元太は目にも留まらぬ速さでヒデキの方に走った。

そしてヒデキの目の前まで來た瞬間、右手がり輝き、その拳で正拳突きをした。

その攻撃を直で食らったヒデキは、また吹き飛ばされてしまった。

「俺だってなぁ！強くなってんだよぉ！」

元太はそう言ってび、右拳を前に突き出した。

「さっきから何奴も此奴も俺の事を吹き飛ばしやがって！」

ヒデキはそうんで、懐から札を取り出し、元太に向かって投げた。

「何だこれ？」

そして元太に向かって投げられた札は、元太に當たった瞬間、札が発した。

その発を直で食らった元太は風で吹き飛ばされてしまった。

それを見たヒデキはニヤリを口元を歪めて言った。

「やり返してやったぜ！」

そして元太は「イテテ.......」と言いながら起き上がった。

「結構つぇーな。俺がぶっ飛ばしてやるぜ。」

起き上がった後、元太はヒデキに向かって走っていった。そして右足でヒデキのめがけて蹴りをれた。

ヒデキはそれを左足の膝でけ止めた。

では敵わないと思った元太は距離を取り、魔法を放った。

「大地魔法 大地の支配アース・ドミネーション！！」

元太は大地魔法の【大地の支配アース・ドミネーション】という魔法を放った。

【大地の支配(アース・ドミネーション】とは一時的に地面を自分のイメージ通りに作出來る魔法だ。

元太は地面を作してヒデキの足元を崩し、崩した地面から巖の柱を空に向かって突き出した。

その攻撃を腹で食らってしまったヒデキは「ごふっ！」と聲をらし、空高く吹き飛んでいった。

だが、ヒデキは「うぉおおお！」とびながら、吹き飛ばされた勢のまま懐から札を取り出し、元太に向かって投げた。

そして元太は、それに対抗するように、手を上に振りかざして地面から大量の石を飛ばした。

そのヒデキが投げた札と、元太が飛ばした石がぶつかった時、大量の発が起きた。

そして、その風で元太とヒデキは吹き飛ばされた。

「このままでは俺が負けるな.......力も力もあいつの方が上だ。」

とヒデキは言った。

そして元太は.......

「俺がこのまま火力で押せば勝てると思うが、あいつは俺よりも戦闘経験が圧倒的に上だ.......このまま終わるはずがねぇ。だから何かしらの策を考えておいた方がいいだろうな。」

元太の言う通り、ヒデキの方が圧倒的に戦闘経験が多いのだ。ヒデキはい頃から祓魔師としての厳しい修行をし、何度も死線を潛り抜けてきた。

それに対して元太は最近、命のやり取りを覚えたばかりだ。だから戦闘経験では元太はヒデキに勝つ事は出來ないのだ。

そして2人は聲を合わせてそれぞれ言った。

「「あいつをぶっ飛ばして勝つのは俺だ！」」