《異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる》134話 元太の修行語7〜圧勝(笑)〜
照子の異能を『能力強化』→『強化』に変更しました。
「オラオラオラァ!!」
現在、元太とゴブリンは接戦を繰り広げている。
ゴブリンが右ストレートを放てば、元太も右ストレートを放ち、ゴブリンが左足のローキックを放てば、元太も左足のローキックを放つなど、真正面から攻撃をして力勝負をしている。
ゴブリンは、たいした知能が無いから攻撃をかわして、弱點を突いて攻撃すればいいのだが、元太曰く.......
 — "男"が真正面から勝負に挑まなきゃそいつは"漢"じゃねぇ!
だそうだ。
まぁ、本當は考えながら戦ったり、工夫して戦うことが出來る頭を持ち合わせていないだけである。
つまりバカだ。
このまま毆り合っていても、戦いが終わらなそうなので、俺は後ろに飛び引いて勢を整えた。
「ふっ.......てめぇ、中々やるじゃねぇか」
「グキャ!お前もな!グギャギャ!だが勝つのは俺だ!」
「言ってくれるじゃねぇか.......でもよぉ.......勝つのは俺だぜ!」
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「グギゃー!行くぜー!」
「おう!」
戦友のような雰囲気を醸し出しながら、1人元太と1匹ゴブリンは拳を激しくわした。
元太はゴブリンの後ろに回り込み、ゴブリンの顔に向かって右足の回し蹴りをした。
それをゴブリンは、しゃがみこんで躱し、そのまま左足を元太の腹に向かって蹴り上げた。
「ぐぅ.......良い蹴りだな!」
「グギャギャギャ!お前も良い防力だな!」
元太とゴブリンは、言葉をわしながら拳を放ち合った。
元太は、ゴブリンの攻撃が當たる度に口元を"ニヤ"と歪ませながら反撃をした。
ゴブリンは、元太の攻撃が當たる度に「グギャ〜良いねぇ〜」と言いたげな顔をしながら"ニヤリ"と口元を歪ませた。
そして、それを見ている照子は.......
「何あれ.......ゴブリンと分かり合える元太マジパネェっす.......」
照子は、目元をひくつかせながら、元太とゴブリンの戦いを見ていた。
.......そして、若干引いているようだ。
恐らく「元太とゴブリンの笑みとか需要ないから早く戦い終わんないかな〜」とか思っているのだろう。
照子の中では、元太はゴブリンと同じくらいの価値しかないようだ。
1ヶ月経っても、元太の扱いは変わらないみたいだ。
30秒ほど弾戦をしているに飽きたのか、元太はゴブリンの腹に「オラァ!」と言ってヤクザキックをカマした後、後ろに下がった。
そして元太は、肩に擔いでいる大剣を抜いた。
「そろそろ本気を出すから簡単に死ぬんじゃねぇぞ!」
と言って、元太は大剣を構えた。
そしてゴブリンは.......
「グギャー!來いやー!グギャギャ!俺も本気出すぜ!」
両足を肩幅に広げ、両腕を90度に曲げた後、膝をし曲げて屈んだ。
ゴブリンが何かするようなので、元太は靜かに黙って、その様子を見ていた。
.......この間に仕留めてしまえば楽に勝てるのではないのか?と照子は言いたかったが、照子は空気を読めるなので黙って見ていた。(右手に破壊魔法の魔力を集めながら)
10秒ほど黙って見ていたら、ゴブリンは突然「グギャーーーーーー!」とび、中から緑の魔力を放ち始めた。
「おぉ!これはパワーアップじゃねぇか!?」
「いや、テンションが上がるのは分かるけど今のうちに倒しちゃえば楽に勝てるんじゃない?」
と言って、右手に破壊魔法の魔力を集めていた。
照子よ.......お主、空気を読めるではなかったのか?.......いや、照子に空気を読むことを期待する方が間違いだな。
「グギャーーーーーー!!パワーーーーアーーーーップ!!」
パワーアップを完了したゴブリンは、髪のが逆立ち、髪のが黒から緑に変していた。
そして中から緑の魔力が溢れ出ていた。
「これはスーパーゴブリンだな!」
「これはスーパーゴブリンだね!」
元太は、予想通りテンションマックスではしゃいでいて、照子は、いつの間にか右手の破壊魔法の魔力を納めて、ゴブリンのパワーアップに魅っていた。
「グギャギャ!さぁ、殺り合おうぜ!」
「おう!」
そしてゴブリンは、元太の顔に向かって拳を放とうとしたが、その前に元太がゴブリンに接近し、首をはねた。
「よっしゃぁぁ!俺の勝ちだぜ!」
と言って、元太は雄びを上げた。
あれ?ここは、更に超次元の戦いをして、元太が買った後にゴブリンを仲間にするのが定番のはずなのだが.......まぁ、元太だからしょうがないな!
「やっぱり元太が本気を出したら、いくらゴブリンがパワーアップしたとしても勝てるはずないよね〜」
「ふっ.......俺がし本気を出せば、こんなもんだぜ」
珍しく照子に褒められたので、元太は鼻の下をばしながら、格好つけて笑みを浮かべた。
「でも相手はゴブリンだよ?」
「.......ふぅ!良い戦いだったぜ!」
皆さんは気づいていただろうか.......元太が圧勝して自慢していた相手は最弱モンスターであるゴブリンだ。
とても大切なので、もう一度言おう.......最弱モンスターのゴブリンである。
「はぁ.......こんなんで邪神に勝てるのかなぁ?.......」
と言いながら、照子は頭を抱えたのだった。
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