ユウ視點

最初に話しかけてきた冒険者を呼び水に男を問わずに次々と冒険者が僕の周りに集まってきてちょっとした・・・では済まない程度の騒ぎに発展しました。どうしたものかと思案しているとギルドの二階の方から扉が開く大きな音が聞こえてきて、続いて誰かが階段を駆け下りてきました。

「おい、お前ら！何をそんなに騒いでいるんだ・・・・・・・・・・・・英雄様？！な、なぜ、英雄様がここに！？！？」

・・・多分あの人ギルドの長か何かだと思うんだけど・・・助かったかと思ったらさらに人が増えるとは・・・どうしよう・・・どうやって収集つければ・・・。

「・・・はっ！？す、すみません！！英雄殿！！ついつい、こいつらと同じように浮かれてしまいました！」

・・・あ、自分で帰ってきた。

「・・・あ、いえいえ・・・。」

「ほらお前らもとっとと散りな。英雄殿がここにきたということは何か用事があるんだろう。・・・それを邪魔しちゃいかんよ。」

「「「「「はっ！！！す、すみません、英雄様！！」」」」」

「・・・いや、まあ、いいよ？」

・・・まあ、時間はとられたけどそれだけだし、ね。

「えっと、それでは、なんのご用件でしょうか？」

「実はですね、天空島の目撃報がないかを調べにきました。」

「天空島ですか？」

「ええ。そうです。それも最新のものを。」

「なるほど・・・々お待ちください。・・・おい、誰か、シオーレを呼んでこい！！」

・・・だれ？報屋の名前か？