《異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる》119話 リーの本気①

「それじゃあ、次は2対1でやろっか!」

彩が、そう言った後「うん!そうだね!」と、良い笑顔で姫が返事をした。

そして、それを見たリーは.......

「ちょっとキツイ.......ネ…」

と、震えた聲で言った。

そして、姫と彩は聲を揃えて「殺るか!」と言った後、常人では視認出來ないほどのスピードでリーに走っていった。

2人がリーの元まで辿り著いた瞬間、まず最初に姫が仕掛けた。

姫は、自分が持っている杖を長剣に変形させ、リーの首目掛けて長剣を橫に降った。それをリーは後ろに飛んで躱した。そして、植魔法を使ってリーのを縛り、大量の魔力弾を放って痛めつけた。

その後、彩は刀を鞘から抜いて、また鞘にしまった。それを見たリーは、彩が何をしたのか分からず、首を傾げた。だが、その瞬間、リーの中から刀傷が出來て、が吹き出してきた。

「ぐはっ!.......私でも視認する事が出來ないなんて.......先程から、あなた達には驚かされてばかりですネ。」

「よそ見は厳だよ?」

「そんな事は知っていますネ!」

リーは、相手の戦闘能力が予想以上だった事に驚き、し油斷していたせいで、彩に背後を取られてしまった。

だが、直ぐに気を引き締めて、後ろに居る彩に攻撃される前に回し蹴りを食らわせた。そして彩は、その攻撃を剣の腹でけ止めた。

その直後、リーの頭上から尋常ならざる魔力をじ取り、急いで後ろに飛び引いた。その直後、リーが居た場所に赤黒い大きな槍が降り注いできた。

「ふぅ.......危なかったですネ.......では、そろそろ私も本気で戦いましょうかネ!」

そして、リーの速度も更に上がった。リーは、まず彩に狙いを定めた。そして、彩の目の前まで來た瞬間、パンチを何度も繰り出した。

それを彩は、真正面から刀で応戦した。

リーの拳と、彩の刀が、ぶつかる度に魔力や気の余波が周りに振りまかれ、周りにある木々が全て吹き飛んでいた。

彩とリーが戦っている間に、姫がリーの背後から切り付けに行った。それに気が付いたリーは、攻撃から防に切り替え、彩と姫の攻撃を片手ずつで対応した。

「ねー!なんか、この人、しずつ強くなってない!?」

と、彩が大きな聲で言った。

そして、それに答えるように姫が言った。

「この人.......やっぱり、全く本気を出してなかったみたいだね.......」

リーが、全く本気を出していない事に気が付いた2人は、額から大漁の冷や汗を流した。

「やっと気が付いたみたいですネ.......ふふふ…」

そう言った後、リーは口元を三日月の様に歪めた。

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