《クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!》263話 知らない過去
基本的に仲間の事を第一に考えるリリアが、そんなの無視してこんな人通りの多い場所で赤の他人に攻撃を仕掛けたりしない。
つまり、それだけの理由がリリアにはあるんだろう。
だが、こいつのこのステータスと、あれだけの人間に囲まれる人……あまり目立ちたくもないし…………今これ以上ここにいるのはリスクが高い。
「リリア!ここは往來が激しい。何があったかは知らないけど一度引こう。」
リリアにそう呼び掛けるが返答はなく、相手の男を睨み付けてる。
周囲が靜まりかえりる。
「っ!?」
しかし、次の瞬間轟音と共にリリアの居たところに斧が刺さった。
リリアは一瞬のうちに飛び退き躱している。
「ちっ!避けやがるのか!…………まあいい。それよりさっきの蹴り………マジだったろ?うちらがこの都市最強レギオン【武烈峰】の最強パーティー【聖剣翔】と知って喧嘩売ってんのか?」
「っ!?……【武烈峰】最強?貴方みたいなゴミが?」
リリアに攻撃してきた斧使いの、それともう一人回復職っぽいシスターのの二人が駆けつけてきた。
Advertisement
口ぶりを聞く限りはこのヒューヤってやつのパーティーメンバーなんだろう。
斧使いの名前はゼレル。レベル94で筋力値一萬越え、かなり強い。
シスターの名前はユノン。レベル86で、魔力値と魔耐値は8000越えで魔法もかなり強そう。あと、職業は賢者だったわ。
「う~ん。君どこかで會ったかな?見覚えがある気もするけど?」
「っ!」
「リリア引こう!」
「ゼレルさん!急にそんなもの投げつけないでください!」
「だってあいつらからケンカ売ってきたんだぞ!うちは悪くない。」
向こうにもブレーキ係が居て引いてくれそうだ。
ヒューヤと呼ばれていた男は先程から思案顔で行を起こさない。
「ちっ。今回は勘弁してやるよ。」
「ほら!ヒューヤさんも行きましょう」
「……ん?あぁー。分かった。……周りの麗しきレディー達も騒がして悪かったね。武道會……楽しみにしててね。」
三人は去っていった。
リリアは拳を握り締めて立ち盡くしている。
「……もう行きましたよ?」
そう言いながら肩に手を置くとビックリしたように回りを見て僕に目線を合わせる。
すると、リリアさんは途端に頬の張を解いた。
「あっ、あぁ………すいません。気が転してしまって。」
「それはいいよ。取り敢えず移しましょう。」
人通りのない裏路地に移する。
そして誰からも聲を発せず時間だけが過ぎる。
その中、エミリアさんが沈黙を破る。
「リリアのあの反応普通とは思えませんが……、聞いても良い?」
「………すいません。言えない訳ではないんですが………今は冷靜になれません。的なってまともに話せないかもしれません………。」
意外だ。
リリアがここまで言うなんてあの男は何をしたんだろう?
「………一度1人になって考えたいです……予定より早いですが、今日から訓練をして冷靜になってきます。」
「あ………あぁ。分かった。」
リリアは背を見せ立ち去ろうとしたが、ふとこちらに振り向く。
「あとこの國は武人の國、他の國では「ステータスを隠すなんて怪しい奴め!」となりますが、この國では「ステータスを隠すのは報戦の一種だ」と言う考え方が一般です。故に[遮蔽]でステータスを隠すのは良くあること。なので、ステータスを完全に隠した方が良いと思います。この國で[遮蔽]を持っていてステータスを隠してない人は、弱い人と、バカな人、あとは………よっぽどの強者のみですので。」
そう最後に告げて、リリアは路地裏の方に消えてった。
「あのリリアがあの様子って、相當な理由がありそうですが………。」
「リリ姉………。」
「それに相手はかなりの凄腕でしょ?リリアの一撃を止めるなんて並みじゃないでしょ?」
「[高位鑑定]使って見たらステータス一部は3萬越えてたよ。しかも、[遮蔽]は使ってなかった。リリアがさっき「ステータスを隠してない人は、弱い人と、バカな人、あとは………よっぽどの強者のみ」言ってた。つまり、あれがバカでなければ………。」
「リリア姉によっぽどの強者と言わせる程の実力と言うことですね。」
「それだけでなく他の二人もかなりの実力者でしたよ?まあ、ステータスは[遮蔽]で隠してはいましたけど。[高位鑑定]の前には効きませんがね。」
そう言えばエミリアさんも[高位鑑定]持ちだったな。
