暁の後ろから現れたを見て駿はポカンとしてしまう。その間にも暁は芹を連れ、社長室に向かって歩きだしている。

「ちょっ、どういう事だ？」

駿は、思わず疑問を口にした。

「何がだ？」

「な、な、宮さん？」

「えっ？」

突然名前を呼ばれ戸いの聲を出してしまう。

「駿、取りあえず部屋に戻るぞ。話はそれからだ」

「あ、ああ」

前回見た芹の姿と違いすぎて戸いしかない駿も、素直にあとをついて行く。

豪華な社長室だが、すっきり片付けられている。芹は、初めてる社長室にじることもなく、勧められたソファーに素直に座った。

「改めて、宮芹だな」

「違いますって言っても、もう確信してるんですよね」

転けた時のおどおどした様子は微塵もない。暁は、面白いものを見つけた子供のような高揚が湧き上がる。その橫で駿は、未だに理解しきれていない表になっている。

「ああ」

「…ｻｲｱｸ」完全に心の聲がれている。

「…」「ブッ」

こんなにあからさまに嫌がられた事のない暁と、暁に堂々としていてびないを初めて見た駿では反応が違う。

その時…

『ピコンッ』と芹のスマホの通知音が鳴った。

「あっ」

ここで芹はスマホの存在を思い出し、暁の存在を一気に消し去り手元を見る。

「あぁ〜サイアク〜旬くん〜」

男の名前を言いながら落膽する。

「シュン！？」

暁は嫉妬と怒りと驚きの聲をあげ、駿をギロッと睨む。

睨まれた駿は、自分を指差し首を左右に振り無実を訴える。

芹は、スマホ畫面を見たまま、項垂れている。

「おい！」

「…」

「芹！」

「えっ？私？」

すっかり自分の世界にっていた芹は、今の狀況を思い出した。

「シュンて誰だ？」

「…社長に関係あります？」

「暁だ」

「…？？何が？」もう、敬語すらなくなりつつある。

「俺の名前だ」

「はあ、そうですか」