《異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる》132話 元太の修行語5〜優真からの手紙〜

『今頃、お前たちは邪神の能力についてついて知りたがってるだろ?でも、それは教えられない。いくら神でも別の世界の報を與えるのには、それなりの力を使うからだ』

だったら、手紙を送るのに、あんな大量な魔力を使ってんじゃねぇよ。もったいないだろうが。

『今、だったら魔力の無駄遣いをするなって思ったか?演出は大事だぞ。あと教えられない理由といえば面白そうだからだな』

戻ったら絶対に一発毆る.......

『それと異能とステータスについてだが、これは俺が元太と照子を勇者召喚に送り出す際、魔法陣に召喚された人の潛在能力を引き出す式を組み込んだからだ。ステータスが10倍近くに引き上げられたのも、その影響だ』

俺と照子のステータスが異常に上昇してたのは、勇者召喚の影響か.......じゃあ照子の破壊魔法も潛在能力にあったってことか?

『ちなみに照子の破壊魔法は、元太が俺TUEEEEを出來ないようにするために渡した。だって元太が俺TUEEEEしても楽しくないもんな?照子.......頼んだぜ!』

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「うん.......任された!」

「おいこら!強力な力を貰ったからって買収されてんじゃねぇ!」

「え?私は初めから怒ってないけど?」

どの口が言ってんだ。めちゃくちゃ怒ってただろ。

『あと初めのふざけた文面は元太に向けてのメッセージだから照子は気にすんなよ?』

「さすが優真だね!の子のフォローを忘れないなんて男のお手本だ!」

こいつ.......強い魔法を使えるようにしてもらったからって簡単に許しやがって.......この裏切り者!

『話はこれくらいだな。それじゃあ邪神討伐、頑張れよ』

はぁ.......やっと終わった。

「うむ。これで説明は終わりだ。いきなりの異世界召喚に戸っておると思う。だから、ゆっくりと睡眠をとるがよい」

いや、あんたはなんの説明もしてないだろ、と言いたいが、こんなことを國王相手に言った

ら極刑なので絶対に言わない。

だから、一言だけ短く返事をした。

「あ、はい」

しかし、隣には空気を読めない奴がいることを完全に忘れていた。

「てか國王様は何もしてなくない?私たちを召喚しただけだよね?」

「ぶふぉ!て、てめぇ!なに言ってんだ!」

「だって事実じゃん?」

こいつ.......言っちゃダメなことを言ったことに自覚が無いのか?.......いや、馬鹿だからあるわけないか。.......やっぱ國王は怒ってるよな.......

と思いつつ、恐る恐る俺は國王の顔を見た。

しかし、あまり怒っているようには見えない。

ふぅ.......怒ってないみたいだな。

「くくく.......國王である余に対して、そんな言い方をした奴は初めてだ。だが、余は國王であるから、これからはもうし言い方に気おつけよ。良いな?」

「はーい!」

この國の王は思っていたよりも、心が広いようだ。危うく、召喚されていきなりのピンチになるかと思ったぜ。.......次は、こういう事が無いように、しっかりと見ておかねぇとな。

そして俺は、改めて気を引き締めた。

「それでは私たちは睡眠をとりたいので寢室へ案して頂けないでしょうか?」

「うむ。勇者殿たちに寢室を用意せよ!」

元太は珍しく敬語を使ってお願いした。

元太は敬語が、かなり苦手だったが、前回の勇者召喚で召喚された世界では敬語を使えないと困るので、ある程度の禮儀作法はに付けたのだ。

そして國王は、大聲でメイドたちに元太と照子を寢室に案するように言った。

そして俺たちは、メイドたちの案で寢室に向かった。

「はぁ.......々と疲れたぁ.......」

寢室に著いた後、元太は"ドスン"と音が鳴るほど勢いをつけて、布団に飛び込んだ。

「まじであいつ照子空気読めねぇ.......勘弁してくれよ」

優真の力から生まれた邪神を相手にするなら、しでも戦力は多い方が良いけど、せめて照子以外にしてしかった.......しかも、もともと化けみたいに高かった魔力が∞になってるし、圧倒的に高い魔力を利用した強化がメインなのに破壊魔法なんてに付けたら手に負えねぇよ.......

こんなじで、照子について元太が思い悩んでいる間、照子は寢室で、のんびりとしていた。

「折角、もう1回、勇者召喚されたんだから今度は私が活躍してやるんだから!そして元太よりも私の方が強いって証明してやる!見てなさいよ!元太!」

と言いながら、照子は寢室で「わはははは!」と大きな聲で笑っていた。

「寒っ!なんか悪寒がしたぞ.......嫌な予がするけど取り敢えず寢るか」

俺は悪寒をじたが、明日は早めに起きるよう言われたので寢ることにした。

明日は何事も無ければいいな.......

こんな淡い希を持ちながら、俺は眠りについた。

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