《腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが》74話 勇者side 戦と裏切り者

勇者達が正門での教団の幹部と戦っている頃傷だらけで応援を呼びに來たクラスメイトに連れられ天城、橘、小宮、江ノ島、松山の5人は東門に向かい急いでいた。

「どういう狀況だ?」

「今は城の兵士だけで抑えてる…。」

「ほかのグループはどうしたんだ?お前のグループは?」

「みんな気絶してるか逃げた…。」

「逃げた?」

「あの幹部のは強すぎる…。勝てる気がしなかったんだよ…!」

「それで逃げた訳か…。お前はよく戦えたな。」

「俺だって怪我したくなかったさ…。だけど俺しかいなくなっちまったんだから仕方ないだろ…。そろそろ著くぞ…。おーい!応援を呼んできたぞ!」

「あ、天城さんがいれば…。」

「助かったぞ!坊主!」

「まあ!誰が來たかと思えばイケメンねぇ…?ねぇお兄さん、私と遊ばなぁい?」

「調子に乗るなよ…?貴様、よくも俺の仲間を…!」

「なーんの手応えもなかったわよ?ほんとに勇者なの?」

「黙れ!お前は今ここで俺が殺す!」

「ふふふ、威勢がいい事。私はの教団幹部のリリィ。戦いでも男らしく私をエスコートして下さるかしら?」

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「うおおあ!」

天城が聖剣で切りかかる。

「ふふふ、私の武も剣なのよ?」

ギン!

聖剣とリリィが持つ剣が衝突する。

「あなた、今まで戦ってきた人よりもやるわね…。」

「天城だけじゃないぜ!」

橘がリリィに毆りかかった。

「あら?レディーに暴するの?」

「知るか!とっとと死にやがれ!」

暴な言葉遣いね…。」

「…小宮くん、私達も行きましょう!」

「ああ、江ノ島、サポート頼むぞ。」

「うん、フレイムランス!」

炎の槍がリリィに向かって飛んでいく。

バキンバキン!

それら全てをリリィは叩き落とした。

「あっぶないわねぇ…。」

「ストームフォース!」

小宮が剣に風纏わせ斬りかかった。

「あら?あなたもなかなか好みよ?」

「そうか、僕はごめんだね!」

「小宮…邪魔するな!」

「な!天城、こんなことしてる場合じゃ…!」

「うるさい!勇者のリーダーとしてこいつは…こいつだけは俺が倒さなきゃならないんだ!」

「あら?あなた一人?」

「そうだ。お前など俺一人で十分だ!うおおお!ライトニングソード!」

天城は聖剣に雷を纏わせ斬りかかった。

「私、剣の勝負で負けたことないのよね…。」

ギン!

聖剣とリリィの剣が激しく衝突した。

「あなたのは聖剣でしょうけど私のは魔剣。どっちが勝つかしらね?!」

「ぐっ…!」

天城はリリィの素早い剣撃に押されていた。

「あら?さっきまでの威勢はどうしたのかしら!」

ギン!ギン!

「くそ…!このままじゃ…」

「…魔結界!」

松山が結界をり防いだ。

「あら?一対一じゃないの?」

「松山さん…邪魔しないでくれ!」

「…たく、…いい加減にしなさい!」

「ま、松山さん…?」

「…そんな子供みたいな事言ってたらいつまでたっても勝てないわよ!?藤山くんに負けたからかなんかか知らないけど、あなたはリーダーとしての自覚を持ちなさい!」

「…俺は…」

「…いい?あなたはこのままだと死ぬ。ならどうする?一人でわがまま言って慘めに負けるのと、みんなで協力して勝つ。どっちにするの?」

「援護するぞ、天城。」

「そうだよ!みんなで勝とう?」

「俺もいるしな!」

「みんな…すまない!手伝ってくれるか?」

「「ああ!」」

「…ええ!」

「うん!」

「…蟲唾が走る友ごっこは終わったかしら…?私そういうのをぶち壊しにするのが大好きなのよねぇ…?」

「…行くぞ!みんな!」

「フレイムランス!」

「ファイアーフォース!」

「ストームフォース!」

凰拳!」

「一斉攻撃ってわけね…。甘いわね…。」

リリィの後ろから無數の剣がでてきた。

「!…まずい!下がれ!」

その剣は一斉に勇者の方へと飛んできた。

「ぐっ!」

「あ…」

「…菜々ぁ!」

ドシュ!ザシュッ!

