《腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが》80話 ミーシェの意思
ベルちゃん…躊躇い無く、元の仲間を…。
そうだね…私も、やらなきゃ…!
「ミーシェ様の相手は私に任されました。」
「マモン…。」
ミーシェの前に立ちはだかったのは7大魔王マモンだった。
「本當は貴方様を殺すのは気が引けますな…。」
「何を今更…。あの時私にトドメを刺したのは…あなたでしょ?マモン。」
「ふぉふぉふぉ…よく覚えてらっしゃいますね…。」
「忘れないよ…。あなたの私を殺した時の顔は。」
「そうですか。あなたのようなしいに覚えていただけるのは嬉しいですね。」
「…よくも…お姉ちゃんを!」
「…」
「お姉ちゃんは…お姉ちゃんはあなた達のこと…本當に信頼してた!あなた達と共に過ごす日々が…本當に楽しかったんだって…見てるだけでわかった…。なのに…なんで?なんで…お姉ちゃんを…!」
「…そうですねぇ…あの方は甘すぎた。」
「!…どういうこと?」
「だってそうではありませんか?あの方は…魔神ですよ?破壊の象徴でなくてはならない。」
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「それは…」
「なのにあの方はなんですか?何が魔族と人間との共存だ…くだらない。」
「!…そんな…こと。だって…今、魔族と人間は…共存してるじゃないの…」
「…本當に我々が人間と手を取り合い生きていけるとお思いですか?」
「!どういうこと?」
「既に我々の計畫なのですよ。どんな方法であなたが蘇ったかは知りませんがあなたがいた所で計畫に支障はない。」
「何をするつもり?」
「さあ?私を倒して聞いてみたらどうですか?」
「っ!…そう…ならあなたを倒す!」
「戦う力のないあなたに?」
「私だって…あの時から変わってないわけじゃない!!」
ミーシェは懐から石を取り出し天に掲げた。
「アイスジャベリン!!」
「アーティファクト…なるほど。貴方なりの戦い方ですか…。」
氷の槍がマモンを襲うが全てかわされてしまう。
「甘いです。道などで私に勝てるとお思いですか?」
マモンは杖を取りだし構えた。
「エレメンタルバレット。」
火、水、風、土の4つの玉がミーシェを襲う。
「魔結界!」
結界魔法でそれを弾いた。
「そうでした。結界魔法がありましたねあなたには。」
「フレイムランス!」
ミーシェはアーティファクトから火の槍を放った。
「おっと…なかなか侮れませんね…なんですか?そのアーティファクトは。」
「これは龍の瞳。グランドドラゴンの目玉から作ったものよ。私の魔力に反応してんな魔法になるの。メイルストローム!!」
「やはりあなた達姉妹は侮れませんねぇ…ダークマター!」
「ディバインシールド。」
「ふむ…あなたの結界魔法…厄介ですね。」
「何をごちゃごちゃ言ってるの?まだ行くわよ。ウィンドカッター!」
マモンは杖の先頭でそれをけ流した。
「ならその結界魔法…頂いてしまいましょうか…。」
「!…何を言ってるの?」
「グリードパワー。」
「くっ…何を…」
「…どうです?」
「…何のこと?」
「使えないでしょう?結界魔法。」
「!…ディバインシールド。」
しかし魔法が発することは無かった。
「!…なんで!?」
「私の大罪魔法ですよ。あなたのスキルを強奪したのです。この魔法が発している限りあなたは結界魔法を使うことができません。」
「そんな…」
「行きますよ?ライトニングボルテックス。」
「くっ…」
結界魔法を奪われたミーシェはギリギリで魔法をかわした。
「よく避けましたね。まだまだ行きますよ?アイスバレット!ファイアーボール!」
「アイスジャベリン!」
「あなたの魔法などたかか知れている。それもただの道。勝てるはずがないでしょう?」
