《異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる》1話 異世界に召喚されました
「よーし、學校楽しむぞー!」
俺は天草 優真。
元殺し屋で、現在はピチピチのDK1年生だ。
いつもは、つまらない"お掃除のお仕事"ばかりしていたのだが、最近やっと辭めることが出來たので、學校に行くことが出來るようになったのだ。
だから、今まで頑張った甲斐があったな.......と思っている。
これで、俺も男子高校生の仲間りだぜ!
そして、俺が學校を楽しみにしてるのには他にも理由がある。
なぜなら、"お掃除のお仕事"をしていると普通の學生と同じように友達を作ったり遊んだり出來ないのだ。
「まぁ。殺し屋をして後悔した事ないけどなぁ.......お金は沢山貰えるし.......でも、もう殺し屋は辭めたから自由に出來る.......!これからは普通の學生と同じように遊び放題だぜ!あとは貯めたお金で沢山漫畫と小説買おっと」
とはいえ、高校では勉強が大変なので"普通は"、こんな呑気に遊んでばかりではいられないのだ。
Advertisement
しかし、どれだけ忙しかろうが関係ない。
それが優真である。
◇
「學校についたぞー!」
と教室で聲を張り上げた。
「天草君うるさいですよ!何度言ったら分かるんですか?」
「いやぁ、ついつい」
頬を大きく膨らませながら怒っている彼は高橋姫。擔任の先生である。
そして長とおがとても小さい。
「天草君ちょっと変なこと考えてない?」
「考えてるわけないじゃん。相変わらず長とが小さいなって思っただけだよ。」
と俺は真顔で答えた。
「考えてるじゃないですか!」
「別に先生可いからいいじゃん」
「!?.......べ、別に褒めたって何も出ませんよ!.......えっと、ちなみにどの辺が可いですか?」
姫先生は怒ったり顔を真っ赤にさせて幸せそうな顔をしたりと、忙しそうにしていた。
やっぱ、反応が面白い子ってめたくなっちゃうよな。よし!姫先生を褒めちぎってやろうではないか。
「俺たち生徒の為に頑張って々なことをしてくれてるけど普段は見た目通り子供っぽいとことか、何も無いところで転んだりするドジなとことか?」
「.......全く褒められた気がしません!私の駄目なところしか言ってないじゃないですか!」
「なに言ってんだよ。俺は可らしいと思ったから言っただけなんだけだよ」
「そ、そうなんですか?.......えへへぇ、別に嬉しくはないんですけどね。一応、聞いてみただけですよ」
姫先生.......そんな頬を綻ばせてたら説得力ないぜ。
そして。このやり取りを見たクラスメイト達からは「イケメンぜろ」「天草のヤロー」「羨ましすぎる…」「さすが天草、貧は最高だよな」など様々な事を言った。
みんなからの視線が痛い.......最後のは聞かなかったことにしよう。
「へー、天草君ってやっぱり先生と仲がいいんだねー」
「うおっ!?いきなり後ろから話しかけるなよ.......ビックリするだろ」
「はいはい。ごめんねー」
何のもこもっていない言葉を発している彼の名前は姫乃 彩。
肩まで真っ直ぐばした艶やかな黒髪に、小さくて全的にバランスの取れた非の打ち所の無い完璧な顔を持っているだ。
學校の男子からはかに『三大神』のうちの一人と言われている。
「天草君おはよう。相変わらず先生と仲がいいね。」
「あはは.......ありがとうと言えばいいのか?」
「仲が良いとこは良いことじゃないか。なんで、そんなに顔を引き攣らせているんだい?」
お前には分からないさ.......この鈍系超絶イケメン主人公野郎め!まぁ、俺の方がイケメンだけどな!と、負け惜しみのように俺は心のなかでんだ。
このイケメンの名前は天 輝ひかる。
學校だけでなく他校の子からも告白がされたことがあるほどモテており、この爽やかスマイルに何人のの子が落とされたか、その數は本人でさえ知らない.......いや、気づいていないだけか。
