《異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる》85話 優真VSダイダラボッチ②

俺はしばらく、ダイダラボッチと毆り合いをしているが、未だに作戦が出來ていない。

いや、全く出來ていない訳では無いが、確実に勝てるというわけでは無いから、慎重にどうするべきか考えているのだ。

ちなみに、その作戦とは終焉魔法を全力で放つという力技だが、この攻撃で耐えることが出來る者はいないだろう。

だが、ダイダラボッチには主人公補正という最強のスキルがある。これは相手が強ければ強い程、自分も強くなることが出來るスキルだ。

俺はこのスキルの補正がどれくらいのか試すために、わざと力を上昇させ、ダイダラボッチを強化させたが、あれはやばい.......とにかくやばいのだ。

説明すると、俺が自分の力を10から20に上げるとダイダラボッチはそのさらに倍、約20の補正がされるのだ。

つまり自分が強くなれば強くなる程、相手はその2倍強くなるということだ。

終焉魔法を使い、ダイダラボッチが強化される前に跡形もなく消せば、なんの問題も無いが、それが出來なければ相手を強化させるだけだ。

「こんな強すぎるスキルには必ずがある。だが、俺の知恵には無いから厄介だな。ナビが居れば何とかなってたかもしれないが、異界に転移させたのが裏目に出ちまった。」

俺はダイダラボッチの攻撃を避けながら、他の作戦を考えた。

そして、しばらく経った頃、ダイダラボッチに変化が起きた。

グオォォォォォォ!!!

ダイダラボッチは俺が、ちまちま避けることに嫌気がさして攻撃が大振りになり、雑になってきたのだ。

だが、それでもかなりの威力があり、一撃一撃の攻撃が當たったらかなり不味い威力を持っていた。しかも、攻撃スピードもかなり速い。

「さて、どうしようか。怒り狂って無差別に攻撃してる今がチャンスなんだがな。上手く近づくことが出來ねぇな。」

そして、しばらく経った頃、俺はある事に気が付いた。

「そういえば、稱號に主人公があったよな?確か、稱號を取得條件として覚える事が出來るスキルがあったはずだよな。もしかしたら、主人公補正も同じかもしれねぇな。」

だが、それに気がついたところで意味は無い。何故なら、ステータスとはたとえ神でも、弄ることは不可能なのだ。

だが、俺は普通の神では無い。俺は覇神なのだ。だから、やろうと思えばステータスにも干渉することが出來る。

だが、その前に々と準備をしなければならない。ステータスに干渉するのだ。いつもみたいに簡単に出來るはずがない。

「ステータスに干渉する魔法を使うには詠唱が必要だから、詠唱をするための時間が必要だな。」

そして俺は遂にダイダラボッチを倒すための糸口を見つけることが出來た。

そして俺は口をニンマリと歪ませ笑みを浮かべた。

「今度は俺の番だ!」

そして第2ラウンドが始まった。

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