「くっそ！皆の為にも！何よりも樹さんのためにもこんなやつに負けるわけにはいかない。」

勇義は技に掛けられた狀態で気合いをいれているが、僕が力を強めることでけないようにしている。

僕は勇義がけないのを確認するとエミリア王の方を見る。 

エミリア王は勇義の方に目を向けて、一理のみがないか確認しているように見えた。

何秒か見るがその可能はないと判斷したのか、顔を引き締めて聲を出す。

「この勝負！月様のか…………」

しかし、エミリア王が勝利宣言をしようとした瞬間に勇義から変な魔素マナが溢れだした。

それをじ取ったのかエミリア王も勝利宣言を取り止め、戦闘出來るような勢に移っている。

「なんだお前は？」

急に勇義が獨り言を話し出した。

僕は警戒して勇義にかけている固め技を強くする。

しかし、勇義はそんなことはお構い無しに獨り言を話す。

「力？契約？…………なんでもいい！この狀況を何とかするための力を貸してくれ！……霊？…………俺の名前は勇義拓哉！勇者の勇義だ！」

謎の単語を幾つか発しながら勇義は自分の名前をぶ。

すると、急に勇義の力が増してきて技を外されてしまう。

「な！なんだ！？」

続けて勇義の手が僕の方にびてくる。

僕は悪寒をじて飛び退いた。

すると虛空からと共に赤い炎が現れると共に謎の聲が聞こえる。

「契約は無事に功。今のが俺の力の一端。満足してもらえた？」

赤い炎は人型になると彩を得て、のと紅蓮の服を造り出す。

「あぁ～。謝するよ。ありがとうフレイガ。」

「構わないぜ！契約だからな。」

いきなり炎より表れた人型生命は勇義と會話をしている。

すると、警戒勢をしていたエミリア王が慌てたように、突然表れた人型生命に話し掛ける。

「フレイガ！今フレイガと仰いましたか？フレイガと言えば炎の大霊フレイガ様ですか？」

「お？そうだが俺様のこと知ってんのか？」

「貴方様は霊の中でも數ない大霊。そして何よりも、一般的霊が人間に対して深く干渉しないのに貴方様は國の騎士団に勝負を仕掛けたり、逆に國に仇なす特異個の魔を討伐したりなど、貴方様は有名過ぎます。」

「まあな、強そうな奴等が居たらケンカすることにしてんのよ。その方が楽しいだろ？」

「まあ、我國ではないですし、死者が出たわけではないので構いませんが…………。」

今の話を総合すると、あの人型生命は大霊フレイガという存在で、勇義と契約というものを結んでいて、その契約で勇義に力を貸している。

そして、大霊フレイガは騎士団にケンカを売ったり出來るほど強いと言うことか……。

とすれば、當然力を借りている勇義の強さも相當なになっているだろう。

「俺はコイツのマナの味に惹かれてな、コイツが死ぬまでコイツかられでているマナを貰うことと引き換えに力を貸す契約をしている。

まあ、ついでにコイツの人生でも見てやろうとおもってな。」

大霊は僕の方を見て指を差すと一言いう。

「さあ、俺のパートナーの勇義は復活した。試合の続きをしようぜ。」