《異世界転移は分解で作チート》第190話 モンスターハウス。
第190話 モンスターハウス。
「──っ!! すいませんマスターっ!! 何匹かそっちに行っちゃいましたっ!!」
「あァっ! わかってる!」
「アハハハハハハっ!! それそれぇっ!」
「そーうりゃァァァ!!! なのじゃっ!」
・・・突然だが俺らは今、とてつもなく、そう、それは言葉に表すのも難しいほどに多くの魔に囲まれていた。
……ことの発端は今から數分前に巻きもどる──
◇◆◇◆◇
──俺らは31階層の魔を倒したあとも、順調に階層下へと進んでいった。
あ、ちなみに數回魔と接敵してわかったのだが、この階層からでる魔の種類はあのヘルハウンドだけのようだ。
代わりに、亀たちの時……いや今までの階層に比べ、一度に出現する魔の數がかなりの量となっていた。
まぁそれでも、俺達は連攜をして軽く──までとは言えないが、ある程度余裕を持って倒し進むことが出來た。
俺らは戦いながら進み、今まで通り新種が出る四階層目で予想通り新しい魔が出現した。
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ヘルハウンドよりもが黒く、牙がかなり大きく発達した狼だった。アビスファングと言うらしい。
かなりの速さではあったが、こちらも傷らしい傷はつけることなく戦い進むことができた。
が、新たに36階層に降りた頃、ユウが壁に怪しげなを見つけたと言い、俺らはユウに引っ張られるかのようにそのに連れられた。
の中にはやや大きめの空間が拡がっており、全員がそのの中にった瞬間、壁のが閉まり、周りから一斉に魔が出現した。
「・・・なぁ、これってもしかしてラノベのダンジョン系でよくあるモンスターハウスってやつじゃね?」
「だねぇ〜。しかもなんか魔達の目がすっごい走ってない?」
ユウが言う通り、魔達の目は目から涙でも流してるのか?ってくらいに走っている。
・・・これは俺らも無傷じゃ済まないかもなぁ。
「……ゼロ〜、考え事してる場合じゃないかもよ〜? 相手さん方、もう我慢できないみたいで襲いかかってき「グァァァァ!!!!」たねっ!!」ザシュッ!!
ユウが魔を斬り倒してこちらにニカッとした笑顔でそう言った。
・・・ってか今更だけどユウ、絶対にモンスターハウスって気づいててったろ。
壁の閉まった。普通、俺なら壊せるはずなのに完全解放しないと開けられないように閉じられてる。
・・・普通のダンジョンがこんな蕓當をこなすのははっきり言って無理だ。俺と同等近い力が無いと。
・・・うん、つまりはそういうことなんだろう。……はぁ。しゃーない、し乗ってやるか。
「なぁ、ユウ。31階層辺りで言った約束覚えてるか?」
「うん〜? なに〜?」
ユウはニヤニヤした顔つきで俺に聞きかえす。・・・絶対に気づいてるな。
「魔を倒した數を競うってやつだ。・・・丁度いいし、今やろう。」
「うんっ!! いい考えだねっ!! じゃあ早速始め──」
「が、それだけだとハクとライムが不利、というかつまらないだろう。だから俺とライム、ユウとハクで二チームに分けれて數を競おうじゃないか。あ、決めてなんだけどハクとライムはそれでいいか?」
ハクはやや渋ったが、2人は肯定を表した。・・・ちなみに、ライムはすっごい狂喜してた。怖っ。
あとそれに対してユウは
「うん、良いよっ!! それで始めようっ!」
やけにあっさりと即答した。そして、俺とユウがき出すと同時に、俺ら二チームの競爭が始まった。
◇◆◇◆◇
まぁそんなこんながあり、今のところ、ほぼほぼ同じ量で、2匹差で俺の方が上ってじだ。
ユウとハクは狂戦士バーサーカー型の一撃一殺+速度の戦闘方法を使い、俺とライムはユウ達とは逆に、頭脳型の一撃多発+連攜の戦闘方法を使っている。
まぁそのせいでユウと俺の勝敗は上がったと思ったら下がり、下がったと思ったら上がってを繰り返した。
──そして、さらに十數分が経ち、俺とライムのチームが最後の攻撃を放ち、殘った魔は全て倒し終えた。
「おしっ、と。これで終いだ。」
「ふぅ〜。いやぁ〜すっごい楽しめたっ!! やっぱり連攜戦も好きだけどこういう大量討伐も楽しいねぇっ!!」
お、おう。終わって直後なのにすげぇ元気だな。・・・まぁまだ戦闘の興効果が殘ってるのか。
「ってことでじゃあ早速集計だ。」
俺はある程度數えながらは倒したが、一応俺らも倒した魔の數を數えていく。わかりやすく十ずつ山にして並べていく。
結果、ヘルハウンド83、アビスファング67、合計丁度150の魔を倒していた。俺が數えてたのより二ほど多かったので集計して良かったわ。
「ユウー。そっちは集計終わったかー?」
「あ、ゼロっ! 待ってね〜。今──終わったっ!」
ユウの方もちょうど終わったみたいだ。
「それじゃあいくつ狩ったか言い合おうか。せーのっ、150」「148」
・・・っぶねー、やっべぇ。マジでちゃんと數えておいてよかったわ。……たかが競爭って思うかもだけど今までユウとの対戦は不敗狀態だったし、何となく負けたくなかったんだよなぁ。
「あっちゃ〜! 負けちゃったか〜!」
「あぁ。まぁ今回は勝ったが、こういうのも楽しいしな。またやろうぜ。」
「うんっ!!」
まぁ次も負けるつもりは無いがなっ。
──雑談に加え、茶番もれながら楽しく進み、俺らはさらに階層を降りていく。
・雑談
一応、Twitterとかでも報告しましたが、見てない人もいると思います。なので軽く報告します。テト/ライアーから冬桜ライトっていう名前に改名しましたっ! これからはライトって呼んでくださいっ!! どうもライトですっ!
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