《異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる》40話 新しい大罪人

「とりあえずステータスを開いてみましょうか。」

そして、ミルティアはステータスを開いた。

ミルティア・べネスティア

 15歳 種族 魔人族

HP10萬

MP40萬

筋力6萬

10萬

俊敏8萬

大罪スキル

怠惰アーチェディア

固有スキル

未來視 魔力作 古代魔法 不老

スキル

強化Lv10 HP自回復Lv10

MP自回復Lv10

稱號

べネスティア王國第1王 優真の妻

死神の寵

「大罪スキル?これって優真が持ってる"憤怒イラ"と同じようなものでしょうか。とにかくどんなのか見てみましょう。」

大罪スキル

怠惰アーチェディア…全ての力を弱化させる事が出來る。

「これは強いのでしょうか。使ってみないとわかりませんね.......」

大罪スキルだから、強力な能力だという事は間違いないでしょうけど、これだけの説明じゃ何も分かりませんね。

ミルティアが、大罪スキルについて思考をめぐらせている時、目の前の空間に歪みが出來ていた。

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「ん?あれはなんでしょうか。」

ミルティアは、首を傾げて目の前の歪んでいる空間を凝視した。暫く歪んだ空間を睨んでいると、ミルティアと全く同じ形をした真っ黒な人では無い何かが出てきた。

呼び方が無いと、々と不便かもしれないので、取り敢えず黒ティアと名付けておこう。

「これは…私?つまり私自と戦え、という事ですね。この試練を乗り越えて強くなって見せます!それでは行きますよ!先手必勝です!」

ミルティアは、この狀況を瞬時に把握し、無詠唱で大きさ5m程のファイヤーボールを出した。そして、黒ティアに向かって容赦なく全力で放った。

しかし.......

「こ、これが怠惰の能力ですか…厄介ですね。ですが私も使えるんですよ!」

黒ティアは、大罪スキルの怠惰の力を使って、ファイヤーボールの威力を弱めたのだ。しかも、キレイさっぱり消えるまで.......

だがミルティアは、黒ティアの力の使い方を見て、怠惰アーチェディアの使い方を瞬時に理解した。

「全ての力を弱める事が出來るなら、もちろんあなた自も弱くする事が出來るはずです。」

そしてミルティアは、ぶっつけ本番で怠惰の力を使って、相手を弱化させる事に功した。だが相手も同じ事をして、ミルティアも弱化されてしまった。

「これは思ったよりも大変な試練ですね。それではもう一度行きますよ!」

そしてミルティアは自分の魔力を高めた。それに合わせて、黒ティアも魔力を高めた。

そして、また魔法の攻防戦が始まった。

ミルティアが、同時に様々な屬の玉を出して攻撃をした。そして、それに合わせて黒ティアも同じ屬をぶつけて相殺させた。

「くっ!.......このままではやられてしまいます。」

そして、しばらく膠著狀態が続いたが、しずつミルティアが押され始めた。

何故なら、ミルティアは魔力の限界があるのに対し、黒ティアは魔力の限界がないからである。

これが、この試練で最大の難関と言える。優真は、この狀況を見越して敢えて、黒ティアの魔力を無限に設定したのだ。

人は限界が來た時こそ1番長する。つまり優真は、この試練でミルティアの限界を超えさせようとしているのだ。

「この狀態が続いてしまえばやられてしまいますね…なら!」

そして、ミルティアは氷魔法で自分のに不釣り合いな程の大きい大剣を作った。

「今までの戦い方が通じないなら変えればいいだけです!それにこの世界は時間の進みが、かなり遅いそうですし、初めて剣を握る私でも特訓し放題です!」

この世界は優真によって作られたので、自由に設定することが出來るのだ。

そして、この世界は時間の進みが遅く、特訓がクリアされるまで出ることが出來ない。中々えぐい試練だ。

まるで、神と〇の部屋みたいだって?そこは気にすんな!

「では…行きます!」

そして戦いが再開された。

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