《俺を嫉妬させるなんていい度だ〜曹司からの過度な溺〜》曹司とコスプレの神【10】

『コンコン』

「はい」

「準備はいかがでしょうか?」

「出來ています」

返事を聞いて、イベント責任者が控室にってくる。そして、目は芹を捉えている。

「せ、せ、芹奈ちゃんだぁ」

しているのか、聲が震えている。

「あまり見るな」

暁の嫉妬丸出しからの、芹の前に立ちはだかる。

「生の芹奈ちゃんが見れた…夢のようだ…」

ブツブツと呟きながら自分の世界に浸ってしまっている。

「時間は大丈夫ですか?」

「あっ、會場りお願いします」

そこから、會場に行くまでも大変だった。興したスタッフに囲まれ、なかなか進めない。涙する者まで…

暁ですら嫉妬を通り越し、もうどう反応していいのかすらわからないほどの、盛り上がりだった。

まだはイベントが始まっていない。イベントを盛り上げるはずのスタッフ達の盛り上がり。

先が思いやられると同時に、自分がとんでもない相手と出會ったんだと、暁は実する。

どんなことがあろうと、絶対手放さない。強い意志を持って、突き進む。

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