氷の槍は打ち砕かれ炎の玉がミーシェに衝突した。
「きゃあ!…うっ…くう…」
「まだです。プロミネンスブレイズ!」
「うう…メイルストローム!」
「水屬魔法ですか…。でも私の魔法には効かない。」
水はかき消された。
「くっ…そんな…!」
「ライトニングボルテックス!」
ミーシェのを雷が通り抜けた。
「!…くう…あぁ!…はぁ…はぁ」
「ライトニングボルテックス!」
「ぐう…あぁ!」
「いいですねぇ…その苦痛の表…」
「はぁ…はぁ…ハリケーン!」
「ダークマター。」
闇の波がミーシェを包み壁へと吹き飛ばした。
「うっ…か…はっ!」
「まだ戦いますか?この差を見せつけられても。」
「…はぁ…はぁ…アイスジャベリン!」
「エレメンタルバレット。」
氷の槍を打ち砕き、4つの玉がミーシェにぶつかった。
「ああ!…ぐっ…」
「いい加減分かったらどうです?あなたでは私に勝てない。」
「…」
ダメ…強すぎる。やっぱり私じゃ…
「ライトニングボルテックス!」
「ぐっ…ああ!」
「魔神の妹なのにこうも違うとは…」
「…はぁ…はぁ…シャイニングアロー!」
「ダークマター。」
「がっ…ああ!」
「なんのために戦うのですか?そんなになるまで。」
なんの…ために?私はお姉ちゃんのために…
「こんな苦痛を味わってでもサラ様を助けたいのですか?」
そんなの…當たり前じゃない。お姉ちゃんは私を守ってくれたんだから…!私が…助けなきゃ…!
「エクス…プロージョン…」
「ブラックホール。」
マモンは発を押し消した。
「ライトニングボルテックス!」
「ああ!…ぐっ…」
私じゃ…無理なのかな?やっぱり…ダメだったよ…お姉ちゃん…。
ごめんね…お姉ちゃん…ベルちゃん
…ユウ…。
…ユウ?
そうだ…!まだ…死ねない…!ユウが…ユウが待ってる…。
―――はぁ…たくしょうがねえな。せっかく返したんだからこの力使えよ。
あなたは…
―――使えよ。ここで死んだら…ユウが悲しむぞ?
私は…!
「な!?なんだ…?この力は…!」
ミーシェを黒い雷が包んだ。
「まさか?!その姿は…」
ミーシェは白い髪の、赤い瞳に変わっていた。
「なるほど…そうか。暴走したのか。」
「…何を言ってるの?」
「!…まさか!」
「私は私よ。私はあなたを殺す。私の強のために…!」
「あなたの強?それを私に言いますか…の程を知りなさい。ライトニングボルテックス!」
ミーシェは剣を取り出し弾いた。
「雷神斬!」
ミーシェの剣を黒い雷が包んだ。
「黒い…雷?」
「私はもう迷わない!私の為に…そして…ユウのために…絶対に死なない!」
「馬鹿な!なんだ?!そのきは?!」
マモンの腕を切り落とした。
「馬鹿な?!この私が?!」
「はあ!」
「っ!舐めるなよ!そんな技など奪ってしまえばいい!グリードパワー!」
しかしミーシェの雷が消えることは無かった。
「私の思いはあなたの強なんかじゃ奪うことは…出來ない!」
「そんな…!馬鹿なぁ!」
「終わらせてあげる…」
ミーシェはさらに雷の威力を強めた。
「轟·雷神斬!!」
「待てっ!來るな!わかった!謝るから!」
「もう決めたこと。私はもう…躊躇わない!!」
「く、來るなあ!!」
「じゃあね…マモン。」
「ぎゃあああああああああ!!!」
凄まじい雷撃はマモンのを真っ二つにした。
はぁ…はぁ…
―――やれば出來るじゃねえか…。
ありがとう…。
―――たく…ちゃんとこの力使えよな?
うん…。
勝てたよ…ユウ。私もう迷わない。お姉ちゃんを…助けてみせる…!
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本日3話目です。
3話出したのは初めてかな…?
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