《異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる》127.5話 真の黒幕

「はぁ.......あのヘンリーという男は全く使えなかったな.......せっかく神王級の神や魔を召喚できるほどの力を與えてやったというのに.......」

玉座に座っている男は、首を左右に振りながら「やれやれ」と言いった。

「我が主よ.......申し訳ございません。あの男ならばもうし暴れてくれると思っていたのですが.......」

「いや、構わんよ。隠蔽神.......お前はよく働いている。」

と言って、玉座に座っている謎の男は、慈のこもった目で自分の配下である隠蔽神を見つめた。

「あぁ.......なんとありがたきお言葉.......次は必ずや我が主の役に立ってみせます!なのでどうかもう一度チャンスを下さい!」

隠蔽神は跪き、大量に涙を流しながらチャンスがしいと懇願した。それを見た男は玉座を降り、隠蔽神のところまで行って頭に手を添えた。

そして隠蔽神は、もう一度チャンスを貰えると思ったのか、顔を明るくさせて上を向いた。

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「だが失敗は失敗だ.......殘念だよ。また優秀な部下を失うなんて.......」

「あ、あの.......どういう意味.......でしょうか?.......」

隠蔽神は男の行っている意味が分からず、冷や汗を流しながら震えた聲で聞いた.......いや.......本當は気付いているのだろう.......この男の言いたいことを.......

「無能な部下に生きる価値無し.......死ね。」

「そ、そんな.......」

男は冷酷な表で部下に対し、無慈悲な言葉を掛けた。そして隠蔽神の表は絶と恐怖に染められた。

そして謎の男が隠蔽神の頭を鷲摑みにし、しずつ力をれた。隠蔽神の頭からは"メキメキ"と直ぐにでも、頭蓋骨が割れそうな音が鳴り響き、その音を聞いた瞬間、隠蔽神は全力で抵抗した。さすがの隠蔽神でも死ぬことが怖いのだろう.......

そして最後は、謎の男が力を一気に強めて隠蔽神の頭を握り潰した。

謎の男は、ポケットからハンカチを取り出し、自分の手に著いたを拭きながら、溜息を吐いて愚癡をこぼした。

「はぁ.......どいつもこいつも使えないクズばかりだな。今日で部下を殺したのが何人目になるだろうか.......しかし、これも今日で最後だ。そうだろう?我が最高の配下たち.......十狂神じゅっきょうしんよ」

最初は険しい表で愚癡をこぼしていたが、最後は穏やかな表をしながら後ろを向き、誰もいない空間に話しかけた。

謎の男が、何も無い空間に話しかけた瞬間、空間が裂けて、存在するだけで下界を滅ぼす程の力を持つ化けたちが、中から6人現れた。

「..............」

「よく來てくれた。」

「.......呼ばれたから來ただけ.......」

1人目は、真っ黒なフード付きのコートを著て、目元まで深くフードを被った15歳らいの、口元から察するに、かなりのだろう。

「俺は正義!正義は俺!」

「くくく.......お前は相変わらず騒がしいな。」

「主こそ相変わらずの悪人面であるな!ワハハハハ!」

2人目は、つま先から頭まで真っ赤な全タイツで背中には真っ赤なマントを羽織った男だ。.......一言で説明すると変態である。

「うふふ.......あるじさまぁ〜久しぶりに呼んで頂きワタクシとても嬉しいです。」

と言って、主と呼ばれている男のに自分のを預けた。

「我も優秀な配下に會えて嬉しいぞ。」

「あら、主ったらお上手ねぇ。うふふ.......」

3人目は、如何にも魔が著ていそうな出度が多めの服を著ているトンガリ帽子のだ。

もしっかり出ているところは出ており引っ込んでいるところは引っ込んでいる。

妖艶の魔だ。

「おい貴様!主神様に対して失禮だ!すぐに離れろ!」

「くくく.......構わん。久しぶり會ったのだ。これくらい許してやれ。」

「はっ!.......配下の無禮な態度を笑って許せるとは.......さすが主神様!」

4人目は、腰に長剣を攜えている長の中年男だ。

長は約190cm程で、顔には左側の額から右目まで大きな刀傷のようなものが出來ている。

「拙者は久しぶりに現世に來たのだ。もうし、このを馴染ませてから會いに行きたかったのだが.......」

「許せ。時が來たから呼んだのだ。」

「.......分かっている。」

5人目は、左腕以外を真っ黒な忍者の服裝を著て、左腕には禍々しい刻印がビッシリと刻まれている男だ。

「俺を呼んだって事は、これから暴れられるって事か!?」

「まぁ待て。これから説明する。」

「よっしゃー!暴れるなら俺に任せろ!ガハハハハ!」

6人目は、上半のムキムキ大男だ。

その鍛え抜かれた強靭なには、無數の傷が刻まれており、その傷によって、より一層この大男を強者としての雰囲気を醸し出している。

「他の4人は"封印"が解けていない。だから欠席だ。ユキ、アーサー、キャサリン、エトーレ、信條 忍、シャオよく聞け!これから最強の覇神族、絶対神ナーヴァの首を取ってくるのだ!」

主神と呼ばれている男が命令を出し、それに合わせて、配下たちも「はっ!」と聲を合わせて返事をした。

そして"真の黒幕"がき始めた.......

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