打開策が見當たらないので、とりあえず、勘を信じてやるしかないか。僕は戦闘を再開した。最初の方は、普通に避けることができていた。しかし、3分ほどした頃、突然、腕にうっすらと、傷ができた。大した傷でもないが、驚いた、なにせ、避けきれなかったのではなく、勘が働かなかったからだ。なんでだ？相手がごまかす方法を手にれた？それとも、致命傷以外には、働かないのか？

そして、戦っていると、今度は、太もものあたりに、痛みが走った。やっぱりそういうことなのか？しかし、足を止めたら狙われる。無理をしてき続ける。しかし、きが鈍ったのも事実で、しずつ、被弾していく。そのうえ、相手に、致命傷以外にはうまく反応できないことが悟られたっぽい。そこそこの傷を蓄積させてくる。正直、元々の怪我もごまかせなくなってきたし、満創痍といった狀態だ。

相手の方を睨みつけていると、一瞬悪魔のような姿が見えた気がした。もしかして、明化が消えかかっているのか？なら、完全に切れるまで粘れば、あとは、リーフェがどうにかしてくれるだろう。

ということで、僕は、攻撃はせずに、時間を稼ぐことだけを考えて行した。そうして、しのぎ続けていたが、に力がらなくなり、その場に膝をついた。相手は、容赦なく、魔法を行使した。しかし、相手の魔力も限界に近かったのか、その魔法が、僕に當たるとともに、姿が見えるようになった。

僕はそのまま前に倒れ込んだが、そのとき、相手が切り刻まれるところが見えた。

ずいぶんと遠くから、誰かの聲が聞こえる。も音も痛みも、そして溫度もなにもじなくなっていく。意識はしずつ闇に消えていった。