丈夫ですか?」

しかし男は返答しない。

「離れろ松山。」

「…藤山くん?」

ザシュッ

優はナイフでその男の首を切り裂いた。

「なっ!藤山!!何してるんだ!」

「何って?あの例のウイルスの被害者だろ…時間の無駄だから…殺しただけだが?」

「ウイルスの?」

「気を付けろよ…どんな風に染するか分からんからな。」

「待て!…人間だぞ?罪もないのに…殺したのか?」

「ああ。だから?」

「だからって…お前…」

「後ろ。來てるよ。」

「なに?!」

その場には30人を超えるウイルス染者の姿があった。

「そんな…こんなに?」

「面倒だ。とっとと片付けちまうか。」

「待て藤山!殺すのか?!」

「當たり前だろ?めんどくさい。」

「待てよ藤山!人間だぞ?分かってんのか?!」

「そうだな。でももはや人間じゃないだろ?」

「お、お前…」

「優…くん?」

優は強大な魔力を放ち始めた。

「…藤山くん!」

「やめて…優くん!」

「どけ。邪魔するな。こんなことで時間使いたくねぇぞ?」

「…落ち著いて藤山くん。彼らは…人間なのよ?」

「そうだな。人間だけど…敵だからな。」

「…藤山…くん?」

「…エクスプロージョン。」

ドゴォン!!!

「お、お前!」

「そんな…優くん!」

「大丈夫。みんながショックをけないように跡形もなくしたから。」

「…あなた…何を…」

「じゃあ逆に聞こう。お前らはどうしてたんだ?この狀況。」

「それは…」

「ここは日本じゃない。敵を殺してもなんの問題もない。甘さを見せた時點で死ぬ世界だぞ?」

「…」

「…」

「はぁ…とっとと行くぞ。」

「…」

ユウside

なに?そんなあまちゃんなの?今のは殺すのが普通だろ?え?なんかおかしいことした?…まあ俺は人間じゃないんで。詳しいことは分からんが。

「優…くん?あなたは…本當に優くん?」

「…當たり前だろ。」

「…藤山くん。あなたの今の行為。私は許せない。」

「…で?」

「…でって…あなたねぇ…!」

「いい、松山さん。」

「…天城くん。」

「何があったか知らんが、今のお前の行為俺達は絶対に許さない!」

めんどくせぇ…

「敵でもない人間を殺すなんて…許さん!」

「え?どう考えても敵でしょ。」

「ただウイルスでられていただけかもしれないだろ!」

「…知ったことか。」

「なに?!」

「俺に攻撃した瞬間からもう敵だ。られていようがいまいがそんなこと関係ない。敵対したものは殺す。それだけだ。」

「お、お前…何を」

「もう許せねぇ!ぶん毆る!」

「ほお…敵対するのか?」

「知るか!お前ごときにやられるかよ!」

橘が優に毆りかかった。

「…そういうことでいいんだな?」

優はナイフを懐から取り出した。

「待て!橘!」

橘の前に風の壁ができた。

「小宮!邪魔すんな!」

「今は仲間割れしているときじゃない。」

「…それもそうだな。」

「逃げんのか!?藤山!」

「…めんどくさい」

「待て藤山。君、今本気で橘を殺そうとしたろ?」

「當たり前だ。敵…だからな。」

「そうか…変わってしまったな。君は。」

「お前は相変わらず変わらないな。小宮。」

「…」

一悶著あったがギリース城にたどり著いた。

――――――――――――――――――――――――――――

番外編

(本編には関係ないです。)

ミーシェがマシュマロを叱る時のマシュマロの鳴き聲を人間の言葉にしてみた。

「マ、シュ、マ、ロー?菜々ちゃんに噛み付いたらしいじゃない。ちゃんとごめんなさいしたぁ?」

「それは…えと…ユ、ユウ…」

マシュマロは俺に救いの目を向けてくる。

「頑張れマシュマロ。」

「そんな…クソが…見捨てやがったなぁ?!ユウ、てめえ!!…ご、ごめんなさーーい!」

特に意味は無いです。書きたかっただけw

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これからはコメント欄に出現することがあると思います。気軽に絡んでくださいw

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