《よくある?異世界語》よくある?語の初まり

前髪を揺らす風と新緑の匂いに目を覚ました。

「って、いやまて、なんでこんなところで寢てるんだよ、ってかここどこ?」

「とりあえず、一つずつ考えていこう、うん。

まず、僕は誰だ?・・・うん、これはわかる神堂悠しんどうゆう、高1男子だね。

次は〜、ここはどこか?草原かな?近くに森もあるけど、いや、本當にどこだ?こんなに道もない草原が広がっているなんて場所日本にあるのか?あ〜、もうわからん、

次っ、なぜここにいるのか?寢ているときに誰かに運ばれてきたとか?いや、そんな意味のわからんドッキリ仕掛ける友だちいないし・・・となると僕がわざわざここに來てここで寢たとか?いや、なんで僕が知らないところに來て寢るんだよ意味わからん、いや、まさかライトノベルなんかでおなじみのあれってことはないでしょう、ない・・よね。

・・・あはは、いや異世界なんてありえないよね、だってこういう主人公は、通事故とかでなくなっ・・・っつ、あ、あれ、じゃあなんだこの記憶は、まるで、僕がトラックに轢かれたようじゃないか。」

こんな確認をしなくても僕は気づいていたのだろう、認めたくなかっただけで。

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