《よくある?異世界語》よくある?冗談と本気
ユウ視點
・・・一応、聞いておくか。
「・・・舊帝國と新帝國っていうのは・・・神話の時代よりも前の話ですか?」
「・・・よくわかりましたね。その通りです。」
「あ、やっぱりそうなんですね。・・・いえ、実は以前本で神話の時代以降の國に関する本を読んでいたのですが、そこに載っていた記憶がなかったので・・・。」
「なるほど。それでですか。・・・うちの王ときたら本を読むどころか書類すら目を通そうとしない始末・・・。」
・・・仕事ならばちゃんと読んであげてくださいよ・・・。
「・・・この王は、古代文字ならばきちんと読むんですけどね・・・。」
「なら、王のための書類は全て古代文字で書けば・・・。」
もちろん冗談です。・・・そんなことしたら他の人が読めなくなったりしますからね。
「・・・その方がいい気もしてきたぞ・・・。」
「うえっ!?・・・いやいや、それでいいんですか?!」
「・・・そうして、あとは周りが文字の勉強をした方が楽なのではないか・・・。」
「・・・やばい・・・これ、本気で言ってる・・・。ダメですって・・・他國の人に渡すような書類とかはどうするんですか!!」
「・・・くっ!・・・どうやら、この計畫には無理があったようです・・・。」
・・・うん、ただの冗談だったからね・・・。
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