「やっと終わったなぁ.......」

「うん。」

「わぁーい！やっと訓練が終わりました！ですが私たちがこの世界から離れて10年が経ちましたが大丈夫なんですか？」

ミーシャは分かりにくいが、顔をしだけ明るくし、キツい特訓が終わった事に喜んでいた。そしてミルティアは言うまでもなく、子供のようにはしゃぎ回っていた。

しかし、喜びと同時に不安もあるようだ。

10年間、別の世界で特訓をしていたから、行方不明などになってないか心配なのだ。

「時間を調整したからこっちの世界では1日しか経ってないぞ。」

「まるで神と時の…」

「シャーラップ！それ言ったらダメよ！」

「ごめんごめん。テヘペロ。」

と言って、アルテが片目を瞑り舌をし出した。

神だからか、そのネタと超有名なアニメ作品を知っているようだ。

「とりあえず.......寢るか！」

そして優真達は眠りについた。約4時間後に.......その間に優真達が何をしていたのかはご想像にお任せします。

◇

そして朝になった。

「朝になったから起きろ。」

「ふぁーっ…分かった。むにゃむにゃ…」

「おいこら。寢んな。

「まだ起きるには早いよー。」

「もう10時だぞ.......」

「優真が寢かせてくれないのが悪いんでしょー。」

「寢かせてくれなかったのはお前らだろーが！人のせいにすんじゃねー！」

「むーっ…それだと僕がエッチなの子みたいじゃないか。実際そうだけど、それは優真の前だけだぞ！」

と、アルテは頬を膨らましながら言った。

「自覚してんのかよ.......ミルも早く起きろ。」

と言って、優真は呆れた目をアルテに向けた後、ミルティアを起こした。

「むにゃむにゃ…優真そこはダメですよぉー。」

とミルティアは寢言を言っていた。優真達は夜中に一何をいていたのだろうか。羨ま…じゃなくて！けしからん！

「起きないとしばらくおやつ無しにするぞ。」

「はい！起きます！」

ミルティアはお菓子が大好きなので、こう言うとすぐに起きる。

「そんじゃあ飯食って直ぐにギルドに行くぞ。」

「何しに行くの？」

「お世話になった人達に挨拶しに行くんだよ。」

「なるほど.......まずは何処に行くのですか？」

「フィーナ王國だ。俺が勇者召喚でこっちの世界に來たことは知ってるだろ？拠點も出來て仲間も出來たから、そろそろクラスメイト達に會いに行こうと思ってな。」

「そうなんですか。それでいつ行くんですか？」

「今日だよ。転移魔法で行く。馬車とかめんどいからな。」

この世界の馬車は無駄に揺れるし、音もうるさいから、魔が寄ってきて面倒臭いのだ。

「分かりました。お父様とお母様にも挨拶しに行きますよね？」

「當たり前だろ。」

「分かりました。では、ご飯を食べた後、直ぐに行きましょう。」

「いや…起きるのが1番遅かったのミルだろ.......まぁいいか。」

1番最後に起きたミルティアが、何故か指揮っていたので優真はジト目を向けた。

そして優真達は、ご飯を食べた後、直ぐにギルドに向かった。

◇

現在、優真達はエルマがいるギルド長室の中にいる。そしてフィーナ王國へ行くことを教えていた。

「そうか。今日この國から出るんだね。し寂しいけどまた會えるからね。僕は笑顔で君たちを送らせてもらうよ。それじゃあ気おつけてきてね。」

「あぁ、世話になったな。暇になったらまた來る。」

「分かったよ。またね。」

「おう。」

エルマへの挨拶が終わったので、直ぐに転移魔法をつかって國王が仕事をする部屋に転移した。

「うぉ！なんだ…優真か。ビックリさせるなよ。それで何か用か？」

いきなり現れた優真達に、國王は椅子から転げ落ちながら驚いた。

それを見た優真は大笑し、そして國王は顔を真っ赤にしながら恥ずかしそうに俯いた。

笑い終わった後、優真は、この國を出てフィーナ王國に行く事を話した。

「そうか。なら娘を頼むぞ。だが、たまには帰ってきてくれよ？」

「もちろんだ。またな。」

「うむ。」

そして優真達は魔法を使ってフィーナ王國に転移した。