《異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる》111話 天魔
「あんたねぇ.......もし、この人が犯人じゃなかったら、どうするのよ!」
「この人の記憶を覗いたら當たりだったよ?」
おそらく萬之神ウニヴェルズムで記憶を覗くことが出來る能力を創って、アルベルトの記憶を覗いたのだろう。
そしてアルベルトは、靜香の両親を攫った協力者で間違いなかったから、問答無用でアルベルトに攻撃して、跡形もなく消したのだ。
「まぁ、當たりだったのならいいわ。」
靜香は溜息を吐いて「家に帰るわよ。」と言って背を向けたが、とある男の聲が響いた。
「私を置いて何処に行くのですか?」
「なっ!?」
何故かアルテの攻撃をけたはずのアルベルトが生きていたのだ。
「僕の魔法をけて何で生きてるの?」
アルベルトが生きている事に、アルテはしだけ驚いた。
そりゃあ、そうだ。アルテは、優真の終焉エネルギーを創造して攻撃したのだ。普通は生きているはずが無い。
「私が使う魔は天魔です。これだけ聞けば神族であるあなたなら理解出來るでしょう?」
「んー.......多分だけど天魔を使って月とリンクしてるのかな?」
その答えを聞いたアルベルトはニヤリと笑みを浮かべて嬉しそうに答えた。
「はい!そうなんですよ!私が研究しているのは天魔.......つまり星に関する事なら研究次第で何でも出來るようになれるんです!凄くないですか!?しかし、私は昔とある事に気付きました。それは壽命です。人の生はあまりにも短い.......ですが私は天魔の研究を続けるに學びたい事が増える一方です。そこで考えたのが.......星とリンクして、その生命力を自分に流し続ける事です!」
アルベルトは研究を続けているうちに、自分の研究への求が増すばかりで、一生研究を出來る不老不死のにする為に思い付いたのが、星の生命力を自分に流し続ける事だったのだ。
「このキャ野郎うるさい!」
「ちょ、ちょっと.......それは言い過ぎなんじゃ.......」
「い、キャ野郎だと!?」
アルテはアルベルトの長話を聞いて、あまりにも退屈だったから、つい悪口を言ってしまった。
そして靜香はアルテの酷い悪口を聞いて、苦い顔をしながらアルテに言い過ぎたと言った。
アルテにキャ野郎呼ばわりされたアルベルトは、自分に掛けている丸メガネを中指で"クイ"と上げて涙目になって「キャ野郎.......」と震えた聲で言った。
「まぁ、キャ野郎と言った事は許しますよ.......それで話を戻しますが私を殺した所で意味は無いですよ?」
「.......それは何故?」
靜香はアルベルトに自分を殺した所で意味は無いと言われて意味が分からず、目を細め鋭くさせた後、アルベルトを睨み付けた。
「何故なら、私があなたの両親を攫うことに協力した理由は、始まりの忍びを消滅させる事が目的だったからです。」
そしてアルベルトは靜香の両親を攫った本當の理由を話し始めた。
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