《腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが》57話 マリクのサーカス団

最後に人気投票の結果発表があります。

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ユウ&江ノ島side

ユウと江ノ島はディビィと名乗る謎の男と対峙していた。

「すまんがもう一度言ってもらっていいか?」

「だから、俺様はマリク様率いるサーカス団の空中ブランコ擔當ディビィ様だ!よく覚えておけ!」

「ごめん、意味わかんない。」

「何度も説明するのは嫌いだぜ。つまりはマリク様のところに行く前に俺のショーを見てけってことだよ!」

「…なるほど。マリクに會いたかったらお前を倒せってことか…」

「はんっ!そう言うこった。」

「…優くん…」

「…心配するな。…おい。」

「あん?なんだよ?」

「お前は空中ブランコ擔當なんだろ?見せてくれよ。」

「!…マジで?」

「え?」

「そんなに見たいのか?!」

「あ、ああ。」

「それならぁ…しょうがねえなぁ…行くぜ!」

ディビィは高く跳ね上がり空中ブランコに手を掛けた。

「瞬きすんなよぉ!?」

「…」

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そのままディビィは次々と技を繰り返している。

「…すごい。」

「江ノ島、今のうちに次の部屋に移るってのはどうだろう?」

「え?それは…」

「聞こえてるぜ!クソ野郎!!」

ディビィは空中ブランコから手を離しこちらに飛んできた。

「…ちっ…やっぱりダメか…避けろ、江ノ島!」

「うん!」

ディビィは床に著地してこちらにを向けた。

「このまま逃げるだと?ふざけんじゃねぇ!俺が最も嫌いなことはな…ショーの最中に席を立つことだ!よーくおぼえておくんだなぁ!」

ディビィは短剣を取り出し切りかかってきた。

「離れろ江ノ島。」

ギンッ!

「優くん!」

「…こいつは俺がやる。」

「でも…」

「エンチャント ストーム。」

「ほお…武に風を纏わせたか…なかなかやるな!」

「…いや普通だろ。」

「だがそんなんじゃ俺は倒せないぜ!俺は空中ブランコ擔當!アクロバットはお手のなのさ!」

ディビィは短剣を持ったまま飛び上がり、空中ブランコに足を掛け揺れ始めた。

「いくらお前が強くとも空中は俺のテリトリーだ!お前に勝ち目はねぇ!」

「ちっ…めんどくせぇ。風神斬。」

ディビィに向かって竜巻の刃を飛ばした。

「おーっと!當たってないぜ!」

「…」

「ははっ!空中では何者も俺に勝つことは出來ないのさ!」

スバン!

「へ?」

切れたのは空中ブランコのロープだった。

「うそぉぉぉー!?」

「…お前馬鹿だろ?」

「て…」

「ん?」

「て、てめえ!俺はショーを邪魔するやつがこの世で一番嫌いなんだよ!」

「あれ?一番嫌いなのはショーの途中に席を立つこと…じゃなかったのか?」

「うるせえ!死にやがれ!アクロバットスター!」

ディビィは用に回転させながらの至る所に仕込んだ刃で切りつけてくる。

ユウはそれを用にさばいている。

「くそ、守ってばっかりじゃねえか!とっととせめて來やがれ!」

「なんだ?ショーの邪魔をされるのは嫌なんだろ?」

「舐めやがってぇ…」

「だがそっちがおみなら仕方ない。」

「はっ…かかってきやがれ!」

ユウはナイフをもう一本取り出した。

「一本増えたからどうし…」

ヒュンッ!カッ!

ナイフがディビィの顔の橫を通り過ぎ後ろの壁に突き刺さった。

「お前が空中ブランコを見せてくれたんだ。俺もショーを披しないとな。」

「てめえ…」

「次は外さない。…さあ俺のナイフ投げを見ていってくれよ?」

「…くそ!」

ヒュンヒュンッ!

ユウはアイテムボックスから何本ものナイフを取り出し、ディビィに向かって投げる。

「は、速い…!」

「ほらほら…どうした?お前のアクロバットをもっと見せてみろよ。」

「調子乗ってんじゃねぇ!」

ディビィは進路を変えてこちらに突っ込んできた。

「短気だなぁ…扱いやすい…」

「てめっ…」

ユウは何十本ものナイフをいっせいに投げた。

「しまっ…」

ザシュッ!

1本がディビィの足に刺さった。

「ぐあぁっ!」

「よく避けたなぁ…でもそれで得意の空中ブランコは出來ないだろ?ナイフはまだある。避けきれるかな?」

「ちくしょう!…はぁ、はぁ、くそ…痛てぇ…!」

ディビィのには何本ものナイフが突き刺さっている。

「よく耐えるな、お前。」

「ふざけんじゃねぇ…はぁ…はぁ…まだまだこれから…」

ザシュッ

「がぁ…」

「まだ喋る元気があるとはな。」

「ちく…しょう…」

「おっと、まだ死ぬなよ?」

ザシュッ

「ぐあぁっ…はぁ…はぁ…」

「そのまま苦痛を味わってるんだな。」

「優…くん?」

「行くぞ。」

「…うん。」

優は次の部屋への扉に手を掛けた。しかし扉には鍵がかかっているらしく。開くことは無かった。

「ちっ…鍵付きかよ…」

「はは…殘念…だったな…鍵は…これだ…」

「なんだあるじゃん。へい。」

「…誰が…渡すかよ…これは…こうしてやる…」

ディビィは鍵を口にれ飲み込んだ。

「そんな!鍵が!」

「ははは…ざまぁ…見やがれ…」

「どうしよう…優くん…」

「エクスプロージョン。」

ドゴォン!!!

