《異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる》60話 デート②

「ゆ、優真!」

優希が大聲を出したおかげでクラス全員が振り向いて優希の方を見た。

「うわ!いきなり後ろから聲掛けるなよ。びっくりしただろ。」

「す、すまない…」

優希は謝った後、シュンとなって落ち込んだ。だが、俺が別に怒ってないから気にするなと言ったら顔をパァーっと明るくさせた。

「それで何の用だ?」

「そ、それはだな…今日早速デートをしてくれないか?」

恥ずかしいのか涙目で上目遣いをして、デートのいをした。そのラブコメの様な會話を聞いた非リア充達は「羨ましー!」「リア充発しろ!」等と走った目で羨ましそうに言った。

「今日か…特に予定はないからいいぞ。」

「えへへ…それじゃあ時間は後で知らせるかな!帰ったら準備して待ってろよ!」

「おう。」

俺は短く一言返事をした後、授業が始まる時間になったから席に著いた。

そして殘りの授業も全て終わり、帰りの時間になった。

「んじゃ帰ってデートの準備するか。」

そして俺は家に帰って、デートを準備をして集合場所に向かった。

「まだ來てないか。」

ちょうど今、優真は待ち合わせ場所に著き、待っているところだ。だが優真は見た目がかなりいいので、待っている間かなり目立っていた。特にからの視線が多かった。

「す、すまない!待たせてしまったな。」

「俺もさっき來たばかりだから気にするな。」

そしたら優希が「ふふふ…」と嬉しそうに笑っていた。

「どうしたんだ?」

「そのだな…私もだからデートでの待ち合わせでこういうやり取りに憧れていたのだ。」

「そ、そうなんだ…」

急に優希が可い笑顔を見せたので優真は照れた様に顔を背けた。

「むむむ?もしかして照れてるのかー?優真にも可いところはあるのだなぁ。」

いつも優希は優真にからかわれていたので、珍しく照れている優真をからかっていた。

「うぐっ…もういいだろ!早く行くぞ。」

「行くってどこに行くんだ?」

「映畫だよ。お前の好きそうな映畫がちょうどやってるんだ。…嫌だったか?」

俺が悲しそうな顔をしたら優希が首が取れそうなくらい首を橫にブンブンと振りながら言った。

「ううん!嫌じゃない!そ、それに優真となら一緒に映畫を見たい。」

「んじゃ、決定だな!行くぞ。」

そう言って優真は優希の手をとって映畫館に向かおうとしたが…

「ひゃっ!」

「ん?手を繋ぐのは嫌だったか?」

「嫌じゃない!むしろ嬉しいっていうか…もにょもにょ…」

恥ずかしそうに何か言っているが最後の方は何を言っているのか聞き取れなかった。

どうやら男子に初めて手を握られて照れているようだ。

「んー?恥ずかしいのか?ふふふ…」

優真はさっきのお返しと言わんばかりに優希の事をからかった。

「もー!うるさぁーい!」

「あはは!」

こうして2人は映畫館に向かった。

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