《俺を嫉妬させるなんていい度だ〜曹司からの過度な溺〜》謎の【4】

「芹は通らなかった」

「そんな事はないでしょう?もう、ほとんどの社員は退社してますよ」

「俺はここでずっと見ていた」

「見逃したんでしょう…」

「いや、殘業をしてるんじゃないか?」

そんな會話をしていると、

「もう帰りましたよ」と聲が掛かった。

「はあ?」「名取さん…」

「だから、帰りました。稗田さんに連絡をもらってすぐに、宮さんの部署に行ってみたんですが、すでに宮の姿はありませんでした。定時と同時に、完璧に仕事を終わらせて帰って行ったようです」

「…俺はずっとここで見てたんだ。見逃すはずはない」

「そう言っても、もう社にはいないんですから、今日は諦めましょう」

「…」

納得のいかない暁を連れ、社長室に戻る。

「なんでだ?うちは他に出り出來るところがあるのか?」

「何年ここで働いてる。社員が通常出りできるのは、一階エントランスだけだ。地下は車か特別な理由がないと出り出來ない」

「だよな」

首を傾げる暁だった…

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