「きゃっ!」

しかし扉には傷一つ著いていなかった。

「…ちっ。」

「無駄…だ。…はぁ…はぁ…鍵がないと…開けられないようになってんだよ…ざまぁみろ…」

ディビィはこちらに中指を立てて挑発してくる。

「…なら仕方ない。鍵を取り出すしかないな。」

「なん…だと?」

「…優くん?何する気?」

「簡単だ。お前が鍵を飲み込んだのなら…それを腹から取り出せばいい。」

「…優…くん…?」

「て、てめえ…噓…だろ?來るな…よせ!…ぐ、ぐあぁっ…ぎあああ!がはっ!…が……」

「あったあった。」

「優くん?!何してるの?!」

「何ってこいつが鍵飲み込んじまったからな。次の部屋に行くにはこうするしかなかっただろ?」

「でも!…仕方…なく?!」

「ああ、仕方なくだ。」

「…っ…」

「行くぞ。」

「…うん。」

仕方なく…仕方…なく…か…。それなら…それならなんで?なんで優くんは…なんで優くんは…笑ってたの?

小宮&松山side

「…小宮くん。」

「ああ、分かってる。別々になったからって僕達のやることは変わらない。行くぞ、松山。」

「…ええ。」

「…小宮くん!」

「ああ…魔が多すぎる…」

「…後ろからも來てる!」

「ちっ…殲滅するぞ!」

「…ええ!真·五月雨切り!」

「エアバレット。」

魔法や剣で倒していくうちに魔はみるみるうちに減っていった。

「…これで終わり?」

「気を抜くな。また出てくるかもしれない。」

「…藤山くんなら…一掃しちゃうのかな…?」

「そうだな。あいつの魔法なら一掃だろうな。あいつはダンジョンでの出來事で変わったからな。」

「…そうね…変わったわね。強さも…心も…。」

「松山…」

「…彼は…どういう気持ちで…殺したのかな?ウイルスに染しているとはいえ…人間なのに…聖様に頼めば治ったかもしれないのに…彼はそれをためらいなく殺した。」

「…」

「…ねえ?小宮くんならあの時…どうしてた?」

「…そう…だな。僕は…僕なら…何も出來なかったと思う。」

「…小宮くん…」

「藤山は僕達に裏切られたことによって…相當な憎しみを味わったんだろう。人格が変わるくらいに。」

「…人格が?でも彼は以前とあんまり…」

「平気で人を殺すようになったんだぞ?それでも藤山は変わっていないというのか?」

「…それは…」

「戻ってきたのは本當に良かったと思ってる。だけどあまり気を許さないことだ。あいつの本音は分からないからな。」

「…彼は私たちを恨んでるっていうの?」

「そういう事じゃない。ただ気を許しすぎるともし仮に…仮に裏切られた時が悲しくなる。」

「…小宮くん…」

「江ノ島の言う通り、信じるしかないからな。僕達が。」

「…さすがね…小宮くん…」

「…ふん…」

しばらく歩いていると大きな檻のある空間についた。

「なんだここは…?」

「…!…小宮くん…!」

「…全部…魔なのか…?」

檻の中には無數の目が輝きこちらに視線を向けていた。

「ふふふ…」

「!、誰だ?!」

「…誰?!」

すると暗闇からムチを持ったが現れた。

「ふふふ…ようこそマリク様率いるサーカス団へ。」

「サーカス…だと?」

「私は猛獣使いのバーネリー。私のショー…楽しんでいってくださる?」

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お待たせ致しました!人気キャラ投票結果発表をしていきたいと思いまーす!

まずは…4人以外に投票してくれた方がいたので紹介したいと思いまーす。

マシュマロ   1票

作者             5票

誰だ!作者に投票したのは?!ふざけるな!(めっちゃ嬉しい。本當にありがとうございます!)

45話にはマシュマロは登場していなかったので…次やる機會があったらいるかもです。

ではこれからは正式な発表です。

4位は…江ノ島さん!殘念!

票數はー…殘念!0票でした!

僕は割と好きなんですけどね…

3位は…いません!同率2位でした!

仲良く2位を取ったのは…ユウ&ミーシェでした!

こんな所も一緒なラブラブカップルですね!

票數は10票でした。

そして1位は…

分かってますね、小宮くんです。

25票でした!おめでとう!

ていうか主人公とヒロインに15票の差をつけるって…みんな小宮好きすぎだろぉ!

というわけで第1回のチャンピオンは小宮くんでした!

それではまたの機會に…ばーいっ!

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