「松…山?」

「…くっ…かっ…は…!」

「由希…ちゃん?」

松山は江ノ島を庇い剣に貫かれていた。

「う、噓…。」

「松山さん!!」

「噓だろ?松山さん…?」

「あら?その子を狙ったつもりはなかったのだけれど…本當の友ってのもあるのねぇ?」

「よくも…」

「小宮…」

「よくも松山を…!ストームフォース!」

「あら?坊や、怒っちゃった?」

「うおおお!」

ギン!

「なかなかやるわね?剣だけならそこの聖剣くんよりも強いかもしれないわね。」

「ハリケーン!」

「っ…!最上級魔法まで…侮れないわね!」

リリィは剣を2本手に取り風の刃を切りつける。

「はぁ!真·五月雨切り!」

「あれは…由希ちゃんの…」

「ぐはっ!」

リリィからが滴る。

ポタ…ポタ…

「…あなた、よくもやってくれたわね!?…よくも…よくも私の顔に、傷を付けたわねぇ!!!」

リリィは剣を口にれ、飲み込んだ。

「な、何を…?!」

リリィはが何倍にもでかくなり、異形の姿となった。

「この姿の私は手を振るだけで斬撃を生み出すことが出來るのよ!!!!死になさい!!」

「ぐっ!…構えろぉ!!!!」

バキン!

「なっ!?」

小宮の剣は綺麗に切れてしまった。

剣を貫通した斬撃が小宮の腹に直撃する。

「ぐあぁ!」

それは皆も同じだった。

「まだ…だ!」

「天城!」

「カオス…ホーリーソード!」

「聞いたことあるわね…聖剣の究極奧義だったかしら?それでも魔剣には適わない。イビルソード!」

ボキィン!カラカラ…

聖剣は砕かれ、床に剣先が転がった。

「そ、そんな…!」

「くそ…がぁ!」

「すまない松山…守ってやれなくて…」

「…小宮…くん…」

「僕は君のこと、結構好きだったぞ?」

「…!…あり…がとう…」

「うっ…みんな…」

しは楽しめたわ…終わりにしましょう!!」

リリィは巨大な大剣を振り下ろした。

バキン!

その剣は途中で止まった。

「あら?あなた、勇者のお仲間かしら?」

「そうですね、私は勇者の仲間です。」

「私、老いぼれの爺さんに興味無いけど?」

「まあそう言わずに…。お相手しませんか?お嬢さん?」

「セ、セバス…さん…!」

「救護班のものを連れて參りました。治療をけてください。」

目の前に現れリリィの剣を止めたのは執事のセバスツァンだった。

「こちらも始めましょうか、お嬢さん?」

「そうね…暇つぶしにはなるかもしれない…」

ザシュッ!ボトッ…

「へ?」

その場にリリィの腕が落ちた。

「な、何よ…?これ…?」

「ここは戦場ですよ?無駄話をしてどうするのです?」

「く、くーそージジィ!」

びながら斬りかかっては意味がありませんね…。それに品もない。せっかくのしい顔が臺無しですよ?」

スパン!!

「か…!」

「鍛え直してまた來なさい。」

「クソッタレがぁ!」

「レディーの斷末魔ではありませんね?お眠りください。」

バスッ!

リリィの首がその場に落ちた。

「す、すげぇ…!」

「強…すぎる…。」

「皆さん、大丈夫ですか?」

「は、はい!あの、ありがとうございました…。」

「いえいえ、それよりもそれぞれの門に幹部のが來ているようです。北門は突破され魔王様が戦っておられます。援護に向かいますよ?」

「は、はい!」

勇者達は寶玉のある地下室へと向かっていった。

地下室に著くと丁度7大魔王と幹部の戦いが終わっていた。

「遅かったな、剣舞のセバス。こちらは片付いた。」

「それはお疲れ様です。」

「ル、ルシファー様!」

兵士が勢いよく駆け込んできた。

「至急応援を!正門の方で…魔族の群れが!」

「正門だと?あそこは藤山が片付けたはずだ。」

小宮が答えた。

「そ、それが…魔族の統率者は…藤山優です!」

――――――――――――――――――――――――――――

未だに暑い日が続きますね。皆さん熱中癥対策は忘れずに!

次回から復讐編です。

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訂正

ユウさん→勇者

カギカッコが説明についていたので外しました。

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