《よくある?異世界語》よくある?本音

立ち上がったエリアスはぼくのほうへ歩いて來ると、ぼくの椅子の後ろに立ち、そしてぼくを後ろからだきしめた。そして、ぼくのをもちあげ、ぼくが座っていた椅子に座った。ぼくを抱っこしたままおこなったため、ぼくは今エリアスの太ももの上に座っている。そうして、また、後ろからだきしめられた。さらに、頭もではじめた。一応15歳だから、恥ずかしい気持ちもあるが、その手を止めるつもりにはならなかった。そしてかのじょは、そのままの狀態で、

「辛かったね。」「頑張ってきたんだね」

などなど言ってきた。エリアスの聲は、若干涙聲だ。そうこうされているうちに、ぼくの目も潤んできた。一度雫が溢れ出すと、もう、止めることはできなかった。そして、目から流れるとともに、心の奧にしまいこんでいたも一緒に溢れてきた。

「お父さん、お母さん、雪。まだ、一緒にいたかった。

なんで、ぼくは死んじゃったの?最後に雪を助けることができたから満足?そんなわけないだろ。まだ死にたくなかった。」

心の奧にしまいこんでいたものを吐き出すぼくを、エリアスはずっと優しく抱きしめていてくれた。この世界に來てから、ずっとしまってきた汚いが、次から次へと溢れ出てくる。暫くそうしているうちにいつのまにか、眠ってしまっていたようで、その日の話は、終わった。

    人が読んでいる<よくある?異世界物語>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください