「それじゃあ、行くか！」

ミーシャ、アルテ、ミルティアが「はーい。」と返事をした後、優真達は転移魔法でフィーナ王國に飛んでいった。

◇

現在、優真達はフィーナ王國の王都の周りにある城壁の目の前にいる。

そして検問所の前に並んでいるが、次が優真達の番だ。

「次ー！分証を出してくれ。」

「はいよ。」

そして優真達は冒険者カードを出した。

「こ、これはEXランク冒険者！？」

その聲を聞いた周りの人が驚いた顔をして騒ぎ出した。

やはりEXランクの冒険者は特別な存在のようだ。それもそうだろう。優真は歴史上初めてEXランク冒険者まで上り詰めたのだから。

ちなみにミルティアは冒険者登録をした後、直ぐにSSSランクの冒険者をボコボコにしてランクを上げた。

「はぁ.......早く通してくれないか？」

偽の分証を作った方が良かったか？.......でも、もしバレたら面倒事が増えるから注目を浴びるくらいなら我慢するか。

「も、申し訳ございません！どうぞ通ってください！」

「ご苦労さん。」

そして優真達は門を通った。

「それで、どうやってクラスメイト達に會うのですか？」

「それは.......ミル頼んだ！」

ミルティアが呆れたような顔をした。しかし、優真からの頼みなので渋々承諾した。

「.......優真の頼みなら仕方ないですね。」

「ありがとうな。」

渋々だが頼みを聞いてくれたので、優真はを"ホッ"とで下ろした。

「その代わりご褒は貰いますよ。」

と言って片目を瞑り舌をし出した。

「はいはい。分かったよ。」

「ミルだけズルい。」

「僕も僕もー。」

そしてミーシャとアルテも駄々をこねた。

「分かった分かった。それじゃあ王城に行くか。」

「嫌だ」と言っても、駄々をねるのを止めなそうなので適當に了承した。

そして優真達は王城に向かった。だが、その途中で城の方からアナウンスが鳴り響いた。

『急事態発生！急事態発生！魔族が攻めてきました！市民達は直ちに避難してください！』

そのアナウンスを聞いた人々はパニックに陥った。

「魔族？魔王はぶっ殺したよな？何でだ？」

「多分、優真を追いかけて來たんじゃない？魔王の仇で」

『はい。今調べましたが、どうやら魔王の仇を取りに來たので合っているようですね。』

「うわぁ.......面倒くさ.......まぁ俺のせいでもあるし行くか。」

そして俺達は面倒くさそうな表をして、魔族の殘黨を狩りに行った。

◇

優真達が魔族の殘黨の方へ向かっている間、勇者達は魔族の殘黨と戦っていた。

「どけぇー！貴様らに用は無い！」

魔族の一般兵らしき者が天に向かってんだ。

「どういう事？君達は王都を滅ぼしに來たんじゃないのか？」

魔族の言ってることに違和をじたので、天は戦闘中でありながら質問した。

「我らの主が殺されたのだ！そしてその殺した犯人はこの街にいるのだ！だから関係の無い勇者どもはどけぇー！」

戦闘中、敵に質問するのも、どうかと思うが律儀に返事をする魔族も変である。

「魔王が倒された？どういうことなんだ？.......」

「今はそんなこと事どうでもいい！とにかくこいつらを倒すぞ！」

才剛の聲を聞いた天は正気に戻り、頭を橫に振って無駄な思考を消した後、視線を魔族たちに向けた。

「ごめん.......今は余計な事を考えてる場合じゃないね。」

そして天は敵陣に突っ込んで行った。