「はぁ。中々上手くいかないね。」

「そうですね………お二人には迷ばかり………ごめんなさい。」

「気にすることじゃないよ！私達パーティーだもん。」

「それにしてもここもダメね………。」

「話で聞いてたのと違って魔が全然いないもんね。厄介だって聞いてたけど、思いの他ほか楽に抜けれたね。」

「まあ、それだけ私達が強くなったってことでしょ？」

「次は大樹海の中ですね。………ここで私と相の良い魔がいるといいんですが………。」

「まあ、すごく沢山の魔がいるらしいし、なんとかなるよ～。」

これが有名な大樹海ね。

勇義達は先月から中にってるって聞いてるけど？

まあ、あのメンバーなら大丈夫でしょ。

「大きい木ばっかりで凄いね。」

夏蓮が木に近付き手をれようとすると雙音が聲を張り上げる。

「待ってください夏蓮さん！」

「えっ？」

夏蓮は滅多に大聲出さない雙音の大聲にビックリして木の方にバランスを崩す。

嫌な予がして咄嗟に夏蓮の手を引っ張りこっちに寄せる。

…ボゴッッ………

今の今まで夏蓮が居た場所は地面から鋭く尖った木のが生えている。

「これって一………。」

「良かったぁ。……やけに獣のの臭いがするので怪しいと思ってました。………その木…魔です。」

雙音の言葉を聞きの気が引いた。

レベルも上がり全員が大臺のlevel50を突破していて何処か慢心していた。

今は雙音の言葉があったから助かったものの、最悪の場合今の一撃で私の唯一無二の親友を失う可能すらあったと言うのをじた。

「これは気を引き締めていかないとヤバイね。」

「う…うん。……雙音ちゃん！ありがとうね。助かったよ。」

「い、いえ。夏蓮さんが助かったのなら良かったです。」

「取り敢えず！[ファイヤーボール]！」

相手は木の魔、不意打ちさえなければ夏蓮の相抜群の炎魔法で一撃、燃え盡きていった。

「あっ！そう言えば雙音ちゃんが[ティム]できるかも確認せずに倒しちゃった。……ごめんね？」

「いえ、大丈夫です。あの魔はおそらく私を主と……認めてくれなかったと思いますし。」

………カサカサ……………

急にから聞こえた音に全員が振り向く。

さっきあんなことがあったばかりなのでみんな警戒している。

そしてから現れたのはスライム。

「なんだスライムかぁ～。」

夏蓮がのほほんと気を弛めている。

「ちょっと！さっきのをもう忘れたの！？油斷は命取りだよ夏蓮？」

「だってスライムだよ？沙耶ちゃん心配しすぎ、………確かに異世界でスライムが世界最強に！ってじなのもあるけど、あくまで小説の話だから。」

「ごめん…………。それはちょっと分からないんだけど………。」

「でも、このスライムさんはなんか他の魔とは違う気配がする………気がする…。」

「そうなの？」

雙音は魔の表からある程度の思考を読めるみたいだけど、まさかスライムの表も読めるんだ………。

どうも本で調べてみた限り、[ティム]のスキル効果だとか、[獣裝師]という職業の効果とも言われてるみたい。

「うん。………敵対する意思はじない……？」

その言葉を聞き警戒を解こうとした瞬間、スライムの姿がぶれる。

ッ！？

目ではギリギリ追えた。

でもはそれに全く付いていかず、私の頬と夏蓮の頬を掠めるようにスライムの手がびる！

取り敢えずスライムの手から距離を取るようにスライムに対して平行移する。

「全く信用ならないじゃない！」

「そ、そんなはずは………。」

スライムはびた手を収させる。

「構えて！夏蓮もこっちに！こっちが時間を稼ぐから魔法の準備を！」

「ま、待ってください……。スライムの狙いは私達じゃ………。」

？

どういうこと？

警戒を解かずにスライムのを観察する。

すると不自然にスライム形が歪んでいるのが分かる。

「トカゲ？」

何の形か判らなかった私の代わりに夏蓮が答えを出す。

「いえ、……姿が見えない特に……魚で言うところの背鰭せびれのようなものが見えます。………つまりカメレオンです。」

私や夏蓮には明な生きの姿は霞んで歪みが有るようにしか見えないけど、フォレストフォークを[魔魔裝化]したメガネの効果である[観察力強化]の力で私達以上に正確にその姿を捉えられるのかも知れない。

明な歪みは何度か暴れるように形を変えた後に急にかなくなり、姿を表す。

「やっ…ぱり……」

そこに現れたのは鋭く尖った爪を持つ、緑のカメレオンだった。