《異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる》102話 異能使いのベルト

「私達は異能使いのベルトという男ですね。どのくらいの実力者なのでしょうか?」

「優真がそこそこ強いって言ってた。だから油斷せずに萬全の狀態で臨んた方がいい。」

「そうですね。」

ミルティアはゴクリと息をのみ、気を引き締めた。

異能使いのベルトの擔當はミーシャとミルティアの2人になった。

今回の討伐対象は異能使いの化けだ。異能とは魔法とは違って、魔力などを消費して使う力ではないから使用制限は無い。

「異能使いのベルトは今、日本に居るから直ぐに會いに行けますね。」

「そして、その男が協力者だったら消す。」

今、異能使いのベルトは丁度、日本に居る。場所は沖縄だ。

そしてベルトはそこから移する気配が無いから、會いに行くなら今のうちだ。

「今から転移魔法で転移するから摑まってて。」

「分かりました。」

そしてミーシャはミルティアに視線を向けて準備が出來ているのを確認した後、転移魔法で転移した。

「ここが沖縄ですかぁ。とても暑いですね。」

「優真と一緒に沖縄に來たことがあるから、これで2度。」

「羨ましいです.......」

と言って、ミーシャに向けてミルティアは羨ましそうな視線を向け、額に著いた汗を拭きながら言った。

「それじゃあ、今からベルトって人を探しましょう。」

「それって僕の事かなー?」

ミーシャがそう言ってベルトを探しに行こうとしたら突然、後ろから気配がした。そして2人は咄嗟に後ろを振り向いた。

そこには長160センチくらいのし小さめで髪のは茶、瞳のし茶っぽい黒の男の子が居た。

「いつ間に背後を取られたのでしょうか.......」

ミルティアは額に大粒の汗を流した。これは暑さで流した汗ではない。相手の実力が予想以上だったから焦っているのだ。

「君達はそこそこ強いみたいだけど技がまだまだだね。」

「.......技?」

ミーシャは何を言っているのか、よく分かっていなかったから無意識に質問をした。

「そうだよ。戦闘技が低いんだよ。いくら強い魔法や能力を持っていたところで使い手に力を使いこなす程の技が無ければ意味が無い。」

「そう言えば優真もそんなこと言ってたような.......」

とミーシャは小さく呟いた。ミーシャとミルティアはこっちの世界に來る前に優真に言われたのだ。「2人は人族の常識を越えた力を持っているが技がまだまだだ。」と。

「恐らくでしょうが、こっちの世界は向こうの世界と比べて文明レベルが進んでいる分、戦闘技も進んでいるのでしょう。」

「なるほど.......」

ミルティアの推測にミーシャは納得した。その通りなのだ。文明レベルは進めば進む程、その他の技も進化していくのだ。

「それで僕に何の用?」

「単刀直に言います。靜香さんの両親を攫った協力者はあなたですか?」

遠回しに質問をしても面倒なだけなので、いきなり本題にった。

そしてベルトはその質問を待っていたとばかりに口元をニヤリと歪ませて口を開いた。

「ふふふ.......そうだよ。僕達があのオッサンとオバサン.......つまり君達が言ってる靜香の両親を攫ったんだよ。」

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