「さっきの男にしろ、この國のことにしろ知らないことが多すぎる。取り敢えずは報を集めよう。…まずは………冒険者ギルドに行くか。」
- 連載中85 章
家から逃げ出したい私が、うっかり憧れの大魔法使い様を買ってしまったら
◇SQEXノベルさまより書籍全3巻発売中!3巻は完全書き下ろしで、WEB版の続きになります。幸せいっぱい、糖分過多のハッピーエンドです。 ◇ガンガンONLINEさまにてコミカライズ連載中! コミックス2巻が発売中です。 ◇ 書籍ではWEB版のラストを変更しています。 伯爵家に引き取られたジゼルは、義母や妹に虐げられながらも、持ち前のポジティブさと亡き母に貰った『やさしい大魔法使い』という絵本を支えに暮らしていた。 けれどある日、自身が妹の身代わりとして変態侯爵に嫁がされることを知り、18歳の誕生日までに逃げ出す計畫を立て始める。 そんな中、ジゼルは奴隷市場でムキムキの青年を買うつもりが、ついうっかり、歳下の美少年を買ってしまう。エルヴィスと名乗った少年は、ジゼルをクソガキと呼び、その上態度も口もとんでもなく悪い。 ──実は彼こそ、最低最悪の性格のせいで「人生をやり直してこい」と魔法を封印され子供の姿にされた後、神殿から放り出された『大魔法使い』だった。 魔法によって口止めされ、自身の正體を明かせないエルヴィス。そんな彼に対しジゼルは、あまりにも辛い境遇のせいでひねくれてしまったのだと思い、逃亡計畫の傍らひたすら愛情を注ぎ、更生させようとする。 (あれ、エル、なんだか急に身長伸びてない?魔法が少し使えるようになったって?ていうか距離、近すぎるのでは……?) 世話を焼き続けるうちに、エルヴィスに少しずつ不思議な変化が現れ始める。彼に掛けられた魔法が、人を愛することで解けることを、二人が知るのはまだ先で。 家を出たい心優しい少女と、元の姿に戻りたい優しさの欠片もない魔法使いが、幸せになるまでのお話です。
8 181 - 連載中282 章
クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!
主人公美月輝夜は中學生のころ、クラスメイトの美樹夏蓮をイジメから守る。だが、仕返しとして五人の男にイジメられて不登校になってしまう。15才になって、何とかトラウマを乗り越えて高校に行くことに! しかし、一週間後にクラスメイトと共に異世界に召喚されてしまう。そして起こる幾つかの困難。 美月は、どのように異世界をすごしていくのでしょう?的な感じです。 ありきたりな異世界転移ものです。 イラストを見たかったらなろうにて閲覧ください。ノベルバは挿し絵を入れれない見たいですね。 人間、貓耳っ娘、鬼っ娘、妖精が出てます。あとは狐っ娘ともしかしたら機械っ娘も出る予定。一応チーレム作品になる予定。あと、作者は若干ロリコン気味なので(逆にお姉さんキャラが得意でないだけなんですけどねw)比較的に幼そうなキャラが多めです。 更新は18時今のところ隔日更新してます。 初投稿作品です。
8 98 - 連載中18 章
五つの世界の神になる!?
主人公神谷皐月はトラックにより死んだ…それは神様が関わっていた!? 死なせてしまった神様は謝罪を込めて皐月を異世界に送ると言い そこから皐月の異世界生活が始まるが…能力がチート過ぎて…どうなってしまうのか!?
8 77 - 連載中166 章
【嫌われ體質】自覚したら最強?かも
主人公『五色 大輔』は生まれ持っての【嫌われ體質】、幼馴染みが居ない、小さい頃から回りの者に嫌われる、友達も居ない、ペットも犬、貓、鳥、金魚にも嫌われる。生き物から嫌われ、病気にも嫌われ、死んだら神にも嫌われていた…。ネタバレ注意、主人公以外にも迷い子(転生者)複數登場。
8 53 - 連載中71 章
異世界転移するような人が平凡な高校生だと思った?
「全ての條件は揃いました」 平凡な高校生活を送っていた佐野 祐。 だが神の都合で、異世界に強制転移させられてしまう。 そして、祐が神からもらった力、それはもしかしたら神にも匹敵する力だった。 ※投稿頻度は不定期ですが約1週間周期を目標にしてます。
8 135 - 連載中10 章
逆転した世界で楽しんでやる!
コピー紙で足を滑らせ気絶した七峰 命。目が覚めるとそこは貞操が逆転していた世界だった!? ______________ならばすることはただ一つ!! うっほほほい! リア充満喫ライフじゃーーー!! もし、世界の貞操観念が逆転したら? もし、現実と同じ価値観の主人公が迷い込んでしまったら? と言うお話です。
8 176