さて、僕は勇義と戦うことになったんだが、実際の所ステータスの差は昔程ではない筈なので、そこまで敗北濃厚な試合ではない筈だ。

早速、鑑定させてもらおう。

名前:勇義拓哉     

種族:人族

年齢:18才

別:男

職業:勇者

level:13

HP:310/1550

MP:360/1800

筋力値:600

耐久値:550

魔力値:500

魔耐値:525

敏捷値:575

魔法

火魔法:ファイヤーボール

風魔法:ウィンド

聖魔法:ヒール

無屬:ブースト

魔法:屬付與・フォーリーアロー

職業スキル

聖剣裝備・剣レベル7・基礎ステータス倍加・気合・スラッシュ・ダブルスラッシュ

スキル

経験取得値3倍加・鑑定・マナ作・HP自回復強化レベル4・MP自回復強化レベル1・異世界言語翻訳

稱號

聖剣の擔い手・異世界人

勇義のステータスはこんなじか。

対してぼくのステータスは        

名前:月輝夜

種族:魔人族（[高位遮蔽]人族に偽裝中）

年齢:17才

別:男

職業:妄想師

level.8

HP:800/800

MP:25667/25667

筋力値:367

耐久値:403

魔力値:660

魔耐値:293

敏捷値:660

魔法

火魔法:ファイヤボール・フレア

職業スキル

狀態異常妄想・職業スキル自効果範囲眷族拡張

スキル

掌撃レベル18・蹴撃レベル14・レベル12・索敵レベル11・隠レベル6・掌打・波擊・斷擊・飛び蹴り・旋風腳・二段蹴り・腕緘・け流し・掬い投げ・HP自回復強化レベル5・MP自回復強化レベル8・ティム・高位鑑定（高位遮蔽中）・高位遮蔽（高位遮蔽中）・アイテムボックスレベル2・マナ作・異世界言語翻訳

うーん。

まあ、魔力値と敏捷値こそ勝っているが、その他は壊滅的に負けている。

しかし、そこは毎日リリアさんと対人戦の訓練をしていた僕の経験で補えるだろう。

勇義の持つ[基礎ステータス倍加]の効果も、僕の持つ[狀態異常妄想]で基礎ステータス値上昇をさせれば、ステータスもどっこいどっこいになる。

MPは合計9500掛かるが、僕のMPなら半分程余力がある。

しかし、1分程で効果が切れることを考えると全てレベル１で使っておいて、MPを溫存しておいた方がいいだろう。

うん！これなら勝機はある。

「それでは、決闘は私が審判を行いましょう。もしも、大怪我をしてしまったら大変ですから。」

エミリア王が審判をやってくれるようだ。

あの人の審判ならフェアだろう。

「月君頑張って！でも無理はしないでよね？もう私をおいて何処かには行かないでよ？」

「ああ。大丈夫だよ。絶対勝つから。」

樹ちゃんの応援もあったから、やる気は満タンだ。

それに、勇義に勝てれば、僕の意見も多は聞いて貰えるかも知れない。

そうなれば、勇義はこの異世界で生きていく上で大きな力になってくれるだろうし、このクラスの皆にも良い様に作用するだろう。

「さあ、始めよう。」