《クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!》270話 ケヘランダンジョン
「中々言いますねエミリアさん…………。」
「ああ言う人は何かにつけて人の行を妨害して、自分の方が立場高い!お前らより凄いんだぞ。と言って自己満足に浸っているんですよ。」
「中々辛辣ですね…………。」
「あんなのは城に幾らでも居ましたから…………やれ何とか大臣で私が居ないとどうのこうのとか、やれ私の指示に従えだとか、本當に下らないです。」
なるほど…………実験ですね。
「あんなのはただ自分が劣等をじてるから、ちょっかい掛けやすい人に難癖つけてるんですよ!こんな小娘だから権力もないとバカにして!」
あー、ますますエミリアさんがヒートアップしてる…………。
「はあ、持ってきましたよ。………………あんた大丈夫?」
さっきの付嬢もエミリアさんの様子を見て困している。
「…………失敬。ちょっと混してました。」
「めんどくさいですからさっさと説明しますよ。………ケヘランダンジョンについてですが、ダンジョンと名は付きますが実際はダンジョンではありません。一般的なダンジョン魔に見られるような死後のの消滅・アイテムドロップ、そして知も一般の野生と遜の無いものがあります。つまりはダンジョン狀の構造の中に野生の魔が生息していると言うことですね。ですが、見た目が同じなので、便宜上ダンジョンとして管理してます。」
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ふーん。
なるほど。
「特徴として言えば生息する魔が、ゴーレムや魔人形ほか、他の何処でも見たことの無いし異質な種類も多く存在します。」
ゴーレムに人形、リリアの言っていた人型の魔と言うのはこれか。
「こちらが出現する魔の大まかな絵ですね。」
おお!
流石冒険者ギルド総本山。
魔の絵なんて気が利いたものもあるのか。
どれどれ…………。
「これって………。」
そこにあったのは絵と言うよりは寫真のようなもの。
な線に関係の無い背景、絵ので表現できないであろう彩、だが、それよりも驚いたものがある。
そこに描かれていたもの…………それはメイド服にを包む人形。
普段の僕なら「メイド人形とか萌える!一しい!!」と言うところだが、そのメイド人形が持っているに目が吸い寄せられる。
そこにあったのは銃だった。
「相手は銃を使うんですか!?」
この世界に銃があるなんてあるのか?
今まで冒険者業をやって來て銃を使っている場面なんて見たこと無い。
日本にあったようなただの銃なら上位の魔に対抗するのは厳しいが、ここは魔法のある世界、付與魔法や未知の金屬を使えば、それなりに使えるはず。
つまり、冒険者達が使って無いと言うことは銃はこの世界に無いと言う証拠だと思ってた。
そもそもこの世界には銃を作る土壌がない。仮に拳銃の構造を知っている人間がいたとしても、拳銃を作るにはそれ相応の工作機械が必要だ。詳しくないがおそらくは旋盤だとかそう言うものが必要になるんだろう。そして旋盤を作るにもそれ相応の工作機械が必要になってる來るはず…………。
技は順を追って発展していくもの幾つも順番を飛ばせない。
今まで見た技でも火縄銃くらいなら作ることは出來るかもしれない。
だが、まるで拳銃のような見た目をしたこの寫真に寫るような銃を作れるとは思えない。
「?………銃なんてよくご存じですね。」
「いえ……、昔誰かから聞いたのか………もしかしたら小耳に挾んだだけなのかもしれません。詳細は知らないので教えてもらってもいいですか?」
「まあ、いいでしょう。銃……正式に言えば魔導銃についてですが、簡単には言ってしまえば発屬の魔法式を組み込んだ筒から高速で金屬を飛ばす魔道です。これを保有している魔と戦うなら、ある程度の耐久値或いは敏捷値が無いと戦いにすらならないでしょう。最低でもDランク……複數相手ならBランクは必要です……。原理は不明ですが、ケヘランダンジョンで魔が持っている銃は人間が使おうとしても反応しませんが、一部寶箱から出る魔導銃は我々にも使えるらしく、一部の貴族の間ではかなり高値で取引されているようですよ。」
エミリアが訊ねる。
「そんな便利なものがあるなら、冒険者の人達はなぜ使わないんです?」
「そもそもが貴重品ですからね。それに速度こそ早い攻撃ですが、相手がBランク級の魔になると余程の攻撃特化タイプの魔以外は殆どダメージが通らないので直接魔法で攻撃したり、剣で切ったりした方が良いみたいです。ただのF~Dランク級の雑魚魔相手なら有効でしょうが,そんな敵を相手にするなら弾の加工賃の関係でデメリットしかないそうですよ。」
ふーん。それが、今までこの世界で銃を見なかった理由か………。
これで疑問は一つ晴れたが、まだ一番気になることがある。
「このケヘランダンジョンはいつからあるんですか?」
この人は言ってた。
ケヘランダンジョンは見た目はダンジョンの様だから便宜上ダンジョンと呼んでいるだけで厳に言えばダンジョンじゃないと。
と言うことはケヘランダンジョン……そして魔導銃を作った者が居るはず………。
ここは異世界だ、人間以外にも亜人や魔族、霊なんてのも居る。
別種族の技系ってだけならいいが、一番推測の中で怖いのがこれが未來の地球だと言うパターン。
小説では鉄板ネタの一つ………………地形的にも、空の天的にもあり得ないとは思うが……………。
もし、核兵なんて持ち出されたら仮にレベル100になったところで勝てる気がしないぞ?
耐久値高めで、土魔法とかでガードできるなら死にはしないだろうが、こっちの攻撃する暇もないくらいポンポン破されたら勝ち目無し、そもそもいきなり不意打ちで使われたらガードする暇もなく一発アウトだしな。
そもそもガード可能ってのも拓けた場所での話、窟とか閉空間なら、威力が拡散されないから多分土魔法による防護壁も持たない…………もしそれから生き長らえても、熱が冷めずにそのまま蒸し焼き。
だからこそ、しでも報を知りたい。
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