《異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる》101話 話し合い②

「協力者は5人か.......とりあえず俺達は5組に別れて標的に會いに行って、そして當たりだったら消す。」

靜香の心當たりがある人は全員で5人だった。1人目は異能使いのベルト、2人目と3人目は祓魔師のヒデキとリー、4人目と5人目は魔師のアルベルトとヘンリーという人だ。

そして俺達はミーシャ、アルテ、ミルティア、ナビ、彩、姫、クミホ、靜香、元太の10人居る。

「それじゃあ、人數分けをするぞ。まず1人目のベルトって奴はミーシャとミルだ。理由はそいつが異能使いだからミルの力が役に立つ。」

「でも、ただの人間でしょ?」

ミーシャの疑問も最もだ。だが、異能とはこの世界の法則をねじ曲げる事が出來る力だ。ちなみに靜香の【神通力】も異能みたいなものだ。

「異能ってのは世界の法則をねじ曲げる事が出來る力なんだ。念のためにミーシャと一緒に2人で行ってもらう。」

ミーシャとミルティアという過剰戦力で向かう理由が分かった2人は軽く頷いた。

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「2人目のヒデキって奴は元太とクミホだ。こいつはただの祓魔師だから元太でも大丈夫だろう。」

「おい!その言い方だと俺が弱いみたいじゃねぇか!」

「いや、この中で1番弱いのはお前だろ。」

俺の一言で納得してしまった元太は大粒の涙を流しながら、床に倒れてしまった。余程ショックだったのだろう。

「3人目のリーって奴は彩と姫だ。このリーって奴はそこそこ強いから気をつけろよ。」

標的がそこそこ強いと聞いた彩と姫は気を引き締めて強く頷いた。

このリーという男は中國拳法と結界を合わせた戦い方の厄介な男だ。

「4人目のアルベルトって奴は靜香とアルテだ。こいつは天を扱うかなりの実力者だ。」

アルテは相手がかなりの実力者だと聞いて、満面の笑みで「やったー!」と喜んでいた。それに対して靜香は面倒そうな顔をしている。

とは隕石を降らせたり、星を創れたりする事が出來る。簡単に言えば天に関する事なら研究次第で何でも出來るようになれる。

「5人目のヘンリーって奴は俺とナビだ。こいつは召喚魔の使い手だ。記録では5分だけだが覇神クラスの化けを呼んだことがあると分かった。だから、こいつは俺とナビで対処する。」

召喚魔とは、やろうと思えばどんな生きでも呼び出せるのだ。それが、たとえ神だろうが召喚士としての実力があれば呼ぶことが出來る。

「だ、大丈夫なの?覇神クラスって優真くんとナビちゃんのお母さんと同じくらいの強さじゃないの?」

「5分程度なら大して苦労もせずに倒せる。」

「でも.......」

姫の心配も最もだ。その男は覇神級を5分だけとはいえ呼び出すことが出來るのだ。いくら優真とナビだろうが心配をするのは當たり前だ。

「やばかったら直ぐに逃げるから安心しろ。」

姫は心配で仕方がない様子だから、頭をポンポンと叩いて安心させた。そしたら予想通り顔をニヤリと歪ませて顔をだらしなく緩ませた。

「それじゃあ、それぞれの場所に行ってこい。制限時間は翌朝に太が登るまでだ。」

現在の時間は午後19時だ。だから結構時間に余裕がある。

「さて…行くか。」

「はい、マスター。」

そして俺とナビは2人で魔師ヘンリーの所に向かい、他のみんならそれぞれの場所に向かった。

「覇神とその妻ですか.......ふっふっふ、.......退屈しのぎにはいいかもしれませんね。」

とある男が優真とナビの事を楽しそうに水晶越しで覗いていた。そして、その男は何かを呟いた後。水晶を壊して暗闇に消えていった.......

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