《クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!》265話 過去の恨#1
うん。旨かった。
米もタイ米じゃなく日本米だった。し固くて甘味もなかったが、品種改良の無い世界でのこれだけ旨いものが食べれれば十分だ。
ただステーキにしろ、蒸し焼きにしろもっと合うタレがしい。
今のところ香辛料ぶっかけるか、ちょっとしたソース位しかない。
悪くは無いんだがもっといいの知ってる!!って言うのがもどかしい。
醤油しかった。
「で?何が聞きたい?」
あの多量の料理を全て食べ盡くしたアゼリアさんが訊いてくる。
その食いっぷりは人間を逸していた。
しかも、リリアも昔飲んでた鬼殺しとかいう騒な酒も飲んでる。それなのに頬が赤くなる程度だ。
エミリアさんなんか元々貴族社會に居たし、大食いの人なんて居なかったろうから余計ビックリしてた。
僕もラズリのブラックホール並みの食を見てなかったら、表を崩してしまっていたかもしれない。
「気になることは幾つかあるけど………、やはり一番気になるのはあの男かな。」
「あの男?」
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「ヒューヤとか言ってたかな?さっきで會ったんだが……リリアの全力の蹴りを食らって平然としてましたけど………何者ですか?」
それを伝えるとアゼリアさんは気だるげそうに髪を掻きながら語る。
「かぁ~。なるほどな………そういうことか。よりにもよってあいつか………それでシェシのヤツはあんなに……。」
「リリアがどうかしたんですか?」
「うん?お前らもしかして知らねぇのか?今このギルドの訓練所で、黒いマントの奴が暴れてるんだとよ。今は模擬戦45連勝、中にはAランクもゴロゴロ居たとか?その黒マントはで大剣使い、マントのフードからは白髪が見えてたらしい。」
それって………思いっきりリリアじゃん。
「で、シェシが何でそんなことをしてるのか気になってお前らに話し掛けたんだが、さっきので理解できたわ。」
「ヒューヤって男が関係してるってことですか?」
「ふーん。」
アゼリアさんから品定めをするような目で見られる。
そして沁々過去を思い出すように語り出す。
「俺はよ。シェシとは【武烈峰】ってレギオンで同期でよぉ~。昔からよく模擬戦をやってたんだよ。俺の2つ名が黃金鬼、シェシが拳銀姫で、俺は武で優れ、シェシは技で優れてた。……【武烈峰】の期待のエース。二人合わせて金銀姫何て呼ばれててよぉ~。………あの頃は楽しかった。………………なぁ、……お前らはシェシ………今はリリアって名乗ってるんだっけ?……あいつの過去についてどのくらい知ってんだ?」
?
リリアは昔のことを多くは語ってくれないな。
「僕が知ってることと言えば、リリアの恩人の件と、そのあとに強さってものに疑問を持って冒険者を辭めたってことぐらいですかね。」
「なるほどな……そこまでお前らに話してるのか………あのシェシが………そんなお前らなら言ってもいいか。……どこから話すかな……………まずあの男ヒューヤについて話そうか。」
アゼリアさんはどうやら僕らに事を話してくれるらしい。
リリアに緒で聞くのは悪い気もするが、リリアも気持ちの整理がついてないだけで、話をする気は有ったようだし、何より……今ここで…聞いておかないと後悔するような気がする。
「奴は凄腕の冒険者。その実力は折り紙つきで、ついこの前SSSランク冒険者になった男だ。そして……シェシの恩人レレアの婚約者でもある。」
SSSランク冒険者というのは何となく理解していた。
事あるごとにリリアは「私達はせいぜいSSランクの強さ。もっと上は居る」と言っていた。
レベル130オーバー。そして、耐久値は圧巻の3萬越え、これは僕らのパーティーの誰よりも高い數値だ。
僕らより格上、SSSランクと言われても文句はない。
だが、最後の………レレアさんの婚約者というのは想定外だった。
「実はレレアの出自は帝國の公爵家の次、幸い家長を継ぐべき男児も産まれてたらしいからお家騒もなかったが、本來は冒険者何て出來るような家柄じゃなかった。それが何故冒険者になれたのか………それは一重に婚約者が冒険者だったからだ。」
公爵って言えばたしか貴族のトップクラスの位だよな?その大貴族が冒険者……。
エミリアさんに王としての々な悩みが有ったように、レレアさんにも々合ったんだろう。
「當時のヒューヤはたった11才でAランクという冒険者ギルド期待の星だった。元々ヒューヤの家も男爵の家系だったが、武を重んじる帝國においては公爵家次を相手しても十分釣り合いの取れた婚約相手だった。公爵としては將來有な冒険者を手元に置けて、ヒューヤからしてみれば公爵家の富な資金力と支援の元に萬全に冒険出來る……。特に公爵家の家寶の一つ霊剣アリス……その力によってヒューヤは更に強くなった。………。雙方にメリットがあったんだろうよ。」
エミリアさんが沁々しみじみ語る。
「政略結婚ですね………。まあ、メリットある制度ではあるんでしょうけど當事者であるレレアさんにとっては堪ったものでは無いでしょうね。」
「公爵には、婚約者についてもっと知りたいだとかいう理由を言って冒険者を始めたらしい。まあ…、そんなのはただの建前で、政略結婚の道にされる……。そんな嫌気の差す狀況が嫌で冒険者を始めたらしい。…………幸い公爵家という家柄もあって護衛をガキの頃から習ってたらしいし、大貴族の筋のおかステータスも一般のそれよりは高かった。だからメキメキ頭角を表し數年でAランクに到達したらしい。最初は公爵家の護衛つきだったが、やがて護衛を遙かに越えて強くなってからは1人で冒険することを許されたらしい。………………そして…それと共に気だった格も強気なものに変わっていき、そしてしくなっていった。」
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