「おいおいおい.......！こんな化けを召喚出來るなんて知らねぇぞ！」

「あの魔師ヘンリーという男は、かなりの化けですね。」

俺は、震えた聲でナビに話しかけた。何故なら、俺達の目の前には、有り得ない景が広がっているからだ。

今、俺達優真とナビの目の前には、神王クラスの伝説の化けが、數え切れないくらい居た。

俺達が、こんな狀況になっている理由は、魔師ヘンリーにある。あのイカレ野郎が、神王レベルの化けを無作為に召喚しているからである。

そして、召喚士本人が何をしているのかというと.......

「ひぃーはぁーー！！！どうだ！この俺様の召喚魔はすげぇだろぉー！」

化け共の一番奧でんでいる男が、俺達の標的である魔師ヘンリーである。

「う、うぜぇ.......あいつぶっ殺していいよな？」

「良いんじゃないですか？」

さすがナビだ。あんなにムカつく奴を目の前にして、いつも通り冷靜である。いや.......俺が、短気なだけか！

こうなったのも全て、時を遡ること約10分前に起こった事のせいである。

◇

「確か、魔師ヘンリーって奴が居るのは無人島だったよな？」

「はい。彼は、とある無人島に居るようです。彼がいる場所の報は隠蔽神により世界の記録からも隠蔽されています。どうやって行きます？」

恐らく、ヘンリーは召喚魔で隠蔽神を召喚して契約したのだろう。そして、ヘンリーは隠蔽神に頼んで"世界の記録"から自分の報を、ほとんど隠蔽したのだ。

ナビに、どうやってヘンリーの所行くか聞かれ、俺は顎に手を當てて行く方法を考えた。しばらく考えて俺は、とある方法を思い付き「あ！そうだ！」と言って、手の平を叩いた。

「何か思い付いたのですか？」

「くっくっくっ.......聞いて驚け！俺は凄い方法を思い付いてしまった！その方法とは、俺が魔力で地球を覆った後、それにナビがリンクして探索魔法でナビがヘンリーを探せばいいのだ！」

「.......何か普通ですね。」

「う、うるせぇ！補助系の魔法は俺よりも、ナビの方が得意だろ！だから、魔力を貸してやるから、探索魔法で探してくれ。」

「はぁ.......分かりました。」

溜息を吐いた後、一言だけナビは返事をした。

俺は一気に魔力を解放させた。そして、地球を魔力で覆った後、ナビが優真にれ、魔力をリンクさせた。

そして、ナビは魔法名を唱えた。

「探索魔法【サーチ】」

そして、しばらく時間が経った後、ナビは「見つけました。」と言った。