「よーし、お前ら！今日はダンジョンに行ってもらう！これからやるのは命のやり取りだ！一瞬でも気を抜いたら命を落とす！全員気をつけろよ！」

と、グラドに言われ、クラスメイト達は全員、気を引き締めた。

そして、この時ひとつの影が、こちらを見ていたが、それに気づいた者は1人を除いて誰も居なかった。

「クックックッこれで勇者共を殺せるぞ。とても楽しみだ」

この時、優真は変な視線をじたので、視線をじた方に目を向けたが、直ぐに気配が消えた。

◇

クラスメイト達は馬車に約3時間乗り、そしてダンジョンに著いた。その後、グラド団長がダンジョンで気をつけるべき事を説明し、最後に今日の目標を言った。

「それでは今から中にるぞ。最初のボスのとこまでいくから10階層まで行く。全員死ぬなよ！」

グラド団長の話が終わった後、勇者一行はダンジョンの中にり、最初の魔に會った。

「そいつはゴブリンだ。最弱の魔だが気を抜くなよ！群れになったら厄介だからな。まずは天から行け！」

「はい！それじゃあ行きます！まずは、魔法ホーリーレイ！」

と言って、天は剣先をゴブリンに向けた。その時、の閃が剣先から放たれた。そしてゴブリンは「グギャー！」とんで消滅した。

たが、天の魔法の威力が思いの外高く、窟の天井がし崩れた。

「アハハ…よし！次に行こうか！」

「バカヤロー！ゴブリン相手に、そんな魔法放ってんじゃねぇー！」

と言って、グラドは天のアタマを毆った。

「すみません…」

そして天は、頭をりながら素直に謝った。

「反省したならいい。さぁ！次に進むぞ！」

それして、この後も全員問題なく進んでいき、10階層のボス部屋に著くはずだった。しかし誰かがダンジョンの罠を踏んでしまった。そして地面から魔法陣が現れた。

「これは召喚陣！？全員武を構えろ！これまでよりも、ずっと強い魔が出るぞ！」

そして魔法陣からは、ただの人間には倒せない化けが現れた。その後、クラスメイト達は、今までにけたことのない本の殺気を浴びてけなくなってしまった。

「クックックッやっと來たか人間。待っていたらぞ。さぁ！始めようか！殺し合いを！

「あいつは魔族！？何故ここに！？」

「魔族って確か魔王の配下たちのことですよね？.......でも、今の僕じゃ勝てない…」

だが、グラド団長の他にけるものがいた。それは…

「へぇー、あんたが魔族か。案外人間と見た目変わんないんだな。もっと化けみたいな見た目かと思ってた。」

魔族にもいろんな種類がある。

見た目が魔と殆ど変わらない者や、額から角が生えている者、そして見た目は全く人間と同じ者など様々な種類あるのだ。

「ほぉー…この殺気をけてけるとは.......勇者は召喚されたばかりだから、まだ弱いと聞いていたが。しは骨のある奴が居るみたいだな。」

優真が魔族の方にゆっくり歩いたのでグラド団長が止めようとした。

「ま、待て！ここは俺が時間を稼ぐから逃げろ！」

「いや…ここは俺が時間を稼ぐ。だから、グラド団長は、みんなを連れて逃げろ。俺は勇者の中でも落ちこぼれだからな。囮になるのは俺がいい。」

優真が囮になると言った瞬間、姫乃と姫先生が大聲で止めるように言った。

「待って！ダメだよ！天草君も一緒に逃げよ！」

「そうよ！囮になるなんて…教師である私が許しません！」

と言って、姫乃と姫先生が優真に向かってんだ。

「安心しろ。俺は死なない。」

そして俺は、2人を安心させるために死なないと言った。

「俺を無視するとはいい度だな…おい貴様…名はなんと言う。」

「なんだいきなり。まずは自分から名乗れよ。」

「ふんっ.......生意気な人間だな。仕方がないが教えてやろう。我が名はゼファー！魔王軍にい居る4人の幹部のの1人だ！さぁ！貴様も名乗れ！」

魔族の男が自分が幹部と名乗った時、グラド団長が驚いた表をした。

「まさか幹部だったとは…」

この後、俺も名乗るのが禮儀である事は分かっているが、俺はあえて名乗らない。

それに面倒いしな！

「これから死ぬやつに名乗る名はない。」

これ言ってみたかったんだ！これで俺の夢が一つ葉ったぜ。

「なんだと！？」

俺はゼファーが驚いているに魔法を発させた。

「結界魔法発」

俺が結界魔法を唱えて、クラスメイトと騎士達を閉じ込めた。そして閉じ込められた姫乃と姫先生は、ここから出すように言った。

「出して！天草君！お願い行かないで…」

「大丈夫だ。俺は絶対に死なないし、また會える。だから今は我慢してくれ。」

「本當？」

と姫乃に聞かれたので、俺は安心させるために頭を"ポンポン"と叩きながら「本當だ。」と言った。そして姫乃は思っていた以上に分かりが良かったので、それで納得してくれた。

「待ってください！私はそんな事許しませんよ！今すぐ解除してください！」

だが、姫先生は教師だから、そんな事を許すはずが無い。

「それは無理だ。今まで、それなりに楽しかったぜ。またな。転移魔法発」

そして勇者一行は消えた…

「さっきから俺を無視するとは…余程死にたいようだな…」

「何を言っているんだ？死ぬのはお前だ。」

そう言っ後、俺はスキル強化を使って魔族の方に走った。