《俺を嫉妬させるなんていい度だ〜曹司からの過度な溺〜》俺様曹司様【2】

「廉くんに旬くんだったか、その流れで俺の名前も言ってみろ」

「ブハッ、暁、お前面白すぎだろう」

駿の笑いは止まらない。

「お斷りします」

そんなふたりのやりとりをよそに、はっきりと斷る芹はある意味勇者かもしれない。

「じゃあ、言いたくなる狀況に追い込むか?」

騒な言いで壁ドンならぬ、後部座席で芹に迫る。

「ちょっ、何するするのよ」

「ほら、キスされたくなかったら、俺の名前呼んでみろ」

「はあ?嫌ですが」

「じゃあ」と口を近づけてくる暁に思わず「ぎゃあ」と悲鳴をあげる。

「暁、いい加減にしろ」

呆れた駿が止めにってくれるが、今度は暁が不貞腐れている。

「面倒くさい人ですね」ボソッと芹が呟いた聲が、思いのほか車に響いた。

「…」「ブハッ」

黙り込む暁と笑いの止まらない駿。

「あっ」まさか聞こえると思っていなかった芹は、自分の口を覆うがもう遅い。

宮さんごめんね。俺も、こいつがこんなに面倒だとは思わなかったわ」

「どういう意味だ?」

「今まで、を寄せ付けず、いつも冷たいくらいだったのが、誰だ?ってくらいにややこしい」

「ややこしいって失禮だな」

「暁がに迫られたら、切れるだろう?なのに、宮さんに迫ってる。お前は何でもスマートにすと思っていたが、に関しては不用すぎて…」

「こんなに誰かを必死になって追いかけるのも、想ってドキドキするのも、俺のものにしたいとするのも初めてだ」

芹を見つめ真剣な面持ちで告白する。二次元でしかこんな場面に遭遇したことのない芹は、顔を真っ赤にして戸う。

「き、き、急にそんなこと言われても…」

芹は、視線を忙しなくかし落ち著かない。駿は、さすがに暁の真剣な告白に、口出しはしない。もちろん、驚いてはいるのだが、長年見てきた常に完璧だがには冷たい暁しか知らなかったので、人間らしさのある暁に嬉しくもある。

新城堂を背負う暁に、ポンポンと言いたいことを言える芹は、ベストパートナーになってくれそうだ。

まあ、今後の暁次第なのだが…

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