《異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる》115話 それぞれの考え
〜姫side~
「あの人.......優真の言う通り凄く強い.......」
優真はリーの事を「そこそこ強い。」と言っていた.......優真はお世辭でも相手の事を「そこそこ強い。」なんて絶対に言わない。
だから、私達の相手が自分よりも格上だという事は、初めから分かりきってる事だよね.......気を抜いてたら一瞬でやられる。気を引き締めないと。
そして私は、リーへの警戒心を最大まで上げた。
私がリーへの警戒心を最大まで上げた時、後ろから姫ちゃんの聲が聞こえた。
「私は大丈夫だから、彩ちゃんは、あの男から目を離さないで!」
良かった.......リーの攻撃をギリギリで防ぐ事が出來たみたいだね。だから、大したダメージとけてないみたい。
「あの人は、かなりの実力者だから、手加減無しでいくよ!」
そして姫は大きな聲で「うん!」と答えて、リーの方に視線を向けた。
〜姫side〜
「次は私の番ですネ!」
リーは自分に、私と彩ちゃんの攻撃が効かないと分かった瞬間、次は自分の番と言い、私に向かって目で追えない程のスピードで、迫ってきた。
「最初は、あなたからネ!」
リーは、そう言った後、右手の平を私のお腹にくっ付けた。そして魔力の波長をじた瞬間、気付いた頃には、私は吹き飛んでいた。
「姫ちゃん!」
リーに吹き飛ばされた後、私の耳に「姫ちゃん!」とぶ彩ちゃんの聲が聞こえた。
それにしても、優真の言う通り、あのリーという男.......すごく強い。でも、彩ちゃんと2人でなら勝てる!.......と思う.......とりあえず、彩ちゃんを安心させる為に、何か言わないと。
「私は大丈夫だから、彩ちゃんは、あの男から目を離さないで!」
私が、彩ちゃんに安心するように言った瞬間、私が無事な事が分かったからか、安心した表をした。
「1対1では勝てないだろうけど、2人で力を合わせれば絶対に勝てる!」
「うん!」
2人で力を合わせれば絶対に勝てる、と私が言ったら、彩ちゃんは力強く一言だけ短く返事をしてくれた。
〜リーside〜
あの2人は、単では大した力は無いだろうけど、にめているエネルギーは計り知れないネ。それに、まだ何か力を隠しているから、油斷も出來ないし、二人がかりで來られたら面倒だネ。だから、早めに2人ともぶっ倒してやるネ。
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