《クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!》257話 屬の特

魔法にはそれぞれの屬での特徴がある。

火なら高威力で不安定・水なら飲食やのよさ・風なら手軽さで目に見えずらく、火には劣るものの威力が強い・土は作し辛いものの、強固で、魔法を解除してもその形を殘し続ける。

このようにそれぞれの特徴がある中[樹魔法]の特徴は、吸収・かなり遅い・作し辛いというもの。吸収という特はあるがそれに勝るほどのデメリットがある。

しかし、魔法ごとに特はあるが、優れた魔法屬なんてものはない。

同じリソースを使えば効果の形・仕組みは違えど同じ量の結果が発生する。

つまり、-な側面があるということはその反対に+な側面がある。

そして、その側面は高出力ということ。

逆に[影魔法]は、[樹魔法]と同じく魔法速度が遅いものの、[樹魔法]よりは早いし、[影移]や[影転移]などかなり便利な魔法も多い。そしてその分威力や規模は劣る。

先程のような拘束用の小規模魔法ならともかく、ここまで大きな規模魔法は影魔法では対抗できない。

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そもそも、短期決戦だから気にしてなかったが、先程の小規模魔法の相殺ですらニキスはヒスイの數倍近いMPを消費していた。

「ほらほらほら!」

先ほどのようにリリアさんとの距離を詰めて攻撃したいが[樹魔法]の大樹が巧みに邪魔してくる。

かといって、大木を蹴りでへし折りながら無理やり近付けば、隙が出來すぎてリリアさんに逆襲される。

というかヒスイの大木の作とリリアさんが巧みに連攜し、僕らが追い詰められている。

取り敢えず、この大木が邪魔すぎ。

「ニキス!頼む!」

「っ!……分かりました。」

ヒスイの方にいったニキスは[影魔法]でヒスイを攻撃する。

調子に乗って僕を執拗に攻撃していたヒスイはニキスの攻撃に気付かずにもろに食らっている。

「っ!痛っ!痛いわね!」

「どうせそんなに痛くもない癖に大袈裟にしないでください。」

「痛いわよ!」

しかしもろに食らっても[幻化]のおで戦闘継続に支障はない。

だが、ヒスイの魔力がれたことで[樹魔法]により産み出されていた大木がしわくちゃに枯れて朽ちた。

ようやく邪魔な樹はなくなった。

しかし、継続してヒスイの妨害をするためにニキスはヒスイを攻撃し続けなければならず、ヒスイも[樹魔法]でガードし続けているので長期戦になりそうだ。

「ようやく一対一ですね。」

「リリアさんとの一対一なんてごめんなんですけど………。」

手數で勝つしか選択肢はない。

「[波擊]」

「[スラッシュ]」

お互いに攻撃し合う。

大剣を使うリリアさんより攻撃速度は速いが、リリアさんの攻撃に弾かれて飛ばされるため勢を整えるのに時間が掛かり、結局リリアに攻撃をガードされてしまう。

それどころかリリアの高溫の剣と撃ち合ううちに[鉄裝擊]と[鉄裝腳]の鉄が削れていき、威力も、熱も殺しきれなくなってきている。

何かないか?

その時、目の前のリリアさんの、背後にいるニキスと目が合う。

その目は「ニキスに任せてください!」ってじの目だ。どうやるかは分からないが何か行を起こすらしい。

「[アサシンエッジ]!」

「ちょっ!」

ニキスはヒスイに強めの一撃を加えて怯ませる。

そしてそのまま近くにあった枯れた大木の影にる。

!なるほど!そう言うことか!

攻撃を続けながら位置調整しリリアさんを導する。

「[火擊]………[斷擊]!」

わざと、溜めに時間のかかるスキルを発させる。

リリアさんもチャンスとばかりスキルを発する。

「[打突]!」

僕の[火擊]と魔法エンチャントによって輝いているリリアさんの大剣により二人の影が放狀にびる。

お互いの攻撃がぶつかり合い僕は大きく弾かれて、リリアさんはし後退する。

リリアさんは直ぐに勢を整え大技で僕を斬るべく剣を振りかぶる。

本來なら僕はこのまま斬られて敗北………。

だが、僕の影より這い出る存在が。

「[アサシンエッジ]!」

僕らの魔法による燈りで僕の影がび、ニキスが隠れている大木の影とくっついた際にニキスは僕の影に隠れていたんだ。

ヒスイはあくまで魔法職なので、こっちまで一瞬で詰めることは出來ないし、[樹魔法]は発も遅く間に合わないはず。

大技で隙だらけなリリアさんにニキスの短剣が迫り…………迫………迫らない!?

ニキスの様子をよく観察すると足に樹の蔦が絡まっている。

………バカな。速すぎる。

どう考えてもニキスが影から現れてから魔法を発したとは思えない。

時間を稼げばニキスは出してくれるはず、無理な勢を取り出する………しかし、僕の腳にも蔦が絡み付き逃げることは出來ない。

「これで終わりですね。」

リリアさんの大剣を僕の首元に寸止めされた。

「…………參りました。」

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