お久しぶりですけん玉マスターです。

久しぶりすぎるので読み直すことを推奨致しますw

そして投稿再開を祝うかのように日間ランキング1位になりましたありがとうございます。

それでは本編どうぞ。

リザードキングの里

神竜殿

ここはリザードキングにとっての神、神竜を祀った大きな祠である。

「なんじゃ？まだ眠っておるのか…ヴォルクよ。とっとと目を覚まさんか。神竜ヴォルク。」

「…我が眠りを妨げるのは誰だ…？」

「ワシじゃよ。ワシ。久しいのぅ…ヴォルク。」

「！…狼神…。」

「ワシのことはラショウと呼べと何度も言っておるじゃろう？」

「ラショウ…貴様ほどのものが我になんの用だ？」

「いや何…貴様の里のものは隨分と無茶をするのだと思って様子を見にな…。」

「…なんだと？」

「…やはり貴様が眠っていた時に起きたことだったのだな。」

「何が起きている？」

「貴様の配下の里の長…レーグと言ったか？そのが雙狼の里エリアに進軍を始めている。」

「…」

「何も言わぬのだな。」

「何をしようとあ奴らの自由だ。我には関係ない。それともなんだ？可い弟子たちの里が進軍されるのは見ていられないか？」

「思い上がるなよ？図がでかいだけのトカゲ風が…。我が弟子が負けるはずなどなかろう。私が懸念しているのはレーグとやらが攻撃を仕掛けたのが災厄の狼王だということだ。」

「！」

「しかもこともあろう事かレーグとやらは狼王の大切なものを傷つけた。これが意味するもの…分からないわけではあるまい。」

「里が…いや…森が滅びる…。」

「コクビはまだその力を自覚していない半人前だ。暴走しないとも限らない。コクビに魔王の力はまだ早すぎる。共にこい。今ならまだ止められる。貴様もこの森の次期魔王候補のレーグを失いたいわけじゃなかろう？」

「仕方あるまい…。やれやれ貴様は厄介な弟子を育てたな…ラショウよ。」

「それはお互い様だ。」

──

「がっ！っ…クソがっ！」

レーグは地面に転がりながら逃げる。

(くそっ！くそっ！くそっ！なんでこうなった！こんなはずじゃ…！)

「どうしたんだよ。連れねえなぁレーグ。逃げることねえだろ？」

「っ！」

後ろから悪魔の呼び聲が聞こえる。

「數を積めば俺に勝てると思ってる時點でお前の負けなんだよ。」

「くそ…がぁ…！」

「お前を殺したらこの森全の戦力バランスが傾いちまうからなぁ…。殺しはしない。だが…

…二度とこんな気を起こさないようににしっかりと植え付けてやる…。」

「ひっ！」

コクビから放たれる漆黒のオーラにレーグは思わず聲を上げた。

…恐怖をな。

──

顔中だらけでかなくなったレーグをコクビは雑に蹴飛ばした。

「ふっ…ぐっ！」

「…弱くなったな…レーグ。」

「…お前が強くなったんじゃ馬鹿者。」

「！」

そこに龍の背中にまたがった赤髪の男が降りてきた。

「…じじい。」

「じじいではなくラショウと呼べと言っておるじゃろマセガキが。…何とか間に合ったようじゃの。」

「いや、これっぽっちも間に合ってないだろうこれは。我が里のものがそこでびておるのだが？」

「…殺しはしなかったということは…里長としての自覚が著いたようじゃの。のぉ？コクビよ。」

「…まあな。俺の力がこの森じゃ異質だってことくらい結構前に分かってはいたぜ。この森を…滅ぼしかねないことだって。」

「コクビ…。」

「そのことを俺はハクビに相談したことだってある。そしたらあいつ…なんて言ったと思う？」

「…」

「その力は里を守るために使おう…だとよ。」

「…」

「ま、つまりはこの力を俺は里を守るためだったら惜しげも無く使うつもりだ。」

「そう…か。お主が決めたことならそれでいいじゃろう。」

ラショウは満足そうに微笑んだ。

「ラショウ。それからラショウの弟子よ。我が里のものが失禮した。」

そう言って神竜ヴォルクは雑にレーグを背中に乗せた。

「こやつには貴様らの里にはもう関わらないように言って聞かせる。」

「いや、いい。」

それにコクビが反応する。

「別に來てもいいって言っておいてくれ。その時は俺がいつでも相手になるともな。」

「ふ…。承った。ではさらばだ。」

神竜は飛び立ち、リザードキングの里の方に飛んで行く。

その姿はものの數秒で見えなくなってしまった。

「さてコクビよ。厄介な敵を追い払ったんじゃ。里に戻らなくて良いのか？」

「…そうだな。戻るよ。わざわざありがとよ。」

「良い。元気な弟子を見れてわしも満足じゃよ。」

「…そういやハクビには會わなくていいのか？」

「お大事にとだけ伝えておいてくれ。」

「そうかよ。…じじい。約束する。俺たちは絶対に里どうし手を取り合って…俺とハクビでこの森を収めてやる。それまでくたばるんじゃねえぞ。」

「ふ…じじいじゃのーてラショウじゃ。それにわしはそう簡単にはくたばらんよ。ひよっこが。」

「コクビさまー！」

「コクビー！」

そこに共に戦っていたドーベルとシベリがやってくる。

「おっと、では失禮するぞ。」

「おう。」

そう言ってラショウは煙と共に消えた。

「…戻るぞ。お前ら。」

「コクビ…」

「コクビ様…」

「白犬共を口説き伏せてやる…。」

「はっ！…わーったよ！お前について行ってやるぜ。」

反対していたシベリは呆れるように賛同した。

「一生ついて行きますよ。兄貴。」

それに続くドーベル。

3つの影が森に差し込む太によって長くびていた。

明日出すのでこの特別編は最後にしたいと思います。

それから學園編の方なんですが、他の作品が落ち著くまでは短編集的なじで日常編を書きたいと思います。

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