《異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる》1話 異世界に召喚されました

「よーし、學校楽しむぞー!」

俺は天草 優真。

元殺し屋で、現在はピチピチのDK1年生だ。

いつもは、つまらない"お掃除のお仕事"ばかりしていたのだが、最近やっと辭めることが出來たので、學校に行くことが出來るようになったのだ。

だから、今まで頑張った甲斐があったな.......と思っている。

これで、俺も男子高校生の仲間りだぜ!

そして、俺が學校を楽しみにしてるのには他にも理由がある。

なぜなら、"お掃除のお仕事"をしていると普通の學生と同じように友達を作ったり遊んだり出來ないのだ。

「まぁ。殺し屋をして後悔した事ないけどなぁ.......お金は沢山貰えるし.......でも、もう殺し屋は辭めたから自由に出來る.......!これからは普通の學生と同じように遊び放題だぜ!あとは貯めたお金で沢山漫畫と小説買おっと」

とはいえ、高校では勉強が大変なので"普通は"、こんな呑気に遊んでばかりではいられないのだ。

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しかし、どれだけ忙しかろうが関係ない。

それが優真である。

「學校についたぞー!」

と教室で聲を張り上げた。

「天草君うるさいですよ!何度言ったら分かるんですか?」

「いやぁ、ついつい」

頬を大きく膨らませながら怒っている彼は高橋姫。擔任の先生である。

そして長とおがとても小さい。

「天草君ちょっと変なこと考えてない?」

「考えてるわけないじゃん。相変わらず長とが小さいなって思っただけだよ。」

と俺は真顔で答えた。

「考えてるじゃないですか!」

「別に先生可いからいいじゃん」

「!?.......べ、別に褒めたって何も出ませんよ!.......えっと、ちなみにどの辺が可いですか?」

姫先生は怒ったり顔を真っ赤にさせて幸せそうな顔をしたりと、忙しそうにしていた。

やっぱ、反応が面白い子ってめたくなっちゃうよな。よし!姫先生を褒めちぎってやろうではないか。

「俺たち生徒の為に頑張って々なことをしてくれてるけど普段は見た目通り子供っぽいとことか、何も無いところで転んだりするドジなとことか?」

「.......全く褒められた気がしません!私の駄目なところしか言ってないじゃないですか!」

「なに言ってんだよ。俺は可らしいと思ったから言っただけなんだけだよ」

「そ、そうなんですか?.......えへへぇ、別に嬉しくはないんですけどね。一応、聞いてみただけですよ」

姫先生.......そんな頬を綻ばせてたら説得力ないぜ。

そして。このやり取りを見たクラスメイト達からは「イケメンぜろ」「天草のヤロー」「羨ましすぎる…」「さすが天草、貧は最高だよな」など様々な事を言った。

みんなからの視線が痛い.......最後のは聞かなかったことにしよう。

「へー、天草君ってやっぱり先生と仲がいいんだねー」

「うおっ!?いきなり後ろから話しかけるなよ.......ビックリするだろ」

「はいはい。ごめんねー」

何のもこもっていない言葉を発している彼の名前は姫乃 彩。

肩まで真っ直ぐばした艶やかな黒髪に、小さくて全的にバランスの取れた非の打ち所の無い完璧な顔を持っているだ。

學校の男子からはかに『三大神』のうちの一人と言われている。

「天草君おはよう。相変わらず先生と仲がいいね。」

「あはは.......ありがとうと言えばいいのか?」

「仲が良いとこは良いことじゃないか。なんで、そんなに顔を引き攣らせているんだい?」

お前には分からないさ.......この鈍系超絶イケメン主人公野郎め!まぁ、俺の方がイケメンだけどな!と、負け惜しみのように俺は心のなかでんだ。

このイケメンの名前は天 輝ひかる。

學校だけでなく他校の子からも告白がされたことがあるほどモテており、この爽やかスマイルに何人のの子が落とされたか、その數は本人でさえ知らない.......いや、気づいていないだけか。

そして、姫乃の馴染でもある。

「また先生と夫婦漫才してんのかウハハハハ!」

「夫婦漫才じゃねぇわ!」

無駄に大きい高笑いを上げている男の名前は才剛 元太。

プロレスラーにも引けを取らないほどガタイが良く、赤ん坊が見たら確実に大泣きするほどイカつい顔を持っている事から、よく不良と間違われるが、実はめちゃくちゃ優しい。

「天草またやってんの?」

「またってなんだよ.......」

短く切り揃えられた真っ黒な髪を垂らし、そのツリ目で俺を睨みつけている彼の名前は天野靜香。

目付きが鋭いが一部の男共からは、そのキツそうな見た目が良いのか三大神に選ばれるほどの人気を誇っている。

実家が剣の道場で小さい頃から剣を習ってるから、めちゃくちゃ強い。なんで分かるかって?ほら、俺って元殺し屋じゃん?ある程度、相手の力量を見極める事が出來なきゃ生き殘ることが出來ないのだよ。だから、相手の強さは一目見れば分かるのだ。

「ね、ねぇ.......天草君お願いがあるんだけど.......わ、私の事は.......彩って呼ん.......」

姫乃が何かを言おうとした瞬間、床が目を開けられないくらい強くり輝いた。

そして、クラスメイト達は「うわっなにこれ!」「魔法陣!?」「異世界転移キター!」「うっひぉーキタコレっ異世界転移來たぜー!」等、様々な反応を見せていた。

普通は慌てる狀況なのだが.......こいつら余裕そうだな.......

この魔法陣はなんだ?誰かが発しているのか?だが、周りにこのクラスメイト以外の気配はないな.......まさか本當に異世界召喚だったりするのかな.......。

俺は、この魔法陣について考えていると、右腕から幸せなが伝わってきた。

そして、右腕に視線を向けると.......

ん?お、お、おっぱい!?あ、なるほど姫乃が抱きついてきたのか。

今まで仕事でを騙すために、んな人を抱いてきたりしけど、これは中々.......

「天草君怖い.......これなに?」

「大丈夫だよ。怖かったら目を瞑って」

俺は姫乃を安心させる為に小っ恥ずかしいセリフを言った。

そして、俺の言葉に安心したようで、姫乃の震えが収まっていた。

そして、俺たち1年2組は教室から消えた。

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