そして、姫乃の馴染でもある。
「また先生と夫婦漫才してんのかウハハハハ!」
「夫婦漫才じゃねぇわ!」
無駄に大きい高笑いを上げている男の名前は才剛 元太。
プロレスラーにも引けを取らないほどガタイが良く、赤ん坊が見たら確実に大泣きするほどイカつい顔を持っている事から、よく不良と間違われるが、実はめちゃくちゃ優しい。
「天草またやってんの?」
「またってなんだよ.......」
短く切り揃えられた真っ黒な髪を垂らし、そのツリ目で俺を睨みつけている彼の名前は天野靜香。
目付きが鋭いが一部の男共からは、そのキツそうな見た目が良いのか三大神に選ばれるほどの人気を誇っている。
実家が剣の道場で小さい頃から剣を習ってるから、めちゃくちゃ強い。なんで分かるかって?ほら、俺って元殺し屋じゃん?ある程度、相手の力量を見極める事が出來なきゃ生き殘ることが出來ないのだよ。だから、相手の強さは一目見れば分かるのだ。
「ね、ねぇ.......天草君お願いがあるんだけど.......わ、私の事は.......彩って呼ん.......」
姫乃が何かを言おうとした瞬間、床が目を開けられないくらい強くり輝いた。
そして、クラスメイト達は「うわっなにこれ!」「魔法陣!?」「異世界転移キター!」「うっひぉーキタコレっ異世界転移來たぜー!」等、様々な反応を見せていた。
普通は慌てる狀況なのだが.......こいつら余裕そうだな.......
この魔法陣はなんだ?誰かが発しているのか?だが、周りにこのクラスメイト以外の気配はないな.......まさか本當に異世界召喚だったりするのかな.......。
俺は、この魔法陣について考えていると、右腕から幸せなが伝わってきた。
そして、右腕に視線を向けると.......
ん?お、お、おっぱい!?あ、なるほど姫乃が抱きついてきたのか。
今まで仕事でを騙すために、んな人を抱いてきたりしけど、これは中々.......
「天草君怖い.......これなに?」
「大丈夫だよ。怖かったら目を瞑って」
俺は姫乃を安心させる為に小っ恥ずかしいセリフを言った。
そして、俺の言葉に安心したようで、姫乃の震えが収まっていた。
そして、俺たち1年2組は教室から消えた。
6/15発売【書籍化】番外編2本完結「わたしと隣の和菓子さま」(舊「和菓子さま 剣士さま」)
「わたしと隣の和菓子さま」は、アルファポリスさま主催、第三回青春小説大賞の読者賞受賞作品「和菓子さま 剣士さま」を改題した作品です。 2022年6月15日(偶然にも6/16の「和菓子の日」の前日)に、KADOKAWA富士見L文庫さまより刊行されました。書籍版は、戀愛風味を足して大幅に加筆修正を行いました。 書籍発行記念で番外編を2本掲載します。 1本目「青い柿、青い心」(3話完結) 2本目「嵐を呼ぶ水無月」(全7話完結) ♢♢♢ 高三でようやく青春することができた慶子さんと和菓子屋の若旦那(?)との未知との遭遇な物語。 物語は三月から始まり、ひと月ごとの読み切りで進んで行きます。 和菓子に魅せられた女の子の目を通して、季節の和菓子(上生菓子)も出てきます。 また、剣道部での様子や、そこでの仲間とのあれこれも展開していきます。 番外編の主人公は、慶子とその周りの人たちです。 ※2021年4月 「前に進む、鈴木學君の三月」(鈴木學) ※2021年5月 「ハザクラ、ハザクラ、桜餅」(柏木伸二郎 慶子父) ※2021年5月 「餡子嫌いの若鮎」(田中那美 學の実母) ※2021年6月 「青い柿 青い心」(呉田充 學と因縁のある剣道部の先輩) ※2021年6月「嵐を呼ぶ水無月」(慶子の大學生編& 學のミニミニ京都レポート)
8 193【書籍化】隻眼・隻腕・隻腳の魔術師~森の小屋に籠っていたら早2000年。気づけば魔神と呼ばれていた。僕はただ魔術の探求をしたいだけなのに~
