「それでってのはこの………に関係があるのか？この……樹屬に関係ありそうだが、樹屬でここまでの力を持つ霊なんて心當たりも無いんだがな。」

「いや…………、その……うちのヒスイのやつなんですよね。」

「はぁ？………てことはなにか？そのヒスイっての子は霊ということか？」

「うそ………ですよね？………因みに……何の霊なんです？」

「私は世界樹の霊よ。固有霊の一種らしいわね。」

………………。

二人の顔がポカーンとした表になってんな事を考えているように見える。

「霊學にはくわしくないですが、さっきの強さを見る限り、霊王級の強さ……、余程の信仰やを吸ってない限りそこまで強くなれないはず、………しかし、世界樹なんて聞いたことない。」

「それはどうでもいいことだろう？問題はこいつが沢山あれば聖剣を作れるってことだ。わざわざ正を明かしてくれたってことは嬢ちゃんコイツを作れるのか？このを………。」

「う～ん。１日十時間で20個が限界ね。世界樹のある島でなら何個でも余裕だけど、ここではそれが限界。」

「おいおい、は霊のの一部だって聞くぞ？そんなに沢山大丈夫なのか？」

「他の霊がどうなのかは知らないけど、植の特の１つは長と再生。この世界樹の材木を作ってる間は力が弱化するけど、作らなくなったら數日で力を取り戻せるわ。」

「１日20本…………行けるな。というか挑戦したい！しかも霊本人が居るなら真聖剣すら作れる。」

「何ですか真聖剣って？」

今度は僕だけじゃなくサバウさんやリリアも頭に疑問符を浮かべる。

そんな中エミリアさんが話を引き継ぐように語る。

「確かに霊の加護をけた真の聖剣の姿と聞き及んでいます。三百年前の勇者様もの霊王から授けられたを錬し、聖剣に鍛え、それに更にの霊王の加護をけたことで真の力を発揮したとか？」

エミリアさんはガイドミル王家の第２王(元)だからな。

その辺のことは詳しいのか。

「あぁ、………詳しいな。俺もそこまでは知らなかった。………ともかくヒスイ嬢ちゃんの協力があれば、今までで最強の逸品を作れるかもしれない。」

「完までどのくらい掛かりそうですか？」

「分からん。俺も初めての挑戦だしな。最低でも１ヶ月、長くて數年は掛かるかもな。」

なるほど………取り敢えず暫定１ヶ月と考えておきあんまりにも長くなりそうなら代案を考えるとするか。

「あと、武の件は了承したが、アクセサリーについては多勉強したが詳しくは門外漢だ。だが、弟子の一人に一流の裝飾職人で、鍛治も學びに來たってやつがいる。奴に任せるといい。裝飾の腕ならこの國で五本にはるはずだ。…………俺は一刻も早くこのの特を研究したい。取り敢えずは癖がなくて、様々な素材と相が良い鉄と混ぜる。ヒスイ嬢ちゃんは借りるぞ。」

「えぇ～～ここ暑いんだけど………。」

「ヒスイ頼んだ。」

「うへぇ～～仕方ないわねぇ～」

必要な犠牲だ。

ヒスイ……お前の勇姿は忘れない…………一時間くらいは……………。

「あと、リリアっていったっけ？あんたはそこにあるの持ってきな。」

フレウラさんが指差したのは巨大な剣。

「アゼリアってS級の嬢ちゃんがうちの剣を用してるらしいから試しに作ったんだが、テスト品でね。…………さっきの魔法エンチャントを多使っても直ぐにボロにはならないはずだが、大切に使え。」

書斎のり口にめちゃくちゃなサイズの大剣がある。

リリアはどう考えても100kg以上あるであろう大剣を片手で持ち割り箸を降るかのように振り回す。

「しっくり來る重さです。ありがとうございます。」

リリア…………君は孫悟空(西遊記)か何かか？