「ここからは本気でいきますよ！」

姫が、そう言った瞬間、魔力が発的に上がった。

「私も全力でいくからね！」

彩も、これから本気でやると言った瞬間、魔力が発的に上がった。

「あなた達2人がかりでも私には勝てませんネ。」

そう言って、リーは右手を前に出した後、手の甲を相手に向け"クイクイ"と前後にかして挑発した。

そして2人はリーの方に走って行き、挾み撃ちにした後、先に彩が仕掛けた。

彩は、リーの顔に向かって回し蹴りをして、リーの頬に直撃した。だが、全く効いている様子が無く、彩は素早く後ろに下がった。

彩が後ろに下がった後、姫は「強化！」と言った直後、常人では視認できない程のスピードで、リーに向かって走った。そしてリーの目の前まで來た瞬間、右ストレートをリーの腹に向かって放った。しかし、リーは全くガードをせず、そのまま姫の拳を腹でけてしまった。

「だから言ったでしょうネ？あなた達の攻撃は全く効きませんとネ。」

リーが、そう言った直後、姫の右腕を摑んで空に投げ飛ばした。そしてリーは、右手を空に飛ばされている姫に向けた。

「それでは.......死んで下さいネ。」

と、リーは小さく呟いた後、空に向けていた右手から水の魔力弾の様な玉を飛ばした。そして姫にぶつかった瞬間、巨大な破が起きて煙が出てきた。風で煙が消えた後、姫は地面に向かって落下した。

「姫ちゃーーん！」

姫が、リーの攻撃を直撃してしまった所を見た彩は姫の名前をび、姫が地面に激突する直前でキャッチした。

「ふぅ.......ギリギリセーフだったね。」

と言って、彩は自分の額の汗を袖を使って拭いた。

「ふぅ.......本當にギリギリセーフだった.......彩ちゃん、助けてくれてありがとう。」

姫は彩に禮を言った。

そして彩は姫のを見て驚いた。何故なら、先程、リーの攻撃を直撃してしまったのに、何故か無傷でいるからだ。

「咄嗟に魔力防壁を張れたから無傷でいられたんだよ.......それと、あのリーって人は手を抜いて勝てるほど甘い相手じゃないよ。だから、本気の本気でいこ。」

「.......うん…分かった！」

突然、姫が目を鋭くして彩を見つめたから、彩は"ゴクリ"と息を飲んだ。そして、姫に言われた事が正しいと思い、強く頷いた。

「次こそ、私達の本気を見せてあげるよ！」

「私もですよ！」

と、2人がリーに向かってんだ。

「ふふふ.......もっと私を楽しませて下さいよネ！」

手を広げながらリーも、姫と彩に向かって自分をもっと楽しませろとんだ。