《異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる》129話 元太の修行語2〜元太、異世界に旅立つ!〜

數秒間、俺と元太は真剣な顔で見つめ合った。

本當なら、男なんかと見つめ合いたくないが、元太の覚悟が、どこまで本気なのか確かめなければならない。

そして俺は、予め用意しておいた言葉をかけた。

「.......嫌だ!」

「え.......えぇ!?今の雰囲気は鍛えてくれるところだろ!」

こいつは何を勘違いしているのだろうか.......俺が空気を読むわけないじゃないか。

そもそも、こいつを鍛えても俺には、なんのメリットも無いんだよ。

無駄に時間を使うだけだし斷るに決まってるだろうが。

「だったら.......どうやってあの妖怪に勝てばいいんだよ!?」

「別に勝てなくても良くね?.......ぷぷっ.......もう一度、息子を小さくしてもらえばいいじゃねぇか」

「く、くそぉ.......」

俺は面白がって見捨てるような事を言ったら、元太が、また本気で泣き出しそうになったので慌てて止めた。

別に元太の為では無い。

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カーペットが元太の涙で汚れてしまうから、慌てているだけだ。

「ま、待て!冗談だから.......はぁ、手伝ってやるよ」

「ほ、本當か?」

「本當だよ.......あとマジでキモイからその目を止めろ」

「やっぱ泣くかも」

俺が溜息を吐いた後、手伝うと言った瞬間、元太は顔を"パァ"と明るくさせて上目遣いで見つめてきた。

男に見つめられる趣味は無いし、普通にキモイから止めてしいんだけど.......

しかし、俺は我慢して、元太が強くなる方法を考えた。

しばらく、元太が強くなる為の方法を考えていて、良いことを思い付いたのでニヤリと悪い笑みを浮かべた後、その方法を話した。

「なら俺が作った世界に勇者召還されないか?」

俺は"強くなる為の方法"というより、"強くなる為の提案"をした。

そして、予想通り元太は間抜け面を曬して固まった。

「で、どうする?」

「あ、あぁ.......えっと優真が異世界を作ったのか?.......」

「あぁ、暇つぶしにな」

俺が、なんてことないように暇つぶしで世界を作ったと言ったら、元太は俺を化けでも見るような目で見てきた。

.......解せぬ。

俺は"神"なのだ。

だから、暇つぶしに新しい世界を作っても問題は無いだろう?

「てか、いきなり過ぎて言ってる事をよく理解出來ねぇから詳しく説明してくんねぇか?」

「はぁ.......しょうがないなぁ.......」

とても面倒だが、提案したのは俺なので、渋々だが元太が知りたがりそうな事を1から説明した。

「まずは俺が作った世界に勇者召還されないか?という提案の意味だが聞いての通りの意味だ。」

「な、なるほどな.......納得は出來てないが理解はしたぞ」

馬鹿な元太でも、俺のとても分かりやすい説明を、しっかりと理解できたようだ。

良かった良かった。

そして次は、その世界が勇者を必要としている理由を説明した。

「今、その世界は勇者という存在を必要としているんだ。その理由は、俺が世界を作った時の神力が何らかの理由で集まって邪神になってしまったみたいなんだ。まぁ、邪神が生まれた理由の見當はついているが、そこは気にしないでくれ」

「んー.......つまり、その世界に勇者召喚された後、邪神を倒せと?.......これって無理ゲーじゃね?だって優真の神力から生まれた邪神だぜ?勝てるわけねぇだろ.......」

俺が作った世界は、邪神の存在によって恐怖のどん底に落とされている。

その邪神は、優真の神力から生まれただけあって、そこらの神とは比べにならない程、強くなっている。

だいたい"上級神"程度の力は持っている。

邪神が生まれる條件だが、通常は人間や魔など、と魔力を持った生きの負のや濁っている魔力が集まって生まれることが多い。

もちろん例外はいる。

ミーシャの事だ。

ミーシャの場合は、俺が進化の手伝いをした影響が大きいだろう。

ミーシャが使った修行用の異世界は、俺が作った時の設定に"その人に1番合っている生に進化する"としたのだ。

だから、ミーシャは邪神の素質があったのだろう。

しかし.......今回は恐らく、何者かの干渉をけて生まれた。

「まぁ、確かに元太が倒せるか倒せないかで聞かれたら倒せないが長次第では勝てるかもしれないぞ?」

「ほ、本當か?」

「うん。それに未來は絶対じゃないしな。何事も挑戦だ。死にかけた時はしだけ手を貸してやるから行ってみたらどうだ?」

そして元太は、顔を険しくさせて、しばらく考え込んだ。

優真が作った世界に異世界行くか迷っているのだろう。

邪神に勝てるとは到底思えないというのもあると思うが、一番の理由は優真が作った世界に行って無事に済むかどうかだ。

自分にとって理的ではなく、神的に辛い世界なのかもしれない。

つまり、いつも元太に辛辣な言葉を送っている優真が、元太に優しい世界を作るはずがないと思っているのだ。

しかし、このままでは、いつまで経っても強くなれないので、元太は覚悟を決めた。

「よしっ.......決めたぞ.......俺は、お前が作った世界に勇者召還されてやる!」

「よし!よく言った!」

俺は、その言葉を待っていたのだ.......言質は取ったからな?

俺はニヤリと悪い笑を浮かべながら、指を"パチン"と鳴らして元太の足元に魔法陣を起した。

「お、おい!いきなりかよ!心の準備させろよ!」

「ふっ.......敵はいつ攻めてくるか分からないんだぜ?早く勇者を送ってやんねぇと向こうの世界の人間が困るだろ?」

「だからって一言くらい言ってくれてもいいだろうが!」

元太は、まだ俺に何か言いたかったようだが、元太が黃金のに包まれた後、遂に異世界に召喚されてしまった。

しかし、それと同時に黒い影が異世界へ渡る魔法陣へっていった。

「ん?.......召喚される直前に誰かがったみたいだが.......まぁ、いっか」

そして俺は、考えるのを止めて、面倒事を全て元太に押し付けた。

読者の皆様、いつも「異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる」を読んで頂きありがとうございます。

2話連続ですが、お伝えしたいことがあったので、こうしてお知らせに來ました。

それは.......3作品目を書くことにしたので、その告知です!

え?2作品目の「水魔法は最弱!?いえ使うのは魔法です」どうしただって?.......え、えっと.......更新するのがめんどk.......コホン.......まぁ、々あるんですよ( ´-ω- )フッ

とまぁ、冗談はここまでにして、2作品目の「水魔法は最弱!?いえ使うのは魔法です」は展開が早すぎて容が薄くなり過ぎてしまったので、また今度、全く同じ作品名と登場人を使って新しく書くことにしました。

しかし、3作品同時に投稿となると、かなりキツくなってしまうので、しばらく先になります。

「水魔法は最弱!?いえ使うのは魔法です」を読んでくださった方々には申し訳ないです.......

そして3作品目の題名は「現代社會にモンスターが現れたので、生き殘る為に強くなります」です!

しでも興味を持ってくださった方は、是非読んでみて下さい!

そして気にって頂けたら、お気にり登録とコメントをよろしくお願いします!

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