3人でパーティーを組むことが決まって、魔が湧くまで雑談でもしながら、エミリア王との話で知ったことを伝えてもいい部分だけ伝えておいた。

「へー。そうなんだ。やけに魔ってバカみたいに突っ込んでくるなと思ったけど。ダンジョン以外の魔はしっかり知能を有してるってことね。じゃあ、夏蓮は特にだけど逃げたりとか、怯えたりなんかしてたら躊躇しちゃう人も出てくるんじゃない？」

「それは確かにそうかもだけど今はかんけいないでしょ！それよりは特異個は危険かも知れないよね。通常個より強かったりするってことなら気を付けないと。」

そんなじで意見換をしながら、それぞれの考え方を話し合っていると後ろでクラスメイト達にきがあった。

そっちの方向を見てみると一人のクラスメイトの前で魔が出現したところだった。

「グギャー」

＜[高位鑑定]＞

種族:ゴブリン

年齢:0才

別:

職業:ゴブリン

level.5

HP:120/120

MP:19/19

筋力値:35

耐久値:42

魔力値:21

魔耐値:35

敏捷値:42

職業スキル

短剣レベル3・咆哮

スキル

HP自回復強化レベル1

どうやら出現した魔はゴブリンのようだ。

ゴブリンの見た目は想像していたよりも醜悪であったからか、突然の出現に驚いたかは分からないけど、目の前に魔が出現したクラスメイトは固まってしまってけそうもない。

「いや！死にたくない！」

くそ！僕の位置から走ったんじゃ間に合わない。

咄嗟にエミリア王の方を見るが魔法の線にクラスメイト達が居て魔を狙うことができてない。

大怪我を負うことはさけられない。だがファンタジーな世界だから死ななければ治す方法があるはず！それを探すしかない、と思っていると勇義の聲が聞こえる。

「くっ！屆け！[斬剣こうざんけん]！」

勇義の輝く剣がゴブリンのを切りつけている。

しかし、傷が淺かったのかゴブリンはまだ生きている。

「みんな見ろ！魔は悪なんだ！僕達が倒さないといけないんだ。いくぞー！[スラッシュ]。」

勇義の次の一撃はゴブリンを二つに切り裂きHPをすべて奪い去った。

「あっありがとう。私もう死んじゃうって思ったけど、勇義君のお蔭で生きてる。本當にありがとう！」

「クラスメイトが傷つけられそうになってたんだから當然のことさ！今のを見た通り僕達が戦わないと他の人にも被害が出るかもしれない。迷う必要はないんだ！」

今のはなかなか危なかったな。

もし、今大怪我なんてしたらクラスメイト達はトラウマで永遠と亜人系魔と戦えなくなってしまうリスクがある。

最低でもある程度魔との戦闘に慣れてからでないと心を冷靜に保てる人はないはずだ。

まあ、取り敢えず怪我がなくてよかった。勇義ナイスだな。

「良かった。私ほんとなら魔法を撃って助けなきゃいけないのに戸ってなにもできなかったから……。」

「夏蓮！それはみんなそうだよ…。勇義君は行けたみたいだけど他の皆はけなかったから。」

「まあ、そんなに気にしない方がいいよ。楽観視しろって訳じゃないけど、結果怪我が無かったんだから今後気を付けるくらいでいいんじゃないかな？」

周りの様子を見てみるとクラス全員が倒すのに躊躇わないようにしようという雰囲気になっている。

次は僕が戦う番かもしれない。気合いをれて頑張ろう。