---------- 書籍化決定!第1巻【10月8日(土)】発売! TOブックス公式HP他にて予約受付中です。 詳しくは作者マイページから『活動報告』をご確認下さい。 ---------- 【あらすじ】 剣術や弓術が重要視されるシルベ村に住む主人公エインズは、ただ一人魔法の可能性に心を惹かれていた。しかしシルベ村には魔法に関する豊富な知識や文化がなく、「こんな魔法があったらいいのに」と想像する毎日だった。 そんな中、シルベ村を襲撃される。その時に初めて見た敵の『魔法』は、自らの上に崩れ落ちる瓦礫の中でエインズを魅了し、心を奪った。焼野原にされたシルベ村から、隣のタス村の住民にただ一人の生き殘りとして救い出された。瓦礫から引き上げられたエインズは右腕に左腳を失い、加えて右目も失明してしまっていた。しかし身體欠陥を持ったエインズの興味関心は魔法だけだった。 タス村で2年過ごした時、村である事件が起き魔獣が跋扈する森に入ることとなった。そんな森の中でエインズの知らない魔術的要素を多く含んだ小屋を見つける。事件を無事解決し、小屋で魔術の探求を初めて2000年。魔術の探求に行き詰まり、外の世界に觸れるため森を出ると、魔神として崇められる存在になっていた。そんなことに気づかずエインズは自分の好きなままに外の世界で魔術の探求に勤しむのであった。 2021.12.22現在 月間総合ランキング2位 2021.12.24現在 月間総合ランキング1位
8 111名探偵の推理日記零〜哀情のブラッドジュエル〜
突如圭介のもとに送りつけられた怪盜からの挑戦狀。そこには亜美の友人である赤澤美琴の父、赤澤勉が海上に建設した神志山ホテルに展示されたブラッドジュエルを盜ると記されていた。寶石を守るため、鳥羽警部と共にホテルに出向く圭介だったが、その前にテロリストが現れる。2つの脅威から圭介は寶石を、そして大切な人を守りきれるのか? 〜登場人物〜(隨時更新していきます。) 松本 圭介 名張 亜美 鳥羽 勇 城ノ口警部補 赤澤 勉 赤澤 美琴 建田 俊樹 藤島 修斗 三井 照之 周防 大吾 怪盜クロウ カグツチ イワ ネク ツツ ヒヤ タケ
8 98発展途上の異世界に、銃を持って行ったら。
「おめでとう!抽選の結果、君を異世界に送ることになったよ!」 「……抽選の結果って……」 『百鬼(なきり) 樹(いつき)』は高校生―――だった。 ある日、授業中に眠っていると不思議な光に包まれ、目が覚めると……白い空間にいた。 そこで女神を自稱する幼女に會い『異世界を救ってくれないか?』と頼まれる。 女神から『異世界転移特典』として『不思議な銃』をもらい、さらには『無限魔力』というチート能力、挙げ句の果てには『身體能力を底上げ』してまでもらい――― 「そうだな……危険な目には遭いたくないし、気が向いたら異世界を救うか」 ※魔法を使いたがる少女。観光マニアの僕っ娘。中二病の少女。ヤンデレお姫様。異世界から來た少女。ツッコミ女騎士、ドMマーメイドなど、本作品のヒロインはクセが強いです。 ※戦闘パート7割、ヒロインパート3割で作品を進めて行こうと思っています。 ※最近、銃の出番が少なくなっていますが、いつか強化する予定ですので……タイトル詐欺にならないように頑張ります。 ※この作品は、小説家になろうにも投稿しています。
8 116気付いたら赤ん坊になって異世界に転生していた主人公。そこで彼は、この世のものとは思えないほど美しい少女と出會う。既に主人公のことが大好きな彼女から魔術やこの世界のことを學び、大量のチートを駆使して、異世界を舞臺に無雙する! ついでに化け物に襲われていたお姫様を助けたり、ケモミミ奴隷幼女を買ったりして著々とハーレムを築いていく。そんなお話です。 ※この作品は『小説家になろう』様でも掲載しています。
8 59いつか見た夢
ある日、突然妹が失蹤した。その妹のため、兄は裏の世界の住人になることを決意する。謀略と暴力が渦巻く世界に巻き込まれていった兄妹の姿を描いたアクション。ことの発端は、妹の友人にまつわるストーカー事件だった。 ※また、過去にあげた回は順次、見やすくしていっています。
8 62